通信機器の検索システム
技術分野
[0001] 本発明は通信機器の検索システムに関し、より詳細には、ユーザのサービス要求に 応じて物品または情報を検索する通信機器の検索システムおよび方法、通信機器の 管理サーバ、情報検索システムおよび方法、ならびにコンピュータプログラムに関す る。
背景技術
[0002] 既存の通信システムでは、端末に通信機能を具備し、ネットワークに合わせたプロト コルを実装し、それを用いてネットワークに接続することで通信が行われている。
[0003] 典型的な通信方法では、発信端末が、携帯電話番号 (もしくはメールアドレス)を用 いて発信し、ホームロケーションサーバ (HLR: Home Location Register)により端末の 位置情報を解決し接続される。
[0004] 通信システムを使用したサービスの場合、ユーザは通信相手端末を指定し、相手 端末まで接続する。接続が完了した後、ユーザは相手端末に提供を希望するサービ スを要求する。その後、相手端末力もサービスの提供を受けることができる。このよう な方法の場合、相手端末を特定できなければ、ユーザはサービスの提供を受けるこ とができな力 た。
[0005] 近年、このような問題を解決し、ユーザがその場所や存在を意識することなく利用で きるコンピューティング環境を実現するシステムが提案されて 、る。このようなシステム では、多様な通信機器にお!、てプロトコルを意識することなく通信を行うことを可能と する (例えば、特許文献 1、 2参照)。
[0006] 具体的なサービスとしては、観測機と通信可能なデータタグを物品に取り付けてお き、その物品を紛失したユーザが端末を使用して検索対象物品の情報をサーバに送 信し、サーバが複数の観察機を介して上記データタグと通信を行う技術が開示され ている(例えば、特許文献 3参照)。
[0007] し力しながら、従来の検索システムでは検索対象を時間的に追跡することができな
い。
[0008] また、従来の検索システムでは、検索対象の範囲はゲートウェイが準拠するプロトコ ルゃ通信可能な範囲に制限されている。このため、プロトコルの異なる観測機の付近 に検索対象が存在して 、ても検索を行うことができな 、場合が多 、。
[0009] また、従来の検索システムでは、ユーザ側において検索対象の識別情報が分から なければ検索を行うことができない。従って、例えば付近のプリンタを検索したいとい つた、特定種類の物品や情報を検索できな 、と 、う問題があった。
[0010] 特許文献 1:特開 2004— 208101号公報
特許文献 2:特開 2004 - 280350号公報
特許文献 3 :特開 2004— 132732号公報
発明の開示
[0011] 本発明は、時間を指定した物品等の検索を行うことができる検索システムを提供す る。
[0012] また、本発明は、観測可能な対象の範囲を増大させることにより、より多くの対象を 検索することを可能にした検索システムを提供する。
[0013] さらに、本発明は、検索対象の種類および属性を指定した検索を行うことができる 検索システムを提供する。
[0014] 本発明の第 1の態様によれば、本発明に係る通信機器の検索システムは、通信機 器に接続された複数のゲートウェイと、前記通信機器の管理サーバとを備える通信機 器の検索システムであって、前記管理サーバは、前記ゲートウェイ力 通知された前 記通信機器の識別情報を、前記識別情報を通知したゲートウェイの位置情報と対応 付けて通知時間毎に記憶装置に記憶する記憶制御手段と、前記通信機器の識別情 報および指定時間を含む検索要求を受信する検索要求受信手段と、前記検索要求 の受信に応答して、前記記憶装置に記憶された指定時間における識別情報を検索 し、前記検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得 する検索手段とを備える。
[0015] 従って、管理サーバは、ゲートウェイ力も通知された通信機器の識別情報を、識別 情報を通知したゲートウェイの位置情報と対応付けて通知時間毎に記憶装置に記憶
し、通信機器の識別情報および指定時間を含む検索要求を受信し、検索要求の受 信に応答して、記憶装置に記憶された指定時間における識別情報を検索し、検索要 求に対応する通信機器が接続されたゲートゥヱイの位置情報を取得するので、過去 に検索対象があった場所、今ある場所を通知することが可能となる。
[0016] 本発明の第 2の態様によれば、本発明に係る通信機器の管理サーバは、通信機器 に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された前記通信機器の識別情報を、前記 ゲートウェイの位置情報と対応付けて通知時間毎に記憶装置に記憶する記憶制御 手段と、前記通信機器の識別情報および指定時間を含む検索要求を受信する検索 要求受信手段と、前記検索要求の受信に応答して、前記記憶装置に記憶された指 定時間における識別情報を検索し、前記検索要求に対応する通信機器が接続され たゲートウェイの位置情報を取得する検索手段とを備える。
[0017] 従って、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された通信機器の識別 情報を、ゲートウェイの位置情報と対応付けて通知時間毎に記憶装置に記憶し、通 信機器の識別情報および指定時間を含む検索要求を受信し、検索要求の受信に応 答して、記憶装置に記憶された指定時間における識別情報を検索し、検索要求に対 応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得するので、過去に検索 対象があった場所、今ある場所を通知することが可能となる。
[0018] ここで、前記検索手段は、受信した前記指定時間に、前記ゲートウェイに対し該ゲ 一トウエイに接続された通信機器の識別情報の通知を要求する通知要求手段を含 むちのとすることがでさる。
[0019] 従って、受信した指定時間に、ゲートウェイに対しゲートウェイに接続された通信機 器の識別情報の通知を要求するので、将来の所望の時点で検索対象が見つ力つた 場所を通知することが可能となる。
[0020] ここで、前記通信機器の検索要求は地理的範囲の情報を含み、前記通知要求手 段は前記地理的範囲に含まれるゲートウェイに前記通信機器の識別情報の通知を 要求するちのとすることができる。
[0021] 従って、通信機器の検索要求は地理的範囲の情報を含み、地理的範囲に含まれ るゲートウェイに通信機器の識別情報の通知を要求するので、検索処理を所定の地
理的範囲に絞込み、検索処理によってネットワークにかかる負荷を軽減することがで きる。
[0022] 本発明の第 3の態様によれば、本発明に係る通信機器の検索方法は、通信機器の 管理サーバにおける通信機器の検索方法であって、通信機器に接続された複数の ゲートウェイから通知された前記通信機器の識別情報を、前記ゲートウェイの位置情 報と対応付けて通知時間毎に記憶装置に記憶するステップと、前記通信機器の識別 情報および指定時間を含む検索要求を受信するステップと、前記検索要求の受信に 応答して、前記記憶装置に記憶された指定時間における識別情報を検索し、前記検 索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得するステツ プとを備える。
[0023] 従って、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された通信機器の識別 情報を、ゲートウェイの位置情報と対応付けて通知時間毎に記憶装置に記憶し、通 信機器の識別情報および指定時間を含む検索要求を受信し、検索要求の受信に応 答して、記憶装置に記憶された指定時間における識別情報を検索し、検索要求に対 応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得するので、過去に検索 対象があった場所、今ある場所を通知することが可能となる。
[0024] 本発明の第 4の態様によれば、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンビユー タを、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された前記通信機器の識 別情報を、前記ゲートウェイの位置情報と対応付けて通知時間毎に記憶装置に記憶 する記憶制御手段、前記通信機器の識別情報および指定時間を含む検索要求を受 信する検索要求受信手段、および前記検索要求の受信に応答して、前記記憶装置 に記憶された指定時間における識別情報を検索し、前記検索要求に対応する通信 機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得する検索手段として機能させる。
[0025] 従って、コンピュータを、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された 通信機器の識別情報を、ゲートウェイの位置情報と対応付けて通知時間毎に記憶装 置に記憶し、通信機器の識別情報および指定時間を含む検索要求を受信し、およ び検索要求の受信に応答して、記憶装置に記憶された指定時間における識別情報 を検索し、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取
得するように機能させるので、過去に検索対象があった場所、今ある場所を通知する ことが可能となる。
