WO2010146798A1 - Alm配信木構築装置、alm配信木構築方法、プログラム、及び集積回路 - Google Patents

Alm配信木構築装置、alm配信木構築方法、プログラム、及び集積回路 Download PDF

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Abstract

 ALM配信木構築装置(100)は、複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定部(101)と、複数の端末それぞれに1つの上位端末及び1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てるノード割当部(202)と、下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、ストリームデータを配信する論理的な第1の枝として割り当てる第1の枝割当部(203)と、第1の枝として使用されない残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対してストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の枝として割り当てる第2の枝割当部(402)とを備える。

Description

ALM配信木構築装置、ALM配信木構築方法、プログラム、及び集積回路
 本発明は、ALM(Application Layer Multicast)配信木によるストリーム配信を行う場合に、ALM配信木構築後の残帯域を有効活用するALM配信木構築装置及びALM配信木構築方法に関するものである。
 従来からALM配信木を用いたストリーム配信が行われている。図12及び図13を参照して、ALM配信木の概要を説明する。複数の端末11、12、13、14、15、16、17は、図12に示されるように、インターネットやLAN(Local Area Network)等のスター型の通信ネットワーク10に接続されている。
 ここで、例えば、端末11が、他の全ての端末12、13、14、15、16、17に対して直接ストリームデータを配信しようとすると、データ量が端末11に接続されている回線の帯域幅の上限を超えて、遅延が生じる可能性がある。
 そこで、図13に示されるように、ストリームデータの配信元である端末11を頂点(ルートノード)とする論理的な階層構造を構築する。つまり、端末11は、ストリームデータを端末12、13にのみ配信する。そして、端末12、13は、端末11から受信したストリームデータを再生すると共に、それぞれ配下の端末14、15、16、17に配信する。上記構成によれば、トラフィックを分散させることができるので、遅延のないストリーム配信を実現することができる。
 ここで、インターネット上でALM配信木による映像配信等を行う場合、配信する映像の解像度(配信する映像のビットレート)と配信元(以下「ソース」と表記する)から各受信者への遅延がその品質を評価する主な指標とされている(例えば、遠隔講義等のインタラクティブなアプリケーションにおいては、映像の解像度と遅延との両方が重要である)。
 ALM配信木は、複数のユーザ端末(以下単に「端末」、または「ノード」と表記する)によって構成されるため、ALM配信木の構成はノードのアップロードリンクの帯域幅の上限、ダウンロードリンクの帯域幅の上限、及び各端末間の遅延時間に大きく影響される。
 一般的なインターネット利用(コンテンツ閲覧)に当たっては、ダウンロードするデータ量がアップロードするデータ量より多い。そのため、ダウンロードリンク(以降「ダウンリンク」と表記する)の帯域幅の上限が、アップロードリンク(以降「アップリンク」と表記する)の帯域幅の上限より大きく設定されていることが多い。
 例えば、多くのユーザが加入しているADSLにおいては、アップリンク帯域幅がダウンリンク帯域幅の十数%に留まっている。このため、上記ALM配信木の構成は、ノードのアップリンク帯域幅の上限とノード間の遅延とによって左右されるものであると言える。
 この2つのメトリックを考慮した様々なALM配信木を構築する手法は、過去多数提案されている。例えば、非特許文献1は、ノードのアップリンク帯域幅とノード間の遅延とが入力として与えられたときに、ALM配信木の最大遅延が与えられた上限を超えず、且つ配信に利用可能な帯域幅が最大になるようなALM配信木の構築アルゴリズムを提案している。
Multicast routing and bandwidth dimensioning in overlay networks Shi, S.Y.; Turner, J.S.;IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Volume 20, Issue 8, Oct. 2002, Page(s):1444 - 1455
 このようなアルゴリズムは、各ノードのアップリンク帯域幅を最大限に利用し、高品質な映像配信を目的としている。しかしながら、このアルゴリズムでは、各枝の太さがALM配信木を構成する非葉ノードの最小アップリンク帯域幅に制約される。すなわち、配信する映像の帯域幅がその最小アップリンク帯域幅に制限されるという特徴がある。つまり、複数のノードでストリームデータの配信に使用されない帯域が生じる可能性がある。
 本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、ALM配信木上に生じる残帯域を有効活用することで、より高品質な伝送を実現するALM配信木構築装置を提供することを目的とする。
 本発明の一形態に係るALM配信木構築装置は、通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築する。具体的には、前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定部と、前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当部と、前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定部によって測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当部と、前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当部とを備える。
 上記構成のように、第1の通信路として使用されない残帯域を用いて、関連データを配信することにより、アップロードリンク帯域を有効利用したALM配信木を構築することができる。