[0026] 本発明の第 5の態様によれば、本発明に係る通信機器の検索システムは、通信機 器に接続された複数のゲートウェイと、前記通信機器の管理サーバとを備える通信機 器の検索システムであって、前記管理サーバは、前記ゲートウェイ力 通知された前 記通信機器の属性情報を、前記ゲートウェイの位置情報と対応付けて記憶装置に記 憶する記憶制御手段と、前記属性情報を含む検索要求を受信する検索要求受信手 段と、前記検索要求の受信に応答して、前記記憶装置に記憶された属性情報を検 索し、前記検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取 得する検索手段とを備える。
[0027] 従って、管理サーバは、ゲートウェイ力も通知された通信機器の属性情報を、識別 情報を通知したゲートウェイの位置情報と対応付けて記憶装置に記憶し、属性情報 を含む検索要求を受信し、検索要求の受信に応答して、記憶装置に記憶された属 性情報を検索し、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情 報を取得するので、ユーザが通信機器の識別情報を知らない場合であっても、属性 を指定することで通信機器の検索を行うことが可能となる。
[0028] 本発明の第 6の態様によれば、本発明に係る通信機器の管理サーバは、通信機器 に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された前記通信機器の属性情報を、前記 ゲートウェイの位置情報と対応付けて記憶装置に記憶する記憶制御手段と、前記属 性情報を含む検索要求を受信する検索要求受信手段と、前記検索要求の受信に応 答して、前記記憶装置に記憶された属性情報を検索し、前記検索要求に対応する 通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得する検索手段とを備える。
[0029] 従って、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された通信機器の属性 情報を、ゲートウェイの位置情報と対応付けて記憶装置に記憶し、属性情報を含む 検索要求を受信し、検索要求の受信に応答して、記憶装置に記憶された属性情報 を検索し、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取 得するので、ユーザが通信機器の識別情報を知らない場合であっても、属性を指定 することで通信機器の検索を行うことが可能となる。
[0030] ここで、前記検索要求は指定時間の情報を含み、前記検索手段は、受信した前記 指定時間に、前記ゲートウェイに対し該ゲートウェイに接続された通信機器の属性情 報の通知を要求する通知要求手段を含むものとすることができる。
[0031] 従って、検索要求は指定時間の情報を含み、受信した指定時間に、ゲートウェイに 対しゲートウェイに接続された通信機器の属性情報の通知を要求するので、将来の 所望の時点で検索対象が見つかった場所を通知することが可能となる。
[0032] また、前記通信機器の検索要求は地理的範囲の情報を含み、前記通知要求手段 は前記地理的範囲に含まれるゲートウェイに前記通信機器の属性情報の通知を要 求するちのとすることがでさる。
[0033] 従って、通信機器の検索要求は地理的範囲の情報を含み、地理的範囲に含まれ るゲートウェイに通信機器の属性情報の通知を要求するので、検索処理を所定の地 理的範囲に絞込み、検索処理によってネットワークにかかる負荷を軽減することがで きる。
[0034] また、前記記憶装置に記憶された通知時間の異なる複数の位置情報に基づき所 定の時刻における前記通信機器の位置を推定する推定手段をさらに備えるものとす ることがでさる。
[0035] 従って、記憶装置に記憶された通知時間の異なる複数の位置情報に基づき所定の 時刻における通信機器の位置を推定するので、通知されて 、な ヽ過去の時刻にお ける位置を推定したり、将来の位置を予測することが可能となる。
[0036] また、前記通信機器は物品に付された ICタグとすることができる。
[0037] 従って、通信機器は物品に付された ICタグとすることで、 ICタグの付された物品の 検索が可能となる。
[0038] 本発明の第 7の態様によれば、本発明に係る通信機器の検索方法は、通信機器の 管理サーバにおける通信機器の検索方法であって、通信機器に接続された複数の ゲートウェイ力 通知された前記通信機器の属性情報を、前記ゲートウェイの位置情 報と対応付けて記憶装置に記憶するステップと、前記属性情報を含む検索要求を受 信するステップと、前記検索要求の受信に応答して、前記記憶装置に記憶された属 性情報を検索し、前記検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位
置情報を取得するステップとを備える。
[0039] 従って、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された通信機器の属性 情報を、ゲートウェイの位置情報と対応付けて記憶装置に記憶し、属性情報を含む 検索要求を受信し、検索要求の受信に応答して、記憶装置に記憶された属性情報 を検索し、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取 得するので、ユーザが通信機器の識別情報を知らない場合であっても、属性を指定 することで通信機器の検索を行うことが可能となる。
[0040] 本発明の第 8の態様によれば、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンビユー タを、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された前記通信機器の属 性情報を、前記ゲートウェイの位置情報と対応付けて記憶装置に記憶する記憶制御 手段、前記属性情報を含む検索要求を受信する検索要求受信手段、および前記検 索要求の受信に応答して、前記記憶装置に記憶された属性情報を検索し、前記検 索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得する検索手 段として機能させる。
[0041] 従って、コンピュータを、通信機器に接続された複数のゲートウェイカゝら通知された 通信機器の属性情報を、識別情報を通知したゲートウェイの位置情報と対応付けて 記憶装置に記憶する記憶制御手段、属性情報を含む検索要求を受信する検索要求 受信手段、および検索要求の受信に応答して、記憶装置に記憶された属性情報を 検索し、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取得 する検索手段として機能させるので、ユーザが通信機器の識別情報を知らな 、場合 であっても、属性を指定することで通信機器の検索を行うことが可能となる。
[0042] 本発明の第 9の態様によれば、本発明に係る通信機器の検索システムは、複数の 第 1の通信機器と、前記第 1の通信機器に接続された複数のゲートウェイと、前記ゲ 一トウエイの位置を管理する管理サーバとを備える通信機器の検索システムであって 、前記第 1の通信機器は識別情報が付与された第 2の通信機器と通信可能であり、 前記管理サーバは、前記識別情報および地理的範囲の情報を含む検索要求を受 信する検索要求受信手段と、前記地理的範囲に含まれるゲートウェイに受信した前 記識別情報を送信する検索要求送信手段とを備え、前記ゲートウェイは、前記第 1の
通信機器に対し、受信した前記識別情報を記憶した第 2の通信機器の検索を要求 する問い合わせ手段と、前記第 1の通信機器力 問い合わせの結果を受信する問い 合わせ結果受信手段とを備える。
[0043] 従って、第 1の通信機器は識別情報が付与された第 2の通信機器と通信可能であり 、管理サーバは、識別情報および地理的範囲の情報を含む検索要求を受信する検 索要求受信手段と、地理的範囲に含まれるゲートウェイに受信した識別情報を送信 する検索要求送信手段とを備え、ゲートウェイは、第 1の通信機器に対し、受信した 識別情報を記憶した第 2の通信機器の検索を要求する問い合わせ手段と、第 1の通 信機器力 問い合わせの結果を受信する問い合わせ結果受信手段とを備えるので、 第 1の通信機器がさらなるゲートウェイとして機能するため、検索可能な対象の範囲 を増大させることができる。
[0044] ここで、前記第 2の通信機器は物品に付された ICタグとすることができる。
[0045] 従って、前記第 2の通信機器は物品に付された ICタグとすることで、 ICタグの付さ れた物品の検索が可能となる。
[0046] 本発明の第 10の態様によれば、本発明に係る通信機器の検索方法は、複数の第 1の通信機器と、前記第 1の通信機器に接続された複数のゲートウェイと、前記ゲート ウェイの位置を管理する管理サーバとを備える検索システムにおける通信機器の検 索方法であって、前記第 1の通信機器は識別情報が付与された第 2の通信機器と通 信可能であり、前記方法は、前記管理サーバにおいて、前記識別情報および地理的 範囲の情報を含む検索要求を受信するステップと、前記管理サーバから前記地理的 範囲に含まれるゲートウェイに、受信した前記識別情報を送信するステップと、前記 ゲートウェイカゝら前記第 1の通信機器に、受信した前記識別情報を記憶した第 2の通 信機器の検索を要求するステップと、前記ゲートウェイにおいて、前記第 1の通信機 器力 前記検索の結果を受信するステップとを備える。
[0047] 従って、管理サーバにおいて、識別情報および地理的範囲の情報を含む検索要 求を受信し、管理サーノから地理的範囲に含まれるゲートウェイに、受信した識別情 報を送信し、ゲートウェイ力ゝら第 1の通信機器に、受信した識別情報を記憶した第 2の 通信機器の検索を要求し、ゲートウェイにおいて、第 1の通信機器から検索の結果を