 また、前記端末割当部は、前記複数の端末それぞれを、第1階層、前記第1階層に属する端末のいずれか1つを前記上位端末とする第2階層、及び前記第2階層に属する端末のいずれか1つを前記上位端末とする第3階層のいずれかに割り当てる。そして、前記第2の通信路割当部は、前記第2の通信路として、前記第2階層に属する端末の残帯域を、前記第3階層に属する端末に均等に割り当て、前記第1階層に属する端末の残帯域を、前記第2階層に属する端末に均等に割り当ててもよい。
 さらに、前記第2の通信路割当部は、前記第1階層に属する端末の残帯域を前記第2階層に属する端末数で除した第1の商が、前記第2階層に属する端末の残帯域を前記第3階層に属する端末数で除した第2の商より大きい場合に、前記第1の階層に属する端末の残帯域を、前記第2及び第3階層に属する端末に対する前記第2の通信路が同一帯域となるように、前記第2及び第3階層に属する端末に割り当ててもよい。
 高いリアルタイム性が要求されるストリームデータの配信においては、一部の通信路だけ大きな帯域を確保したとしても、当該帯域を有効利用することはできない。そこで、各階層の残帯域を、当該階層より下の階層に属する全ての端末に対して均等に割り当てることにより、残帯域をさらに有効活用することができる。
 さらに、該ALM配信木構築装置は、前記他の全ての端末それぞれについて、前記ルート端末から配信された前記ストリームデータを受信するまでの遅延時間を測定する経路遅延測定部と、前記経路遅延測定部の測定結果に基づいて、前記複数の端末それぞれを、前記ルート端末から配信される前記ストリームデータを第1の時間経過以前に受信する第1階層、前記第1の時間経過後で前記第1の時間より遅い第2の時間経過以前に受信する第2階層、及び前記第2の時間経過後に受信する第3階層のいずれかに割り当てる経路遅延適用部とを備える。そして、前記第2の通信路割当部は、前記第2の通信路として、前記第2階層に属する端末の残帯域を、前記第3階層に属する端末に均等に割り当て、前記第1階層に属する端末の残帯域を、前記第2階層に属する端末に均等に割り当ててもよい。
 通常、各端末の遅延時間は、ALM配信木上の階層に応じて変動する。しかしながら、現実には、通信ネットワークのトラフィックや端末の性能に応じて遅延時間は大きく変動する。そこで、ALM配信上の階層に依存せず、実際の遅延時間に応じて階層を決定し、当該階層に基づいて第2の通信路を割り当てることにより、残帯域をさらに有効に利用することができる。
 さらに、該ALM配信木構築装置は、2以上の前記端末それぞれの残帯域が、前記第2の通信路として同一の前記端末に割り当てられている場合に、前記関連データを前記第2の通信路の帯域幅で比例配分して、前記2以上の端末それぞれに配信させる関連データ割当部を備えてもよい。これにより、複数の端末から関連データを受信する端末に対しても、遅延なく関連データを配信することができる。
 また、一例として、前記関連データは、前記ストリームデータの誤り訂正符号を含んでもよい。他の例として、前記関連データは、前記ストリームデータの損失に対する再送データを含んでもよい。なお、関連データは、誤り訂正符号又は再送データに限定されず、例えば、ストリームデータそのものであってもよい。
 また、該ALM配信木構築装置は、前記ルート端末であってもよい。または、ALM配信木を構成する他の端末であってもよいし、ALM配信木を構成する端末とは異なる端末であってもよい。
 本発明の一形態に係るALM配信木構築方法は、通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築する。具体的には、前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定ステップと、前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当ステップと、前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定ステップにおいて測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当ステップと、前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当ステップとを含む。
 本発明の一形態に係るプログラムは、通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築する。具体的には、前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定ステップと、前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当ステップと、前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定ステップにおいて測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当ステップと、前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当ステップとを、コンピュータに実行させる。
 本発明の一形態に係る集積回路は、通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築する。具体的には、前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定部と、前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当部と、前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定部によって測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当部と、前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当部とを備える。
 なお、本発明は、ALM配信木構築装置やALM配信木構築方法として実現できるだけでなく、これらの機能を実現する集積回路として実現したり、そのような機能をコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD-ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
 ALM配信木上の残帯域を冗長符合や複製データで有効に活用できるため、配信するストリームデータの品質を高めることができる。