受信するので、第 1の通信機器がさらなるゲートウェイとして機能するため、検索可能 な対象の範囲を増大させることができる。
[0048] 本発明の第 11の態様によれば、本発明に係る情報検索システムは、端末から情報 の送信要求を受信するサービス仲介サーバと、前記端末に提供すべき情報を管理 する管理サーバとを備える情報検索システムであって、前記サービス仲介サーバは、 前記端末に提供すべきサービスの種類と情報収集機器の属性情報とを対応付けて 記憶した記憶手段と、前記端末からサービスの種類を含む前記送信要求を受信する 送信要求受信手段と、前記送信要求に含まれるサービスの種類に対応する属性情 報を前記記憶手段から抽出して前記管理サーバに送信する送信手段とを備え、前 記管理サーバは、前記情報収集機器の属性情報と、前記情報収集機器から送信さ れる収集情報とを前記情報収集機器の位置と対応付けて記憶する収集情報記憶手 段と、前記収集情報記憶手段を検索して、受信した前記属性情報に対応する収集 情報を取得する検索手段とを備える。
[0049] 従って、サービス仲介サーバは、端末に提供すべきサービスの種類と情報収集機 器の属性情報とを対応付けて記憶し、端末からサービスの種類を含む送信要求を受 信し、送信要求に含まれるサービスの種類に対応する属性情報を抽出して管理サー バに送信し、管理サーバは、情報収集機器の属性情報と、情報収集機器から送信さ れる収集情報とを情報収集機器の位置と対応付けて記憶し、受信した属性情報に対 応する収集情報を取得するので、ユーザはモノ IDが分力もな 、場合であっても取得 したいサービスの種類を指定することにより情報の検索を行うことができる。
[0050] ここで、前記情報収集機器と前記管理サーバとの通信を仲介するゲートウェイをさ らに備え、前記収集情報記憶手段は前記ゲートウェイの位置を前記情報収集機器の 位置として記憶する。
[0051] 従って、情報収集機器と管理サーバとの通信を仲介するゲートウェイをさらに備え、 ゲートウェイの位置を情報収集機器の位置として記憶するので、ネットワークに登録さ れていない通信機器の位置をゲートウェイの IDにより特定することができる。
[0052] また、前記検索要求受信手段は前記端末力 地理的範囲の情報をさらに受信し、 前記送信手段は前記地理的範囲の情報をさらに送信し、前記検索手段は、受信し
た前記地理的範囲に含まれる情報収集機器による収集情報を取得するものとするこ とがでさる。
[0053] 従って、端末力 地理的範囲の情報をさらに受信し、地理的範囲の情報をさらに送 信し、受信した地理的範囲に含まれる情報収集機器による収集情報を取得するので
、検索処理を所定の地理的範囲に絞込み、検索処理によってネットワークにかかる 負荷を軽減することができる。
[0054] また、前記検索要求受信手段は前記端末から指定時間の情報をさらに受信し、前 記検索手段は、前記指定時間における収集情報を取得するものとすることができる。
[0055] 従って、端末から指定時間の情報をさらに受信し、指定時間における収集情報を 取得するので、将来の所望の時点で情報を取得することが可能となる。
[0056] また、前記管理サーバは、前記検索手段により取得された収集情報を前記サービ ス仲介サーバに通知する通知手段をさらに備え、前記サービス仲介サーバは、前記 通知手段により通知された収集情報を前記端末に提供するための提供用情報にカロ ェする加工手段をさらに備えるものとすることができる。
[0057] 従って、管理サーバは、取得された収集情報をサービス仲介サーバに通知し、サ 一ビス仲介サーバは、通知された収集情報を端末に提供するための提供用情報に 加工するので、端末のインタフェースに応じて収集情報を編集することが可能となる。
[0058] ここで、前記記憶手段は前記収集情報と前記提供用情報とを対応付けて記憶し、 前記加工手段は、前記通知手段により通知された収集情報に対応する提供用情報 を前記記憶手段から取得するものとすることができる。
[0059] 従って、収集情報と提供用情報とを対応付けて記憶し、通知された収集情報に対 応する提供用情報を記憶手段から取得するので、例えば数値の情報を収集した場 合に対応するテキストや画像を端末に提供することが可能となる。
[0060] ここで、前記管理サーバは、前記検索手段により取得された収集情報が所定の条 件に合致した場合に前記サービス仲介サーバに通知する通知手段をさらに備えるも のとすることができる。
[0061] 従って、管理サーバは、取得された収集情報が所定の条件に合致した場合にサー ビス仲介サーバに通知するので、通信機器が事前に設定した状況に変化した場合
にユーザに通知することが可能となる。
[0062] また、前記検索要求に対応する情報収集機器の動作を設定する設定手段をさらに 備えるものとすることができる。
[0063] 従って、検索要求に対応する情報収集機器の動作を設定するので、通信機器に搭 載されたソフトウェアのアップグレード等を行うことができる。
[0064] また、前記検索手段は、前記情報収集機器の 1つから過去に送信された複数の収 集情報を取得し、前記複数の収集情報に基づき前記情報収集機器の 1つから所定 の時刻に送信される収集情報を推定する推定手段をさらに備えるものとすることがで きる。
[0065] 従って、情報収集機器の 1つから過去に送信された複数の収集情報を取得し、複 数の収集情報に基づき情報収集機器の 1つから所定の時刻に送信される収集情報 を推定するので、ユーザはモノ IDが分からな!/、場合であっても受けた 、サービスの 種類を指定することにより情報の推定を行うことができる。
[0066] 本発明の第 12の態様によれば、本発明に係る情報検索方法は、端末から情報の 送信要求を受信するサービス仲介サーバと、前記端末に提供すべき情報を管理する 管理サーバとを備える情報検索システムにおける情報検索方法であって、前記サー ビス仲介サーバは前記端末に提供すべきサービスの種類と情報収集機器の属性情 報とを対応付けて記憶した記憶手段を有し、前記管理サーバは、前記情報収集機器 の識別情報と、前記情報収集機器から送信される収集情報とを前記情報収集機器 の位置と対応付けて記憶する収集情報記憶手段を有し、前記方法は、前記サービス 仲介サーバにおいて、前記端末からサービスの種類を含む前記送信要求を受信す るステップと、前記サービス仲介サーバにおいて、前記送信要求に含まれるサービス の種類に対応する属性情報を前記記憶手段から抽出して前記管理サーバに送信す るステップと、前記管理サーバにおいて、前記収集情報記憶手段を検索して、受信し た前記識別情報に対応する情報収集機器の収集情報を取得するステップとを備える
[0067] 従って、サービス仲介サーバにおいて、端末からサービスの種類を含む送信要求 を受信し、サービス仲介サーバにおいて、送信要求に含まれるサービスの種類に対
応する属性情報を記憶手段力 抽出して管理サーバに送信し、管理サーバにおい て、受信した識別情報に対応する情報収集機器の収集情報を取得するので、ユー ザはモノ IDが分力もな 、場合であっても受けた 、サービスの種類を指定することによ り情報の検索を行うことができる。
[0068] 本発明によれば、時間を指定した物品等の検索を行うことができる。従って、検索 処理におけるネットワークの負荷を軽減することが可能となる。また、検索対象となる 物品を時間的に追跡することも可能となる。
[0069] また、観測可能な対象の範囲を増大させることにより、より多くの対象を検索すること ができる。また、例えば携帯電話のユーザに、 ICタグを付した物品の検索を依頼する 場合、検索対象を見つけたユーザに報酬を与えることとすれば、検索のインセンティ ブを高めることも可能となる。
[0070] また、ユーザが検索対象の識別情報を特定できな!/、場合であっても、検索対象の 種類および属性を指定した検索を行うことができる。
[0071] また、ネットワークにおいてサービスを提供する際に最適な情報を選択すること、お よび選択した情報を組み合わせることが可能となる。
[0072] さらに、過去の通信機器の場所の履歴を検索したり、通信機器の移動の経路を地 図にマッピングしてユーザに提供するなどの情報の加工を行うことが可能となる。 図面の簡単な説明
[0073] [図 1]図 1は、本発明に係る検索システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
[図 2]図 2は、本発明に係るサービス仲介サーバ、およびモノ管理サーバに使用され るコンピュータ装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
[図 3]図 3は、本発明に係るゲートウェイの例示的ハードウェア構成を示すブロック図 である。
[図 4]図 4は、本発明の一実施形態に係るモノ管理サーバおよびゲートウェイの機能 構成を示すブロック図である。
[図 5]図 5は、本発明の一実施形態に係るモノ管理サーバに記憶された情報を示す。
[図 6]図 6は、本発明の一実施形態に係る通信機器の検索方法の手順を示す通信シ 一ケンスである。
[図 7]図 7は、本発明の一実施形態に係る通信機器の検索方法の手順を示す通信シ 一ケンスである。
[図 8]図 8は、本発明の一実施形態に係るサービス仲介サーバに記憶された情報の 一例を示す。
[図 9]図 9は、本発明の一実施形態に係るモノ管理サーバに記憶された情報の一例 を示す。
[図 10]図 10は、本発明の一実施形態に係る通信機器の検索方法の手順を示す通 信シーケンスである。
[図 11]図 11は、本発明の一実施形態に係る通信機器の検索方法の手順を示す通 信シーケンスである。
[図 12]図 12は、本発明の一実施形態に係る検索システムにおけるローカルエリアネ ットワークの構成を示す。
[図 13]図 13は、本発明の一実施形態に係るモノ管理サーバおよびゲートウェイの機 能構成を示すブロック図である。
[図 14]図 14は、本発明の一実施形態に係る通信機器の検索方法の手順を示す通 信シーケンス図である。
[図 15]図 15は、本発明の一実施形態に係るサービス仲介サーバ、モノ管理サーバ および測定器の機能構成を示すブロック図である。
[図 16]図 16は、本発明の一実施形態に係るサービス仲介サーバに記憶される情報 の例を示す。
[図 17]図 17は、本発明の一実施形態に係る検索システムにおける情報検索方法の 手順を示す通信シーケンスである。
[図 18]図 18は、本発明の一実施形態に係る検索システムにおける情報検索方法の 手順を示す通信シーケンスである。
[図 19]図 19は、本発明の一実施形態に係るモノ管理サーバに記憶された情報を示 す。
[図 20]図 20は、モノの分類に応じたネットワーク側のアドレスおよび通信プロトコルと 、実世界側の通信プロトコルおよび IDとの関係を示す。
発明を実施するための最良の形態
[0074] 以下、図面を参照し、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
[0075] 図 1は、本発明に係る検索システムの概略構成を示すブロック図である。検索シス テムは、通信事業者により管理される広域ネットワーク 100に、ローカルエリアネットヮ ーク 114a、 114b (以下、「ネットワーク 114」と略記する場合がある)がそれぞれ接続 されて構成されている。広域ネットワーク 100は、携帯端末 102、サービス仲介サー ノ 104、モノ管理サーノ 106、 動網 116、ゲートクエイ(GW) 112a、 112b (以下、 「ゲートウェイ 112」と略記する場合がある)を含む。
[0076] 携帯端末 102は、移動通信網 116の加入者である顧客の携帯電話、 PHS及び PD A等の携帯端末に、インターネットへのアクセス機能および Web情報のブラウジング を実現させるソフトウェアを実装することにより実現される。あるいはまた、携帯端末 1 02は電子メール機能を有する端末でもよ ヽ。
[0077] サービス仲介サーバ 104は、携帯端末 102から受信したサービス IDに対応するサ 一ビスを仲介するコンピュータである。実際のサービスは、モノ管理サーバ 106、ゲー トウエイ 112等により提供される。また、サービス仲介サーバ 104は、モノ管理サーバ 106やゲートウェイ 112から受信した情報の編集、および分析を行う。
[0078] 移動網 116は、モノ管理サーバ 106と、モノ管理サーバ 106に接続されたノード 11 Oa、 110bおよび 110cとを含む。
[0079] ノード 110a、 110b, 110cはそれぞれルーティングアドレスにより特定される。
[0080] モノ管理サーバ 106は移動網 116に登録される移動端末およびゲートゥヱイの位 置情報を登録したコンピュータである。モノ管理サーバ 106は、ゲートウェイ 112a、 1 12b、およびこのゲートウェイと接続された通信機器の識別情報を管理することができ 、サービス仲介サーバ 104と通信可能に接続される。以下、通信機器の識別情報を「 モノ ID」という。
[0081] ゲートウェイ 112aはネットワーク 114aに接続された通信機器と通信を行う。また、ゲ 一トウエイ 112bはネットワーク 114bに接続された通信機器と通信を行う。
[0082] 図 2は、本発明に係るサービス仲介サーバ、およびモノ管理サーバに使用されるコ ンピュータ装置のハードウェア構成例を示す。コンピュータ装置 300は、システムバス
312に少なくとも 1つのプロセッサ 302、システムメモリ 304、通信インタフェース(iZF ) 306、入出力インタフェース (IZO) 308、および記憶装置 310が接続されて構成さ れている。
[0083] プロセッサ 302は CPU、タイマおよび CPU周辺回路を備えたマイクロプロセッサ構 成を有する。
[0084] システムメモリ 304は、 RAMなどの揮発性メモリ、 ROMやフラッシュメモリなどの不 揮発性メモリ、またはこの 2つの組み合わせとすることができる。システムメモリ 304は 通常、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびプログラムデー タを含むことが可能である。記憶装置 310は、オペレーティングシステム、アプリケー シヨンプログラム、およびプログラムデータを記憶する不揮発性記憶媒体で、 CD—R OM、 DVD等の光記憶媒体、磁気ディスクス等の磁気記憶媒体、あるいは所望の情 報を格納するのに使用することができ、コンピュータ装置 300がアクセス可能な他の 媒体を使用することができる。システムメモリ 304および記憶装置 310がコンピュータ 装置 300のコンピュータ記憶媒体を構成する。
[0085] IZO308は例えばキーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タツチ入力デバ イスなどの入力デバイス、ディスプレイ、スピーカ、プリンタなどの出力デバイスと通信 を行う。
[0086] さらに、コンピュータ装置 300は、当該装置がネットワークなどを介して他のコンビュ ータ装置と通信できるようにする通信インタフェース 306を含む。ここで通信を行うた めの通信媒体には、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体、ならびに 音響媒体、 RF媒体、および赤外線媒体等の無線媒体が含まれる。
[0087] サービス仲介サーバ 104やモノ管理サーバ 106の機能は、上記のコンピュータ記 憶媒体に記憶されたプログラムをプロセッサ 302が読み出して実行することで実現さ れる。なお、サービス仲介サーバ 104やモノ管理サーバ 106は図 2に示されるような 単一のコンピュータ装置に実装されても良ぐまた複数のコンピュータ装置力 なる分 散コンピューティング環境に実装されても良い。
[0088] 図 3はゲートウェイ 112の例示的ハードウェア構成を示す。同図では、短距離無線 通信機能を有する携帯電話をゲートウェイ 112として用いた場合の構成例を示して ヽ
る。ゲートウェイ 112は、メモリ 502、無線通信部 504、制御部 506、短距離無線通信 部 508、音声入出力部 510、入力部 512、および表示部 514を備えている。
[0089] 制御部 506は CPU、タイマおよび CPU周辺回路を備えたマイクロプロセッサ構成 を有する。 CPUは上記各構成要素にバスを介して接続し、図示しないプログラム格 納用メモリに格納されたプログラムを実行することによりゲートウェイ 112全体の制御 を行なう。また、 CPUは入力部 512から入力される信号に応答してゲートウェイ 112 の各機能の実行制御等を行なう。
[0090] メモリ 502は DRAM、高速 RAM力もなる一時メモリ等力 構成され、外部媒体から アプリケーションプログラムや通信プログラムを適時取り込むことができる。後述する ゲートウェイ 112の機能はこれらプログラムの実行により達成される。
[0091] 入力部 512はユーザによる通信機器の検索処理の実行その他必要な指示情報の 入力手段であり、入力用のキーやボタン、あるいはカーソル移動や指示用のキーを 含む。
[0092] 無線通信部 504はアンテナを介して移動網と無線信号の送受を行う。一方、短距 離無線通信部 508はローカルエリアネットワーク 114内の通信機器と無線信号の送 受を行うことができるように構成される。
[0093] 表示部 514は図示しない表示メモリに保持された画像を表示する。音声入出力部 5
10は、受信した無線信号を音声信号に変換して出力し、あるいはユーザから入力さ れる音声を電気信号に変換する。
[0094] なお、ゲートウェイは、移動機のように動くもののみではなぐ固定的に有線 Z無線 回線につながれたものでも良い。例えば、自然 Z環境観測 '道路'鉄道の定点観測 機や、建物の出入口'精算 Z入場ゲート'輸送中継ポイントなどに設置することもでき る。
[0095] (実施形態 1)
次に、時間を指定して通信機器を検索する実施形態について説明する。
[0096] 図 4は本実施形態に係るモノ管理サーバおよびゲートウェイの機能構成を示す。
[0097] モノ管理サーバ 106は、通信部 203、記憶部 206、検索部 208および記憶制御部 218を含む。
[0098] 通信部 203はサービス仲介サーバ 104およびゲートウェイ 112と通信を行うための ものである。通信部 203は、サービス仲介サーバ 104から検索要求を受信する検索 要求受信部 202、検索対象の通信機器が接続されたゲートウェイの位置を通知する 通知部 216を含む。
[0099] 検索部 208は、検索要求の受信に応答して、記憶部 206に記憶された指定時間に おけるモノ IDを検索し、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの 位置情報を取得するものである。また、検索部 208は通知要求部 204を含む。通知 要求部 204は、検索要求内に指定時間として現在または将来の時間が含まれている 場合、ゲートウェイ 112に対し、指定時間にモノ IDの通知を要求する。検索部 208は 、ゲートウェイ 112からモノ IDを受信した場合、そのモノ IDと検索要求に含まれるモノ IDとのマッチングを行う。