図1Aは、本発明の実施の形態1、2に係るALM配信木構築装置のブロック図である。 図1Bは、本発明の実施の形態1に係るALM配信木構築装置の最小構成を示すブロック図である。 図1Cは、図1BのALM配信木構築装置の動作を示すフローチャートである。 図2は、ALM配信木構築処理を示すフローチャートである。 図3は、第2の枝割当処理を示すフローチャートである。 図4は、ALM配信木の論理的な端末配置を示す図である。 図5は、第1の枝の帯域幅を決定した状態を示す図である。 図6は、第3階層の残帯域を第4階層に対する第2の枝として割り当てた状態を示す図である。 図7は、第2階層の残帯域を第3階層に対する第2の枝として割り当てた状態を示す図である。 図8は、第2階層の残帯域を第3、4階層に対する第2の枝として割り当てた状態を示す図である。 図9は、第2の枝を用いて配信される追加データを示す図である。 図10は、経路遅延を考慮した階層構造を示す図である。 図11Aは、記録媒体本体である磁気ディスクの物理フォーマットの例を示す図である。 図11Bは、磁気ディスクを保持するケースの正面図、断面図、及び磁気ディスクを示す図である。 図11Cは、フレキシブルディスクに上記プログラムの記録再生を行うための構成を示す図である。 図12は、従来のネットワーク構成を示す図である。 図13は、図12の端末でALM配信木を構成した例を示す図である。
 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
 (実施の形態1)
 図1Aは、本発明の実施の形態1に係るALM配信木構築装置100の典型例を示すブロック図である。図1Aに示されるALM配信木構築装置100は、メトリック測定部101と、ALM配信木計算部201と、ALM制御部301と、第2の枝計算部401と、経路遅延測定部501と、追加データ計算部601とを主に備える。
 メトリック測定部101は、ALM配信木に参加する各ノードのアップロードリンク帯域を測定する。なお、ノード間の遅延等、ALM配信木の構築に必要な他のメトリックを測定対象に含めてもよい。
 ALM配信木計算部201は、メトリック測定部101の測定結果を基にALM配信木の構成を計算する。具体的には、ノード割当部202と、第1の枝割当部203とを備える。
 ノード割当部(端末割当部)202は、まず、複数の端末それぞれを、複数の階層のいずれかに割り当てる。次に、各端末に対して、上位端末及び下位端末の少なくとも一方を割り当てる。上位端末は、ストリームデータの配信元となる端末であり、直上の階層に属する端末から1台だけ選択される。一方、下位端末は、ストリームデータの配信先となる端末であり、直下の階層に属する端末から1台以上選択される。
 第1の枝割当部(第1の通信路割当部)203は、下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、メトリック測定部101によって測定されたアップロード帯域の少なくとも一部を、下位端末に対してストリームデータを配信する論理的な第1の通信路(以下「第1の枝」と表記する)として割り当てる。
 ALM制御部301は、ALM配信木構成データを元に配信すべきストリームデータの受信、複製、及び送信を行う。なお、ALM配信木を構成しない端末がALM配信木構築装置100となる場合には、ALM制御部301を省略することができる。
 第2の枝計算部401は、ALM配信木の各ノードの残帯域を算出し、当該残帯域をALM配信木の下流ノードに第2の通信路(以下「第2の枝」と表記する)として割り当てる。具体的には、第2の枝割当部402と、経路遅延適用部403と、追加データ割当部404とを備える。
 第2の枝割当部(第2の通信路割当部)402は、アップロード帯域のうち第1の枝として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、当該残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に第2の枝として割り当てる。なお、「第2の枝」は、ストリームデータに関連する追加データ(「関連データ」ともいう)を配信する論理的な通信路である。
 経路遅延適用部403は、ストリームデータの遅延時間を第2の枝の計算に適用させる。経路遅延測定部501は、ALM配信木の各ノードについて、ソースから配信されるストリームデータを受信するまでの遅延時間を測定する。なお、経路遅延適用部403及び経路遅延測定部501は、実施の形態1においては省略することができる。これらの詳細な動作は、実施の形態2で説明する。
 追加データ割当部(関連データ割当部)404は、送信すべき追加データを各第2の枝に割り当てる。追加データ計算部601は、ALM配信木上で送信すべき追加データを算出する。
 図1Bは、本発明の実施の形態1に係るALM配信木構築装置100の最小構成を示す図である。図1Cは、図1Bに示されるALM配信木構築装置100の動作を示すフローチャートである。
 図1Bに示されるALM配信木構築装置100は、メトリック測定部110と、端末割当部120と、第1の通信路割当部130と、第2の通信路割当部140とを備える。なお、メトリック測定部110は図1Aのメトリック測定部101に、端末割当部120は図1Aのノード割当部202に、第1の通信路割当部130は図1Aの第1の枝割当部203に、第2の通信路割当部140は図1Aの第2の枝割当部402に、それぞれ相当する。
 メトリック測定部110は、各端末のアップロードリンク帯域を測定するために、各端末に対して測定要求を送信し、各端末から測定結果を受信する(S10)。そして、メトリック測定部110は、各端末のアップロードリンク帯域の測定結果を、端末割当部120及び第1の通信路割当部130に通知する。
 端末割当部120は、各端末をALM配信木の所定のノードに割り当てる(S11)。そして、割当結果である木構造情報を、各端末に送信すると共に、第1の通信路割当部130に通知する。なお、割当方法は特に限定されないが、メトリック測定部110から取得した各端末のアップロードリンク帯域の測定結果に基づいて、アップロードリンク帯域の大きい端末を上流側に、アップロードリンク帯域の小さい端末を下流側に配置するのが望ましい。しかしながら、アップロードリンク帯域の大きさを考慮せずに割り当てを行う場合、端末割当部120は、メトリック測定部110からアップロードリンク帯域の測定結果を取得する必要はない。
 第1の通信路割当部130は、上位端末それぞれのアップロードリンク帯域の少なくとも一部を、第1の通信路として下位端末に割り当てる(S12)。そして、割当結果である第1の通信路情報を各端末に送信すると共に、各端末の残帯域を示す残帯域情報を第2の通信路割当部140に通知する。第2の通信路割当部140は、上位層の端末の残帯域を、第2の通信路として下位層の端末に割り当てる(S13)。そして、割当結果である第2の通信路情報を各端末に送信する。