[0100] 記憶制御部 218は、ゲートウェイ 112から通知された通信機器のモノ IDを、モノ ID を通知したゲートウェイ 112の位置情報と対応付けて通知時間毎に記憶部 206に記 憶するものである。
[0101] ゲートウェイ 112は、記憶制御部 210、記憶装置 212および通知部 214を含む。
[0102] 記憶制御部 210は、通信機器力も送信されるモノ IDを記憶装置 212に記憶する。
[0103] 記憶装置 212は、ゲートウェイ 112に接続された通信機器のモノ IDを記憶する。
[0104] 通信機器として、例えばローカルエリアネットワークに接続されるプリンタ等の電子 機器、あるいは物品に付されゲートウェイと通信可能な ICタグを含むことができる。
[0105] 通知部 214は、モノ管理サーバ 106からモノ IDの通知要求を受信した場合、記憶 装置 212に記憶されたモノ IDを通知する。
[0106] 図 5は、モノ管理サーバ 106に記憶された情報の一例を示す。モノ管理サーバ 106 の記憶部 206は表 502および表 504を含む。表 502は、複数のゲートウェイの識別 情報 (IDgl、IDg2、 · · ·)と位置情報 (al l、al2、 · · ·)とが対応付けて記憶されてい る。位置情報は指定された地理的範囲に基づきグループィ匕することが可能である。 以下、ゲートウェイの識別情報をゲートウェイ IDと 、う。
[0107] 表 504には、通知時間即ちゲートウェイ 112がモノ IDを通知した時間(T、 T、 · · ·
1 2
) ,当該時間に通知された通信機器のモノ ID、およびモノ IDを通知したゲートウェイ I
Dが対応付けて記憶されて 、る。
[0108] 次に、図 6の通信シーケンスを参照し、本実施形態に係る通信機器の検索方法の 手順を説明する。本実施形態では、携帯端末のユーザが、検索システムに対し、物 品の検索を行う処理を例に挙げて説明する。ここで、物品には ICタグが付されており
、各 ICタグはモノ IDにより識別される。ゲートウェイ 112群は ICタグに記憶されたモノ I
Dを読み取る機能を有する。
[0109] ゲートウェイ 112群は定期的に ICタグ力もモノ IDを読み取り(ステップ S302)、ゲー トウエイ IDと共にモノ管理サーバ 106に通知する(ステップ S304)。モノ管理サーバ 1
06は通知されたモノ IDを、通知時間およびゲートウェイ IDと対応付けて記憶部 206 に記憶する(ステップ S 306)。
[0110] ここで、ゲートウェイ 112群力ものモノ IDの通知は不定期に、例えば新たな通信機 器との接続が確立された場合に行うこととしても良い。
[0111] 実際の検索処理はステップ S308より開始される。ステップ S308において、携帯端 末 102からサービス仲介サーバ 104に対し通信機器の検索要求を送信する。検索 要求は、サービス ID、検索すべき ICタグのモノ ID、および過去の指定時間の情報を 含む。サービス IDは、携帯端末 102が提供を要求するサービスを識別するための情 報である。
[0112] ステップ S310において、サービス仲介サーバ 104は、サービス ID力も携帯端末 10 2が送信した情報が物品の検索要求であることを判断する。次いで、検索要求に含ま れるモノ ID、地理的範囲および指定時間の情報をモノ管理サーバ 106に送信する。 このようにして、モノ管理サーバ 106は、端末から送信されたモノ IDおよび指定時間 をサービス仲介サーバ 104を介して受信する。
[0113] ステップ S312において、モノ管理サーバ 106は指定時間に記憶部 206の表 504 に記憶されたモノ IDを検索する。そして、検索要求に含まれたモノ IDが見つ力つた 場合、当該モノ IDに対応付けられたゲートウェイ IDを取得する。さらに、表 502を参 照し、ゲートウェイ IDに対応する位置情報を取得する。このようにして、モノ管理サー ノ 106は、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイの位置情報を取 得する。
[0114] 次いで、モノ管理サーバ 106は見つかった ICタグが接続されたゲートウェイ 112の 位置情報を抽出し、サービス仲介サーバ 104に通知する (ステップ S314)。
[0115] ここで、ゲートウェイ 112の位置情報に代えて、ゲートウェイ IDを通知することとして も良い。
[0116] ステップ S316において、サービス仲介サーバ 104は受信したゲートウェイ 112の位 置情報を加工し、携帯端末に表示可能な画面データを作成する。作成された画面デ ータは携帯端末 102に通知される。
[0117] ステップ S318において、携帯端末 102は受信した画面データに基づき表示部に 画像を表示する。
[0118] なお、検索要求は、指定時間に現在時間または将来の時間を含むこととしても良い 。さら〖こ、時間を指定せずに検索要求を行う場合には現在の時間で検索を行うことと しても良い。
[0119] この場合は図 7に示すように、モノ管理サーバ 106の通知要求部 204はステップ S3 20において、その指定時間に、ゲートウェイ 112群にモノ IDの通知を要求する。ゲー トウエイは ICタグからモノ IDを読み取り(ステップ S322)、モノ管理サーバ 106に通知 する(ステップ S324)。モノ管理サーバ 106は、ゲートウェイ 112群力も通知されたモ ノ IDと、検索要求に含まれたモノ IDとのマッチングを行う(ステップ S328)。次いで、 モノ管理サーバ 106は見つ力つた ICタグが接続されたゲートウェイ 112の位置情報 を取得し、サービス仲介サーバ 104に通知する(ステップ S314)。
[0120] ここで、検索要求には、検索を行うべき地理的範囲の情報を含むこととしても良い。
この場合、通知要求部 204は図 5の表 502から通知を要求すべきゲートウェイ 112群 を地理的範囲によって特定し、特定されたゲートウェイ 112群にモノ IDの通知を要求 する。このように検索すべき地理的範囲を制限することで通信すべき情報量を削減し 、ネットワークの負荷を軽減することができる。
[0121] また、ステップ S320で通知要求を行わず、ゲートウェイ 112群からの定期的な通知 に対してステップ S328のマッチングを行っても良い。
[0122] また、ステップ S328においてモノ管理サーバ 106におけるマッチングはゲートゥェ ィ 112群が行うこととしても良い。この場合、ステップ S320においてモノ管理サーバ 1
06力 ゲートウェイ 112群に対して、検索に力かるモノ IDを送信してモノ IDの通知を 要求する。該当するモノ IDを収容しているゲートウェイ 112群は、この通知要求に回 答する。
[0123] また、上述の例ではデータの加工はサービス仲介サーバ 104において行うが、この 処理をモノ管理サーバ 106で行うこととしてもよい。この場合、モノ管理サーバ 106は 加工したデータを携帯端末 102に直接送信することができる。
[0124] (実施形態 2)
通信機器の過去の移動の履歴から、移動速度や移動傾向を抽出して所定の時刻 における位置を推定したり、その後の位置を予測することも可能である。
[0125] 通信機器の位置を推定する単純な例において、ある時間範囲における複数のゲー トウエイ 112の位置情報力 求められる通信機器の速度を時間 tの関数 V (t)として求 める。この場合、時間 tにおける通信機器の位置の X座標 x (t )は、時間 tにおける通 f f 0 信機器の位置の x座標 x
0を用いて以下の式により求めることができる。
[0126] [数 1]
x( ) = x。+ J ; さらに、地図上の道路や鉄道の路線を重ね合わせることにより徒歩の移動なのか、 車や鉄道の移動力などを分析したり、公共機関を使って移動していると特定される場 合に、その時刻テーブルを参照して移動を予測することも可能である。さらに、ゲート ウェイが道路'鉄道の定点観測機や改札口、輸送中継ポイントなどに設置されたもの である場合には、地図情報を重ねることなぐ移動手段を特定することが容易に可能 である。
[0127] また、着目している通信機器の 1年前の軌跡、あるいは同じ曜日の軌跡を使用する など過去の規則性を抽出した学習により、同じ通信機器の位置を推定することとして も良い。
[0128] (実施形態 3)
次に、ユーザが検索対象のモノ IDを特定できない場合であっても、検索対象の属 性を指定した検索を行うことができる実施形態について説明する。
[0129] 本実施形態に係るモノ管理サーバ 106およびゲートウェイ 112群は、図 4に示し、
実施形態 1で説明した機能を有するものを用いることができる。また、モノ管理サーバ 106には図 5に示す情報が記憶される。
[0130] 図 8は、本実施形態に係るサービス仲介サーバ 104に記憶された情報の一例を示 す。サービス仲介サーバ 104には、サービス IDと、通信機器の属性情報が記憶され る。
[0131] 属性情報は、通信機器自体の名称を示す情報とすることができる。
[0132] また、通信機器が ICタグのように物品(クマのぬ 、ぐるみ)に付されたものである場 合、通信機器の属性情報は当該物品の属性を示す情報であっても良い。