 次に、図2~図9を参照して、上記構成のALM配信木構築装置100の動作を説明する。図2は、ALM配信木構築処理を示すフローチャートである。なお、図1Cと図2とで同一の番号を付した処理ステップでは、同一の処理が実行される。
 まず、メトリック測定部101は、全ての端末20~33のアップリンク帯域を測定する(S10)。図4の端末20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33を示す○印内に、アップロードリンク帯域の測定結果を示している。なお、アップリンク帯域の具体的な測定方法は特に限定されず、従来から用いられているあらゆる方法を採用することができる。
 例えば、パケットトレイン法によって測定することができる。具体的には、ALM配信木構築装置100は、測定対象の端末20に対して所定の間隔で複数のパケットを送信し、当該端末20からの応答パケットを監視する。そして、パケットの送信間隔を徐々に短くしていくと、端末20がアップロードリンク帯域を使い切ったタイミングで応答パケットが遅延する。このときの送信間隔と応答パケットのデータ量とに基づいて、端末20のアップロードリンク帯域を推定することができる。他の端末21~33についても、同様の方法で測定することができる。
 次に、ALM配信木構築装置100は、複数の端末をALM配信木の所定のノードに割り当てる処理を実行する(S11)。図4は、複数(14台)の端末20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33でALM配信木を構成した例を示す図である。図4を参照して、S11の処理を具体的に説明する。
 まず、ノード割当部202は、端末20~33を複数の階層のいずれかに割り当てる。本実施の形態1では、第1階層~第4階層のいずれかに割り当てる。ノード割当部202は、まず、ストリームデータの配信元となる端末20を第1階層に割り当てる。次に、端末21~33を、アップリンク帯域が大きいほど上位の階層に割り当てる。図4では、端末21、22を第2階層に、端末23~26を第3階層に、端末27~33を第4階層に割り当てている。なお、ノードの割り当て(どのノードをどの階層に割り当てるかを決める手段)は、アップリンク帯域の大きい順に限定されず、従来から用いられているあらゆる方法を採用することができる。
 次に、ノード割当部202は、各端末20~33それぞれに対して、上位端末及び下位端末の少なくとも一方を割り当てる。具体的には、第1階層に属する端末20には、下位端末として第2階層に属する端末21、22を割り当てる。また、第2階層に属する端末21には、上位端末として第1階層に属する端末20を、下位端末として第3階層に属する端末23、24を割り当てる。さらに、第4階層に属する端末27には、上位端末として第3階層に属する端末23を割り当てる。他の端末についても図4に示す通りであるので、説明は省略する。
 なお、下位端末が割り当てられている端末20~26を「非葉ノード」と呼び、特に、下位端末のみが割り当てられる端末20を「ルートノード」と呼ぶ。一方、上位端末のみが割り当てられる端末27~33を「葉ノード」と呼ぶ。
 次に、ALM配信木構築装置100は、ストリームデータを配信するための論理的な第1の枝の帯域幅を決定する(S12)。図5は、図4のALM配信木において、第1の枝の帯域幅を示す図である。図5を参照して、S12の処理を具体的に説明する。
 まず、第1の枝割当部203は、各非葉ノードに対して、アップリンク帯域を下位端末の端末数で除算する。例えば、端末20は、アップリンク帯域が2.8Mbpsであり、下位端末の端末数が2台であるので、計算結果は1.4Mbpsとなる。同様に、端末26は、アップリンク帯域が1.0Mbpsであり、下位端末の端末数が1台であるので、計算結果は1.0Mbpsとなる。
 そして、第1の枝割当部203は、全ての非葉ノードに対して上記の計算を行い、計算結果の最小値を第1の枝の帯域幅とする。実施の形態1における第1の枝の帯域幅は、図5に示されるように、1.0Mbpsとなる。
 また、図5は、各非葉ノードである端末20~26の残帯域を示している(図中○印の中の数値が残帯域を示す)。ここで、各非葉ノードである端末20~26の残帯域は、「アップリンク帯域幅-下位端末の端末数×第1の枝の帯域幅」のように計算される。
 具体的には、端末20~22が0.8Mbps(=2.8-2×1)、端末23、24が0.5Mbps(=2.5-2×1)、端末25が0(=2-1×1)、及び端末26が0(=1-1×1)の残帯域を持っていることになる。本願手法はこの残帯域を、既に構築されているALM配信木の下流ノードに対して追加データを配信するための第2の枝として利用するものである。
 次に、ALM配信木構築装置100は、追加データを配信するための第2の枝の帯域幅を決定するための第2の枝割当処理を実行する(S13)。図3は、第2の枝割当処理の詳細を示すフローチャートである。
 任意のALM配信木(被覆木)において、下流ノードは、上流ノードに比べて遅れてストリームデータを受信し、遅れてストリーム再生を開始する。そのため、上流ノードが保持している追加データを、そのノードの残帯域を利用して下流ノード向けに送信すると、その下流ノードの再生時刻に間に合う確率は高い。
 一方、下流ノードから上流ノードに向けて追加データを送信しても、上流ノードでそれらの追加データに該当する再生時刻が過ぎている確率は高く、その場合は追加データが利用できない。従って、ALM配信木全体の残帯域を合算し、それを各受信ノード宛に割り当てる等の単純な仕組みでは、残帯域が効率良く利用できない。
 従って、ここではALM配信木の構成、特にノードの上下関係を考慮して残帯域を割り当てる。具体的には、各ノードの残帯域をその下流ノードへの追加データ送信にだけ利用するというポリシーとなる。なお、「下流ノード」とは、自ノードが属する階層より下の階層に属するノードを指す。同様に、「上流ノード」とは、自ノードが属する階層より上の階層に属するノードを指す。
 例えば、図6においては、第3階層に属する全てのノード(端末23~26)の残帯域を第4階層のノード(端末27~33)への追加データの送信に利用している。また、図8においては、第2階層に属する全てのノード(端末21、22)の残帯域を第3階層、及び第4階層のノード(端末23~33)への追加データ送信に利用している。さらに、図示は省略するが、第1階層に属するノード(端末20)の残帯域を第2階層、第3階層、及び第4階層のノード(端末21~33)への追加データ送信に利用する。
 そして、この段階的な配当をボトムアップ的な計算により実現する。このボトムアップ的計算の概念を図5に示している。つまり、図5の領域A、領域B、領域Cの順で第2の枝割当処理が実行される。具体的には、まず、第3階層の残帯域を用いた第2の枝の計算(以降「ステップ1」と表記する)、その次に第2階層の残帯域を用いた第2の枝の計算(以降「ステップ2」と表記する)、最後に第1階層の残帯域を用いた第2の枝の計算(以降「ステップ3」と表記する)を行う。
 まず、第2の枝割当部402は、第3階層に属する全ての端末23~26の残帯域を第4階層に属する端末に均等に分配する(ステップ1)。具体的には、まず、第4階層の端末数と、第3階層に属する全ての端末23~26の残帯域の合計(以下「総残帯域」と表記する)とを取得する(S131)。
 次に、第2の枝割当部402は、総残帯域である1Mbps(=0.5+0.5)を均等に分割(7等分)し、第4階層の端末27~33に割り当てる第2の枝の帯域幅を決定する(S132)。ここでは、第4階層に属する端末27~33に割り当てられる第2の枝の帯域幅を142Kbpsとする。
 次に、第2の枝割当部402は、図6に示されるように、第3階層に属する端末23、24それぞれの残帯域を、第2の枝として、第4階層に属する端末27~33に割り当てる。ここでは、端末23、24の残帯域は、共に500Kbpsである。つまり、端末23、24は、それぞれが142kbpsの第2の枝を3つと、72Kbpsの第2の枝を1つ提供することが可能になる。
 そこで、端末23から端末27、28、32に対して142Kbpsの第2の枝を割り当てる。同様に、端末24から端末29、31、32に対して、142Kbpsの第2の枝を割り当てる。さらに、端末24、25それぞれから端末33に対して、71Kbpsの第2の枝を割り当てる。これにより、端末33に割り当てられた第2の枝の帯域幅も142Kbpsとなる。その結果、第4階層に属する各端末27~33には、同一帯域幅(142Kbps)の第2の枝が割り当てられることになる。
 次に、第2の枝割当部402は、第4階層に属する各端末27~33に割り当てられる第2の枝と、第5階層に属する各端末に割り当てられる第2の枝との帯域幅を比較する(S133)。なお、実施の形態1において第5階層は存在しないので(S133でNo)、S134をスキップする。
 次に、第2の枝割当部402は、全ての階層の残帯域を第2の枝に割り当てたか否かを判断する(S135)。現時点では、第3階層の残帯域のみを第2の枝に割り当てたにすぎないので(S135でNo)、S131に戻って処理を継続する。
 次に、第2の枝割当部402は、第3階層の端末数(4台)と、第2階層の総残帯域(1.6Mbps)とを取得する(S131)。次に、第2階層の総残帯域を第3階層の端末数で除すると、図7に示されるように、第3階層に属する端末23~26に割当可能な第2の枝の帯域幅(400Kbps)が得られる(S132)。
 図7に示される割当方法は、ステップ1の動作をそのまま繰り返すものであり、第2階層の総残帯域を直下のノードにのみ均等に分配する手法である。この手法には、シンプルであるというメリットはある。しかしながら、第2の枝の帯域幅が階層毎に異なり、ALM配信木全体のストリーミング品質が向上しないというデメリットがある。そこで、図8に示す方法では、ステップ1の計算結果を考慮し、ALM配信木全体における第2の枝の帯域幅の平等化を図る(ステップ2)。
 そこで、第3階層に属する端末23~26に割当可能な第2の枝の帯域幅(400Kbps)と、現在までに第4階層に属する端末27~33に割り当てられた第2の枝の帯域幅(142Kbps)とを比較する(S133)。
 具体的には、第i階層の総残帯域をX、第i階層の端末数をYとすると、(X/Y)≦(X/Y)のときは、S132で説明したように、第2階層の総残帯域Xを第3階層に属する端末23~26にのみ分配する。一方、(X/Y)>(X/Y)のときは、第2階層の総残帯域Xを全下流ノードへの帯域分配が均等になるように分配する。
 ここでは、第3の階層に割当可能な第2の枝の帯域幅が大きいので(S133でYes)、第2の枝割当部402は、第3階層及び第4階層に割り当てられる第2の枝が同一帯域となるように、第2階層の総残帯域Xを、第3階層のみならず、第4階層にも割り当てる(S134)。例えば、第i階層の総残帯域をX、現時点において第(i+2)階層以下の端末に割り当てられた第2の枝の帯域幅をY、及び第(i+1)階層のノード数をZとすると、第i階層の総残帯域Xを、第(i+1)階層以下の全ての階層に割り当てる際の計算式は、下記式1及び式2のようになる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
 このように分配することで、第i階層の総残帯域Xが全下流ノードに対して平等に分配される。第2階層の総残帯域X=1.6Mbps、第4階層の第2の枝の帯域幅Y=142Kbps、第3階層のノード数Z=4、第2階層の下流ノード数=11を上記式1及び式2に代入すれば、第3階層への分配分=142Kbps+(1.6Mpps-4×142Kbps)/11=235Kbps、第4階層への分配分=(1.6Mpps-4×142Kbps)/11=93Kbpsとなる。
 また、このとき、第4階層に属する各ノードには既に142Kbps(=Y)の帯域幅が確保されているので、先の計算で算出された93Kbpsを加算して、第2の枝の合計帯域幅が235Kbps(=142Kbps+93Kbps)となる。
 ここで、得られた帯域の第2の枝の張り方の具体例を図8に示している。第2の枝割当部402は、端末21の残帯域のうち、端末23、24に235Kbpsを、端末27~29に93Kbpsを、端末33に46.5Kbpsをそれぞれ割り当てる。同様に、端末22の残帯域のうち、端末25、26に235Kbpsを、端末30~32に93Kbpsを、端末33に46.5Kbpsをそれぞれ割り当てる。
 なお、ここで述べた、第2の枝の張り方は一例に過ぎず、端末23~33に割り当てられる第2の枝の帯域幅が235Kbpとなれば、いかなる張り方であってもよい。
 次に、ステップ3は、ステップ2と同様に実行される。すなわち、ステップ2の計算結果(ステップ2で得られた第2の枝の帯域幅)を考慮し、第1階層の総残帯域(0.8Mbps)の割り当てを行う。具体的には、X=0.8Mbps、Y=235Kbps、Z=2、及び第1階層の下流ノード数=13を上述の式に代入する。
 その結果、第2階層に割り当てられる、第2の枝の帯域幅=235Kbps+(0.8Mpps-2×235Kbps)/13=260Kbps、第3階層及び第4階層に割り当てられる、第2の枝の帯域幅=(0.8Mpps-2×235Kbps)/13=25Kbpsとなる。