[0133] また、例えば通信機器の性能や品質に応じて属性を区別するなど、より詳細な属性 を記憶しても良い。
[0134] また、温度計、湿度計および降雨計と!/、つた属性を与える代わりに、これらの物品 に計測器と 、う 1つの属性を与えても良 、。
[0135] さらに、 1つのモノ IDに複数の属性情報を与えても良い。
[0136] 図 9は、本実施形態に係るモノ管理サーバ 106に記憶された情報の一例を示す。
モノ管理サーバ 106の記憶部 206には、図 5に示す情報に加えて、モノ IDと通信機 器の属性情報とを対応付けて記憶することができる。
[0137] 次に、図 10の通信シーケンスを参照し、本実施形態に係る検索方法の手順を説明 する。本実施形態では、携帯端末のユーザが、検索システムに対し、プリンタによる 印刷等のファイルの出力を行うために付近の出力機器の検索を要求する処理を例に 挙げて説明する。
[0138] ゲートウェイ 112群は定期的に通信機器力もモノ IDを読み取り(ステップ S1202)、 ゲートウェイ IDと共にモノ管理サーバ 106に通知する(ステップ S 1204)。モノ管理サ ーバ 106は通知されたモノ IDを、通知時間およびゲートウェイ IDと対応付けて記憶 部 206に記憶する(ステップ S 1206)。
[0139] ここで、ゲートウェイ 112群力ものモノ IDの通知は不定期に、例えば新たに通信機 器が接続された場合に行うこととしても良い。
[0140] 実際の検索処理はステップ S1208より開始される。ステップ S1208において、携帯 端末 102からサービス仲介サーバ 104に対しファイルの出力要求を送信する。出力
要求は、サービス ID、および検索を行うべき過去の指定時間の情報を含む。サービ ス IDは、携帯端末 102が提供を要求するサービスを識別するための情報である。本 実施形態において、「出力機器の検索要求」を示すサービス IDには、プリンタ等の印 刷装置、ディスプレイ等の画像出力デバイス、スピーカ等の音声出力デバイス等のモ ノ IDを対応付けることができる。
[0141] ステップ S 1209において、サービス仲介サーバ 104は、サービス ID力も携帯端末 1 02が送信した情報が出力機器の検索要求であることを判断する。そして、図 8に示 す情報を参照し、サービス IDに対応する通信機器の属性を特定する。
[0142] ステップ S1210において、サービス仲介サーバ 104は、特定された属性、指定時 間の情報をモノ管理サーバ 106に送信する。
[0143] ステップ S1212において、属性および指定時間を受信したモノ管理サーバ 106は 図 9に示す情報を参照し、属性に対応付けられたモノ IDを特定する。
[0144] ステップ S1214において、モノ管理サーバ 106は指定時間に記憶部 206の表 504 に記憶されたモノ IDを検索する。そして、検索要求に含まれたモノ IDが見つ力つた 場合、当該モノ IDに対応付けられたゲートウェイ IDを取得する。さらに、表 502を参 照し、ゲートウェイ IDに対応する位置情報を取得する。
[0145] このようにして、検索要求に対応する通信機器が接続されたゲートウェイ 112の位 置情報が取得される。ゲートウェイ 112の位置情報は、サービス仲介サーバ 104に通 知される(ステップ S 1216)。
[0146] ここで、ゲートウェイ 112の位置情報に代えて、ゲートウェイ IDを通知することとして も良い。
[0147] ステップ S1218において、サービス仲介サーバ 104は受信したゲートウェイ 112の 位置情報を加工し、携帯端末に表示可能な画面データを作成する。作成された画面 データは携帯端末 102に通知される。
[0148] ステップ S1220において、携帯端末 102は受信した画面データに基づき表示部に 画像を表示する。
[0149] なお、検索要求は、指定時間に現在時間または将来の時間を含むこととしても良い 。さら〖こ、時間を指定せずに検索要求を行う場合には現在の時間で検索を行うことと
しても良い。
[0150] この場合は図 11に示すように、モノ管理サーバ 106の通知要求部 204はステップ S 1222において、その指定時間に、ゲートウェイ 112群にモノ IDの通知を要求する。 ゲートウェイは ICタグからモノ IDを読み取り(ステップ S 1224)、モノ管理サーバ 106 に通知する(ステップ S1226)。モノ管理サーバ 106は、ゲートウェイ 112群から通知 されたモノ IDと、検索要求に含まれたモノ IDとのマッチングを行う(S1228)。次いで 、モノ管理サーバ 106は見つ力つた ICタグが接続されたゲートウェイ 112の位置情報 を取得し、サービス仲介サーバ 104に通知する(ステップ S 1218)。
[0151] ここで、検索要求には、検索を行うべき地理的範囲の情報を含むこととしても良い。
この場合、通知要求部 204は図 5の表 502から通知を要求すべきゲートウェイ 112群 を地理的範囲によって特定し、特定されたゲートウェイ 112群にモノ IDの通知を要求 する。このように検索すべき地理的範囲を制限することで通信すべき情報量を削減し 、ネットワークの負荷を軽減することができる。
[0152] また、ステップ S 1222で通知要求を行わず、ゲートウェイ 112群からの定期的な通 知に対してステップ S 1228のマッチングを行っても良!、。
[0153] また、ステップ S 1228においてモノ管理サーバ 106が行うマッチングをゲートウェイ 112群力 S行うこととしても良い。この場合、ステップ S1222においてモノ管理サーバ 1 06力 ゲートウェイ 112群に対して、検索に力かるモノ IDを送信してモノ IDの通知を 要求する。該当するモノ IDを収容しているゲートウェイ 112は、この通知要求に回答 する。
[0154] また、本実施形態における属性情報として、ユーザの嗜好に応じたイベントや動く 対象の属性を登録しておき、これを検索するサービスを提供することができる。例え ば、通信機器の属性としてタクシー、バス、屋台 Z花などの移動販売車、メンテナン スサービス、巡回サービス、移動イベントのステージ等を使用することができる。また、 テーマパーク、イベント会場やスポーツスタジアムにおける、巡回案内係員や巡回販 売員、警備員などでも良い。
[0155] また、候補となる属性を持つ対象の候補が複数ある場合、複数の候補を携帯端末 102に通知し、携帯端末 102では通知された検索結果を表示し、ユーザが最適な対
象をその候補の中から選択可能とする構成としてもよい。これは、携帯端末 102から 通信機器へ所望のデータを送信するような場合 (例えば、検索した複数のプリンタの うちからユーザの最も近くに位置するプリンタを選択し、画像データを送信して印刷を 要求する場合等)に効果的である。
[0156] (実施形態 4)
次に、観測可能な対象の範囲を増大させることができる実施形態について説明す る。
[0157] 図 12は、本実施形態に係る検索システムにおけるローカルエリアネットワークの構 成例を示す図である。ローカルエリアネットワーク 114は、ゲートウェイ 112および IC タグのリーダライタ (RZW) 708a、 708b (以下、「リーダライタ 708」と略記する)、物 品に付された ICタグ 702、 704と力ら構成される。ゲートウェイ 112と R/W708a、 70 8bとは、通信回線 706を介して通信を行う。 R/W708a、 708bと ICタグ 702、 704と の通信は不図示の無線回線を介して実現される。
[0158] 図 13は、本実施形態に係る検索システムの機能構成を示す。
[0159] モノ管理サーバ 106は、通信部 1302および記憶部 1311を含む。通信部 1302は サービス仲介サーバ 104およびゲートウェイ 112と通信を行うためのもので、検索要 求受信部 1306、検索要求送信部 1308、通知部 1310を含む。
[0160] 検索要求受信部 1306は、携帯端末 102からサービス仲介サーバ 104を介してモノ IDおよび地理的範囲の情報を含む検索要求を受信する。
[0161] 検索要求送信部 1308は、地理的範囲に含まれるゲートウェイ 112に対し、受信し たモノ IDを送信する。
[0162] 通知部 1310は、検索対象の通信機器が接続されたゲートウェイ 112の位置を通知 する。
[0163] 記憶部 1311は、図 5の表 502に例示されるようにゲートウェイ IDを位置情報と対応 付けて記憶する。
[0164] ゲートウェイ 112は、モノ ID受信部 1312、問い合わせ部 1314、結果受信部 1316
、通知部 1318を含む。
[0165] モノ ID受信部 1312は、検索要求送信部 1308からモノ IDを受信する。
[0166] 問い合わせ部 1314は、リーダライタ 708に対し、受信したモノ IDを記憶した IDタグ の検索を要求する。
[0167] 結果受信部 1316は、リーダライタ 708から問い合わせの結果を受信する。
[0168] 通知部 1318は、問い合わせ部 1314による問い合わせの結果をモノ管理サーバ 1 06に通知する。
[0169] 次に、図 14の通信シーケンスを参照し、本実施形態に係る通信機器の検索方法の 手順を説明する。本実施形態では、携帯端末のユーザが、 ICタグを付した物品の検 索を検索システムに要求する場合を想定している。検索システムは、 ICタグとの通信 が可能な複数の携帯電話に検索要求を通知する。本実施形態において、携帯電話 は第 1の通信機器として機能し、物品に付された ICタグは第 2の通信機器として機能 する。