 なお、ここでは、各端末に割り当てられる第2の枝の帯域幅が等しくなるように残帯域を分配しているが、それは一例に過ぎず、様々なポリシーに基づき残帯域を分配することができる。ポリシーを適切に設定することで、アプリケーションに適した品質向上が実現可能である。例えば、ある特定のノード集合を選出し、そのノード集合にだけ残帯域のあるノードから第2の枝を張る。これにより、当該ノード集合に配信されるストリームデータの品質を格別に向上させることができ、ALM配信木におけるバックボーン的な、またはソースの役割を果たすノード集合を実現することができる。
 ここまで、残帯域を利用した第2の枝の張り方を説明した(図2のS10~S13)。次に、ALM配信木構築装置100は、このように張られた第2の枝を用いて送信するデータのデータサイズを決定する(S14)。
 送信するデータはアプリケーションに応じて変わる任意のものであるが、例えば、第1の枝を用いて送信されるストリームデータの誤り訂正符号(パリティビット等)であってもよい。ここでは、当該誤り訂正符号は図1の追加データ計算部601によって算出されるものとし、その具体的な算出方法については説明しない。
 図9は、第2の枝を用いて配信されるパケットを示す図である。なお、以下の説明では、図8に示される帯域幅の第2の枝を用いて、図9に示されるパケットを送信する手順を説明する。
 まず、端末23~26には、帯域幅が235Kbpsの第2の枝が1本割り当てられている。すなわち、端末23~26は、パケット番号1~mの全てのパケットを当該第2の枝を介して端末21、22から受信する。
 一方、端末27~33には、複数の第2の枝が割り当てられている。例えば、端末27には、帯域幅が142Kbpsの第2の枝が端末23から1本、帯域幅が93Kbpsの第2の枝が端末21から1本割り当てられている。また、端末33には、帯域幅が72Kbpsの第2の枝が端末23、24から1本ずつ(計2本)、帯域幅が46.5Kbpsの第2の枝が端末21、22から1本ずつ(計2本)割り当てられている。
 そこで、ALM配信木構築装置100は、端末27に配信されるパケット番号1~mのパケットのうち、パケット番号1~n(142/235)のパケットを端末23に配信させ、パケット番号n+1~m(93/235)のパケットを端末21に配信させる。端末28~32に対しても同様の方法で追加データを分割して配信させる。
 同様に、ALM配信木構築装置100は、端末33に対して配信されるパケット番号1~mのパケットのうち、パケット番号1~k(72/235)のパケットを端末33に配信させ、パケット番号k+1~n(72/235)のパケットを端末24に配信させ、パケット番号n+1~j(46.5/235)のパケットを端末21に配信させ、パケット番号j+1~m(46.5/235)のパケットを端末22に配信させる。
 上記のように、端末27~33には、2以上の端末から第2の枝が張られる場合がある。このような場合に、追加データを第2の枝の帯域幅で比例配分して、2以上の端末それぞれに配信させることにより、遅延のない追加データの配信が可能となる。
 一般的に任意のノードxがh個のノード、y1、y2、・・・、yhからなるノード集合Nから第2の枝がh個(l1、l2、・・・、lh)張られ、それら第2の枝の帯域幅が順にbw1、bw2、・・・、bwhである場合、ノード集合Nの各ノードyi(i=1、2、・・・、h)がxに配信するデータパケットのシーケンス番号の範囲p1、p2(p1:下限、p2上限)が以下の式3及び式4により算出される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 なお、pid1は、第2の枝を用いて配信される1ステップのデータの最終パケットのシーケンス番号である。pid2は、第2の枝を用いて配信される1つ前のステップのデータの最終パケットのシーケンス番号である。このように送信すると、端末23~33の全てがほぼ同時に235Kbpsの追加データを受信することになる。
 このとき、追加データ計算部601は、例えば、第1の枝を利用して配信されるストリームデータの品質を向上させるためにFEC(Forward Error Correction)データを送信したい場合に、FECの厚みが235Kbpsになるように計算することになる。なお、ストリーミングにおいて、FECデータを送信することは広く行われているため、ここではFECの説明、ストリーミングデータからFECデータの算出方法等の説明は行わない。
 なお、ここではFECデータ送信の例を挙げたが、それは一例に過ぎず、第2の枝を利用してどのようなデータを送信してもよい。例えば、第1の枝を利用して配信されるストリームデータの損失に対する再送データを、第2の枝を利用して送信してもよい。なお、再送データは常時発生するわけではないので、この場合は、第2の枝で配信するデータのデータサイズを決定する処理(図2のS14)は省略することができる。
 図8を参照して、端末30が第2の枝を利用して再送データを受信する手順を説明する。まず、端末30は、第1の枝を利用して端末24から受信するストリームデータにパケットロス(損失)がないかを確認する。パケットロスを検出する具体的な方法は特に限定されないが、例えば、RTP(Real-time Transport Protocol)ヘッダのシーケンス番号を参照することにより、パケットロスを検出することができる。
 パケットロスを検出した場合、端末30は、第2の枝で接続された端末24、25のいずれかに対して、ロスしたパケットの再送を要求する。これにより、端末30は、第2の枝を通じて端末24から再送パケットを受信することができる。
 なお、再送を要求する端末の選択方法は特に限定されないが、例えば、第2の枝の帯域幅が最も大きい端末(この場合、端末24)を選択してもよい。なお、端末30は、ALM配信木構築装置100から取得した第2の通信路情報によって、端末24からの第2の枝の帯域幅(142Kbps)と、端末25からの第2の枝の帯域幅(93Kbps)とを把握しているものとする。
 (実施の形態2)
 次に、図10を参照して、本発明の実施の形態2を説明する。なお、基本構成は、図1に示されるALM配信木構築装置100と共通する。実施の形態1では、ALM配信木の任意ノードの残帯域をその下流ノードへの第2の枝に利用するというポリシーを説明した。しかしながら、実際には、同一階層の全てのノードの遅延が等しくならないため、ルートノードからの遅延という観点での各ノードの上下関係は、ALM配信木の構成通りになるとは限らない。そこで、実施の形態2では、ALM配信木上の階層にとらわれず、ルートノードからの遅延時間に基づいて第2の枝を割り当てる点で、実施の形態1と異なる。
 図10は、端末20から配信されるストリームデータの端末21~33での遅延時間を示す図である。また、ALM配信木上に端末20からの遅延が100[ms]、200[ms]、300[ms]となる等遅延線を描いており、各端末21~33の端末20からの遅延を端末20からの距離で示している。