[0170] ステップ S802において、携帯端末 102からサービス仲介サーバ 104に対し検索要 求を送信する。検索要求は、サービス ID、モノ 、および検索を行うべき地理的範囲 の情報を含む。
[0171] ステップ S804において、サービス仲介サーバ 104は、サービス ID力も携帯端末 10 2が送信した情報が物品の検索要求であることを認識する。次いで、検索要求に含ま れるモノ ID、地理的範囲および指定時間の情報をモノ管理サーバ 106に送信する。 このようにして、モノ管理サーバ 106は、端末から送信されたモノ ID、地理的範囲お よび指定時間をサービス仲介サーバ 104を介して受信する。
[0172] ステップ S806において、モノ管理サーバ 106は表 502に例示するような対応表を 参照し、受信した地理的範囲に含まれるゲートウェイ 112群の位置を特定する。そし て、特定されたゲートウェイ 112群に、モノ IDを送信する (ステップ S808)。
[0173] ステップ S810において、ゲートウェイ 112群は、携帯電話に、受信したモノ IDを記 憶した ICタグの検索を要求する。この要求処理は、例えば電子メールにより行うことと してもよい。携帯電話のユーザは受信した検索要求に応じ、当該携帯電話の短距離 無線通信機能を使用して付近の ICタグのモノ IDを検索し (ステップ S812)、ゲートゥ エイ 112群にこの結果を返送する(ステップ S814)。
[0174] なお、 ICタグのモノ IDの検索は、ゲートウェイ 112群からの検索要求を受信した携
帯電話において自動的に行うこととしても良い。
[0175] ステップ S814において、ゲートウェイ 112群はモノ管理サーバ 106に対し、携帯電 話から受信した検索結果を送信する。
[0176] モノ管理サーバ 106は、受信した検索結果から、 ICタグを見つけた携帯電話に接 続されているゲートウェイを判定する。次いで、モノ管理サーバ 106は見つ力つた通 信機器が接続されたゲートウェイ 112群の位置情報を抽出し、サービス仲介サーバ 1
04に通知する(ステップ S818)。
[0177] ここで、ゲートウェイ 112群の位置情報に代えて、ゲートウェイ IDを通知することとし ても良い。
[0178] また、モノ管理サーバ 106はサービス仲介サーバ 104に対し携帯電話に関する情 報を通知することとしても良い。例えばモノ管理サーバ 106がホームロケーションサー バ (HLR)として機能する場合、携帯電話から受信した情報に基づき当該携帯電話 の位置情報を特定し、この特定された情報をサービス仲介サーバ 104に通知しても 良い。あるいはまた、携帯電話力 モノ管理サーバ 106に対し自身の位置を通知す ることとしてち良い。
[0179] ステップ S820において、サービス仲介サーバ 104は受信したゲートウェイ 112群の 位置情報を加工し、携帯端末に表示可能な画面データを作成する。作成された画面 データは携帯端末 102に通知される。
[0180] ステップ S822において、携帯端末 102は受信した画面データに基づき表示部に 画像を表示する。
[0181] なお、上述の例ではデータの加工はサービス仲介サーバ 104において行うが、この 処理をモノ管理サーバ 106で行うこととしてもよい。この場合、モノ管理サーバ 106は 加工したデータを直接携帯端末 102に送信することができる。
[0182] また、実施形態 3と同様に、属性を指定した検索を行うこととしても良い。この場合、 サービス仲介サーバ 104には図 8に示す情報が記憶され、モノ管理サーバ 106には 図 9に示す情報が記憶される。そして、携帯端末 102からサービス IDを含む検索要 求が送信された場合、サービス仲介サーバ 104はサービス IDに対応する属性を特 定する。モノ管理サーバ 106は属性に対応したモノ IDを特定し、ゲートウェイ 112群
に通知する。
[0183] さらに、例えば携帯電話のユーザに、 ICタグを付した物品の検索を依頼する場合、 検索対象を見つけたユーザに報酬を与えることとしても良い。これにより、検索のイン センティブを高めることも可能となる。
[0184] (実施形態 5)
次に、図 1の検索システムを情報検索システムとして用いて、検索対象の種類を指 定した検索を行う実施形態について説明する。
[0185] 図 15は、本実施形態に係るサービス仲介サ一ノ^モノ管理サーバおよびローカル エリアネットワークに接続された情報収集機器の機能構成を示す。
[0186] サービス仲介サーバ 104は、通信部 903、記憶部 906およびデータ加工部 908を 有する。通信部 903は、送信要求受信部 902および送信部 904を含む。
[0187] 記憶部 906は、携帯端末 102に提供すべきサービスの種類と情報収集機器の属 性情報とを対応付けて記憶する。
[0188] 送信要求受信部 902は、携帯端末 102から所望のサービスの種類を含む情報の 送信要求を受信する。
[0189] 送信部 904は、送信要求に含まれるサービスの種類に対応する属性情報を記憶部
906から抽出して、モノ管理サーバ 106に送信する。
[0190] データ加工部 908は、モノ管理サーバ 106から受信した情報を加工して携帯端末 で表示可能な画像データを作成する。
[0191] モノ管理サーバ 106は、収集情報受信部 910、記憶部 911、検索部 914、通知部 9
16および検索要求受信部 918を含む。
[0192] 記憶部 911は、図 5の表 502に示すようなゲートウェイ 112群の識別情報と位置情 報との対応関係、図 9に示すようなモノ IDと属性情報との対応関係等が記憶されてい る。
[0193] さらに、記憶部 911は、測定器 1102のモノ IDと、測定器 1102から送信される収集 情報とを対応付けて記憶する収集情報記憶部 912を含む。
[0194] 収集情報受信部 910は、測定器 1102からの収集情報を受信する。
[0195] 検索部 914は、収集情報記憶部 912に記憶された情報を検索して、受信したモノ I
Dに対応する測定器 1102の収集情報を取得する。
[0196] 通知部 916は、検索部 914による検索結果をサービス仲介サーバ 104に通知する 。検索要求受信部 918は、携帯端末 102から通信機器の検索を要求するための情 報を受信するものである。この情報は通信機器の識別情報、地理的範囲および指定 時間を含む。
[0197] 測定器 1102は情報収集機器の一例であり、所定の測定値を収集する測定部 918 、および測定値の送信や情報の受信を行う通信部 920を含む。測定器 1102には、 温度を測定する温度計、湿度を測定する湿度計、降雨量を測定する降雨計などのセ ンサが含まれる。
[0198] 図 16は、本実施形態に係るサービス仲介サーバ 104に記憶される情報の例を示 す。同図に示すように、サービス仲介サーバ 104の記憶部 906には、サービスの種 類を示すサービス IDと、サービスの提供に必要な情報の名称 (必要情報)と、属性情 報とが対応付けて記憶されている。サービスの種類としては、例えば気象情報サービ ス、交通情報サービス、家の状態監視、テレメトリサービス等が含まれる。属性情報は 、温度計、湿度計、降雨計、測定器の色 '形'大きさ ·取得できる情報内容 ·動作パラ メータ等、その測定器の名称やその測定器に備わっている性質を示す。
[0199] なお、必要情報と属性情報とは必ずしも 1対 1に対応付けられて 、る必要はな!/、。
例えば必要情報「潮位」に対し属性情報として潮位を計測する「潮位計」、定点監視 を行う「カメラ」を対応付けても良 、。
[0200] 次に、図 17の通信シーケンスを参照し、本実施形態に係る情報検索方法の手順を 説明する。本実施形態では、ユーザが携帯端末を使用して気象情報サービスを要求 する場合を想定している。
[0201] モノ管理サーバ 106は、測定器 1102からゲートウェイ 112群を介して通知される収 集情報を記憶する (ステップ S1114、 S1118)。本実施形態において通知される収 集情報は、温度計により測定された温度、湿度計により測定された湿度、降雨計によ り測定された降雨量、空気センサにより測定された空気汚染度、潮位計により測定さ れた潮位、および地震計により測定されたマグニチュード等を含む。測定器 1102に よる収集情報の送信は、定期的に、あるいは測定器 1102が収集情報の変化を検知
したときに送信することとしても良い。この処理により、モノ管理サーバ 106に複数の 地理的範囲にある情報収集機器力 の収集情報が蓄積される。
[0202] ステップ S1102において、携帯端末 102からサービス仲介サーバ 104に対し気象 情報サービスの要求を送信する。この要求は、サービス ID、検索を行うべき地理的範 囲、および検索のための指定時間の情報を含む。
[0203] ステップ S1104において、サービス仲介サーバ 104は、記憶部 906に記憶された 図 16に示す対応表を参照し、受信したサービス ID力も必要となる情報を特定し、そ の情報を取得可能な測定器の属性情報を抽出する。次いで、サービス仲介サーバ 1 04は、抽出した属性情報、ならびに気象情報サービスの要求に含まれる地理的範囲 および指定時間の情報をモノ管理サーバ 106に送信する。