 なお、遅延時間の測定方法の具体例は特に限定されないが、例えば、RTCP(Real-time Transport Control Protocol)を利用して測定してもよい。具体的には、ALM配信木構築装置100として機能する端末20は、遅延時間の測定対象となる端末21にパケットを送信し、端末21からの応答パケットを受信するまでの時間を遅延時間として測定する。他の端末21~33についても、同様の方法で測定することができる。
 図10に示されるように、各階層(第2階層~第4階層)に属する端末21~33の端末20からの遅延時間が揃っていないため、端末20からの遅延という観点からみたノード間の上限関係とALM配信木の構成上の上下関係とは異なる。具体的には、図10に示される端末27、28は、ALM配信木の構成上は第3階層に所属し、端末25は第2階層に所属する。しかしながら、端末27、28の端末20からの遅延時間が端末25のその値より短い。つまり、端末20からの遅延という観点では、端末25と端末27、28との上下関係が逆になる。
 このように、上下関係の一貫性のないALM配信木において、実施の形態1で説明した手法に従って残帯域の割り当てを行って追加データを送信しても、それらは再生時間に間に合わず、利用できなくなる可能性が高い。よって、このような環境にも対応できるように、実施の形態1で述べた基本手法を以下のように拡張する。
 実施の形態2における第2の枝の割当方法は、任意のノードの残帯域を第2の枝に利用する際に、残帯域を提供しているノードの遅延時間より遅延時間が長いノードのみを割当対象ノードとし、ALM配信木の構成を考慮しない。
 まず、経路遅延測定部501は、図10に示されるように、端末21~33の遅延時間を測定する。そして、経路遅延適用部403は、当該測定結果に基づいて、端末21~33を、遅延時間が100ms以下の端末21~23を第2階層に、遅延時間が100ms~200msの端末24、26~28を第3階層に、遅延時間が200ms~300msの端末25、29~33を第4階層に割り当てる。
 そして、上記のように決定された階層に基づいて、前述のステップ1~3と同様の処理を実行する。処理の具体的な内容は、繰り返しになるため省略する。
 (実施の形態3)
 また、本発明は、実施の形態1のように、ALM配信木構築装置及びALM配信木構築方法として実現できるだけではなく、実施の形態1、2のALM配信木構築方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現してもよい。
 図11A~図11Cは、上記実施の形態1、2のALM配信木構築方法を格納したフレキシブルディスクFDを用いて、コンピュータシステムにより実施する場合の説明図である。
 図11Aは、記録媒体本体である磁気ディスクMDの物理フォーマットの例を示す。図11Bは、磁気ディスクMDを保持するケースFの正面図、断面図、及び磁気ディスクMDを示す。図11Cは、フレキシブルディスクFDに上記プログラムの記録再生を行うための構成を示す。
 フレキシブルディスクFDは、記録媒体本体である磁気ディスクMDと、磁気ディスクMDを保持するケースFとで構成される。磁気ディスクMDの表面には、同心円状に外周から内周に向かって複数のトラックTrが形成され、各トラックTrは角度方向に16のセクタSeに分割されている。従って、上記プログラムを格納したフレキシブルディスクFDは、磁気ディスクMD上に割り当てられた領域に、上記プログラムとしてのALM配信木構築方法が記録されている。
 また、上記プログラムをフレキシブルディスクFDに記録する場合は、コンピュータシステムCsから上記プログラムとしてのALM配信木構築方法をフレキシブルディスクドライブFDDを介して書き込む。また、フレキシブルディスクFD内のプログラムによりALM配信木構築方法をコンピュータシステムCs中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブFDDによりプログラムをフレキシブルディスクFDから読み出し、コンピュータシステムCsに転送する。
 なお、上記説明では、記録媒体としてフレキシブルディスクFDを用いて説明を行ったが、光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラムを記録できるものであれば同様に実施することができる。
 また、本発明は、ALM配信木構築装置を構成する構成要素の一部または全部を、1個のシステムLSI(Large Scale Integration)から構成してもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIである。
 以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
 本発明は、より高いQoSを実現することができるためALM技術を利用した映像配信や遠隔講義システム等で利用可能である。
 10                      通信ネットワーク
 11,12,13,14,15,16,17,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33  端末
 100                    ALM配信木構築装置
 101,110                 メトリック測定部
 120                     端末割当部
 130                     第1の通信路割当部
 140                     第2の通信路割当部
 201                     ALM配信木計算部
 202                     ノード割当部
 203                     第1の枝割当部
 301                     ALM制御部
 401                     第2の枝計算部
 402                     第2の枝割当部
 403                     経路遅延適用部
 404                     追加データ割当部
 501                     経路遅延測定部
 601                     追加データ計算部

Claims (11)

  1.  通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築するALM配信木構築装置であって、
     前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定部と、
     前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当部と、
     前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定部によって測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当部と、
     前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当部とを備える
     ALM配信木構築装置。
  2.  前記端末割当部は、前記複数の端末それぞれを、第1階層、前記第1階層に属する端末のいずれか1つを前記上位端末とする第2階層、及び前記第2階層に属する端末のいずれか1つを前記上位端末とする第3階層のいずれかに割り当て、
     前記第2の通信路割当部は、前記第2の通信路として、
     前記第2階層に属する端末の残帯域を、前記第3階層に属する端末に均等に割り当て、
     前記第1階層に属する端末の残帯域を、前記第2階層に属する端末に均等に割り当てる
     請求項1に記載のALM配信木構築装置。
  3.  前記第2の通信路割当部は、さらに、
     前記第1階層に属する端末の残帯域を前記第2階層に属する端末数で除した第1の商が、前記第2階層に属する端末の残帯域を前記第3階層に属する端末数で除した第2の商より大きい場合に、前記第1の階層に属する端末の残帯域を、前記第2及び第3階層に属する端末に対する前記第2の通信路が同一帯域となるように、前記第2及び第3階層に属する端末に割り当てる
     請求項2に記載のALM配信木構築装置。
  4.  該ALM配信木構築装置は、さらに、
     前記他の全ての端末それぞれについて、前記ルート端末から配信された前記ストリームデータを受信するまでの遅延時間を測定する経路遅延測定部と、
     前記経路遅延測定部の測定結果に基づいて、前記複数の端末それぞれを、前記ルート端末から配信される前記ストリームデータを第1の時間経過以前に受信する第1階層、前記第1の時間経過後で前記第1の時間より遅い第2の時間経過以前に受信する第2階層、及び前記第2の時間経過後に受信する第3階層のいずれかに割り当てる経路遅延適用部とを備え、
     前記第2の通信路割当部は、前記第2の通信路として、
     前記第2階層に属する端末の残帯域を、前記第3階層に属する端末に均等に割り当て、
     前記第1階層に属する端末の残帯域を、前記第2階層に属する端末に均等に割り当てる
     請求項1に記載のALM配信木構築装置。
  5.  該ALM配信木構築装置は、さらに、2以上の前記端末それぞれの残帯域が、前記第2の通信路として同一の前記端末に割り当てられている場合に、前記関連データを前記第2の通信路の帯域幅で比例配分して、前記2以上の端末それぞれに配信させる関連データ割当部を備える
     請求項1~4のいずれか1項に記載のALM配信木構築装置。
  6.  前記関連データは、前記ストリームデータの誤り訂正符号を含む
     請求項1~5のいずれか1項に記載のALM配信木構築装置。
  7.  前記関連データは、前記ストリームデータの損失に対する再送データを含む
     請求項1~5のいずれか1項に記載のALM配信木構築装置。
  8.  該ALM配信木構築装置は、前記ルート端末である
     請求項1~7のいずれか1項に記載のALM配信木構築装置。
  9.  通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築するALM配信木構築方法であって、
     前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定ステップと、
     前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当ステップと、
     前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定ステップにおいて測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当ステップと、
     前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当ステップとを含む
     ALM配信木構築方法。
  10.  通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築するプログラムであって、
     前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定ステップと、
     前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当ステップと、
     前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定ステップにおいて測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当ステップと、
     前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当ステップと
     を、コンピュータに実行させるプログラム。
  11.  通信ネットワークに相互接続される複数の端末のうちから選ばれたルート端末から他の全ての端末に対してストリームデータを配信するALM(Application Layer Multicast)配信木を構築する集積回路であって、
     前記複数の端末それぞれのアップロードリンク帯域を測定するメトリック測定部と、
     前記複数の端末それぞれに、前記ストリームデータの配信元となる1つの上位端末、及び前記ストリームデータの配信先となる1以上の下位端末の少なくとも一方を割り当てる端末割当部と、
     前記下位端末が割り当てられた端末それぞれについて、前記メトリック測定部によって測定された前記アップロードリンク帯域の少なくとも一部を、前記下位端末に対して前記ストリームデータを配信する論理的な第1の通信路として割り当てる第1の通信路割当部と、
     前記アップロードリンク帯域のうち前記第1の通信路として使用されない残帯域を有する端末それぞれについて、前記残帯域を、当該端末より下の階層に位置する端末に対して前記ストリームデータに関連する関連データを配信する論理的な第2の通信路として割り当てる第2の通信路割当部とを備える
     集積回路。
     
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