[0204] ステップ S1106において、モノ管理サーバ 106は、記憶部 911に記憶した属性情 報とモノ IDとの対応関係から、受信した属性情報を有する測定器を特定する。そして 、記憶部 911に記憶したゲートウェイ 112群の識別情報と位置との対応関係に基づ き、指定された地理的範囲に含まれる測定器をさらに特定する。そして、収集情報記 憶部 912から、指定時間における特定された測定器からの収集情報を取得する (ス テツプ S 1107)。
[0205] ステップ S 1108において、検索の結果取得された収集情報は、サービス仲介サー バ 104に送信される。
[0206] ステップ S1110において、サービス仲介サーバ 104は、モノ管理サーバ 106から受 信した収集情報を加工し、携帯端末に表示可能な画面データを作成する。作成され た画面データは携帯端末 102に通知される。
[0207] サービス仲介サーバ 104による収集情報の加工は、測定器からの収集情報を平均 、積算すること、あるいは携帯端末 102で表示可能なユーザ提供用情報にさらに変 換することを含む。例えば、サービス仲介サーバ 104の記憶部 906に、測定器からの 収集情報のうち、降雨計の測定値の範囲(0ミリ、 l〜mミリ、 m+ l〜nミリ、 · · ·)とュ 一ザ提供用情報 (晴れ、小雨、雨、 · · とを対応付けて記憶する。ステップ S1110に おいて、サービス仲介サーバ 104は、モノ管理サーバ 106から受信した降雨計の測 定値に対応するユーザ提供用情報を取得し、取得した情報に基づ 、て携帯端末 10
2に表示可能な画面データを作成する。
[0208] このような収集情報の加工の際に行う収集情報の分析は、測定値の範囲に基づい て行うものに限定されず、計算式を用いた分析、収集情報の時系列的な変化力 得 られる傾向分析をも含む。当業者であれば、情報収集機器が測定器ではなくカメラの ような撮像手段であれば、受信したデータ内の画素を分析して画像の変化を把握す る場合も含むことを理解するであろう。
[0209] ステップ S1112において、携帯端末 102は受信した画面データに基づき表示部に 画像を表示する。
[0210] なお、ステップ S1104において送信される検索要求内の指定時間が現在時間また は将来の時間である場合、モノ管理サーバ 106はステップ S1107において、その指 定時間に、測定器 1102に対し、収集情報の送信を要求する。この場合、モノ管理サ ーバ 106は測定器 1102から受信した収集情報をサービス仲介サーバ 104に通知す る。
[0211] また、上述の例ではデータの加工はサービス仲介サーバ 104において行うが、この 処理をモノ管理サーバ 106で行うこととしてもよい。この場合、モノ管理サーバ 106は 加工したデータを直接携帯端末 102に送信することができる。
[0212] また、本実施形態と同様の形態で情報を提供できるサービスとしては、個人の健康 情報 (情報収集機器の属性として血圧計、体温計、歩数計等を用いることができる)、 交通情報 (情報収集機器の属性として複数の車両に備えられた速度センサ、 GPSを 用いることができる)、テレメトリング (情報収集機器の属性としてガス、水道、電気の 使用量の測定器を用いることができる)、所望の場所の映像'画像を提供するサービ ス (情報収集機器の属性としてビデオカメラ、カメラ等の撮像手段を用いることができ る)等を含むことができる。
[0213] (実施形態 6)
収集情報をモノ管理サーバ 106で管理し、当該属性情報に対応する通信機器の 収集情報が事前に設定した状況に変化した場合にユーザに通知することとしても良 い。
[0214] この場合、携帯端末 102からサービスの提供を要求する際に、収集情報を通知す
る条件を同時にモノ管理サーバ 106に送信することとしてもよい。例えば、上述の例 において携帯端末 102から家の状態監視サービス (サービス ID: IDd3)の要求と共 に、測定機器の値が異常を示す場合に通知するようモノ管理サーバ 106に指示を送 信する。モノ管理サーバ 106では、サービス ID=IDd3に対応する属性情報 (電気機 器、電気の検針機器、ガスの検針機器、ドアセンサおよび防犯カメラ)から収集した 情報のうちいずれかが異常である場合 (鍵が開いた、窓が開いている、ガス漏れを検 知し施錠されている等の場合)に、その旨をサービス仲介サーバ 104を介して携帯端 末 102に通知する。
[0215] このような処理により、例えば留守中にドアや窓の施錠センサが変化した場合はュ 一ザに通知するといつた処理が可能となる。
[0216] また、他の状態が変わった時に通知するサービス (鍵が開いた、インタフォンが鳴つ た、窓が開いている、ガス漏れを検知し施錠されている等の場合に携帯端末 102〖こ 通知を行う)も可能である。
[0217] なお、測定器がエラーの場合には、収集情報はエラー情報であってもよい。この場 合、モノ管理サーバ 106から携帯端末 102にエラー情報を通知することにより、携帯 端末 102から情報収集機器の状態を把握することが可能となる。
[0218] テレメトリサービスの例では、自動販売機の在庫状態について通知させることができ る。さらには、ある家電サプライャが、購入されてそれぞれの家庭に散らばった自社 の製品に関して運用状態を収集し、メンテナンス監視を行ったり、統計的な運用情報 を得て後の開発に役立てることが出来る。
[0219] また、これらの収集情報の状況変化の通知サービスについて、属性を用いた検索 のみならず、自分の所有物や特定の監視対象のモノ IDを直接指定しても良いことは いうまでも無い。
[0220] さらには、モノ検索サーバのマッチング機能として通信機器 (モノ ID)間の距離、も しくは「モノ ID」と「 (位置情報をネットワークに通知する)携帯電話」の距離を算出する 機能をもたせ、ある特定の属性のもの Zモノ IDと、自分 (携帯電話)との距離を条件と して設定しておき、ある一定距離以内に近づいたとき (もしくは離れたとき)に、通知や 、該当の通信機器の具体的な位置を表示させることが出来る。この場合の自分の位
置については、携帯電話の位置登録 Z位置情報通知サービスや、自身が (位置を 通知する)ゲートウェイとなることで実現できる。
[0221] (実施形態 7)
また、測定器 1102から収集された必要情報力も得られる過去の状況に基づき未来 を予測して、携帯端末 102に提供するサービスを実現することができる。この処理は 図 18を参照して以下のように説明することができる。
[0222] 例えば、ステップ S1102において、携帯端末 102からサービス仲介サーバ 104に 対し交通情報サービスの要求 (サービス ID=IDd2)を送信する。この要求は、サービ ス ID、予測を行うべき地理的範囲、および予測のための将来の時間の情報を含む。
[0223] ステップ S1104において、サービス仲介サーバ 104は、記憶部 906に記憶された 図 16に示す対応表を参照し、サービス IDに基づきサービスの提供に必要な情報を 抽出し、その情報を取得可能な測定器 1102の属性情報を抽出する。次いで、サー ビス仲介サーバ 104は、抽出した属性情報、ならびに交通情報サービスの要求に含 まれる地理的範囲および指定時間の情報をモノ管理サーバ 106に送信する。
[0224] ステップ S1106において、モノ管理サーバ 106は、記憶部 911に記憶した属性情 報とモノ IDとの対応関係から、受信した属性情報を有する測定器を特定する。そして 、記憶部 911に記憶した測定器と位置との対応関係、あるいはゲートウェイ 112群の 識別情報と位置との対応関係に基づき、指定された地理的範囲に含まれる測定器を さらに特定する。次いで、各測定器について、収集情報記憶部 912から、過去の複 数の時刻における測定器力もの収集情報を取得する。なお、測定器あるいはゲート ウェイが時刻において地理的範囲を移動する場合は、前述の地域的範囲に含まれる 測定器あるいはゲートウェイの特定を過去の時間毎に実施し、その時間における収 集情報を取得する (ステップ S1107)。次いで、過去の複数の時刻と収集情報の値と の関係式を求める。このようにして求められた関係式から、将来の指定時間における 収集情報を推定する (ステップ S1810)。
[0225] 情報収集機器の収集情報を推定する最も単純な例において、速度センサの値を時 間の関数 v (t)とした場合、自動車の加速度 a (t)は、 a (t) =dv (t) Zdtとして求めるこ とができる。将来の時間 tにおける速度センサの速度 v (t )は、時間 tにおける速度
センサの測定値 Vを用いて以下の式により求めることができる。
0
[0226] [数 2]
また、着目している速度センサの 1日前の同時刻の軌跡、あるいは同じ曜日の軌跡 を使用するなど過去の規則性を抽出した学習によって、同じ速度センサの出力値を 予測することとしても良い。
[0227] また、収集情報は将来の指定時間ではなく過去の指定時間であっても良 、。従つ て、実際には測定器が情報を収集しな力つた過去の時間における値を推定すること も可能である。
[0228] 収集情報の予測値は、サービス仲介サーバ 104に送信される (ステップ S 1812)。
[0229] ステップ S1814において、サービス仲介サーバ 104は、モノ管理サーバ 106から受 信した情報を加工し、携帯端末に表示可能な画面データを作成する。作成された画 面データは携帯端末 102に通知される。
[0230] ステップ S1816において、携帯端末 102は受信した画面データに基づき表示部に 画像を表示する。
[0231] (実施形態 8)
携帯端末 102が提供を受けるサービスの 1つとして、通信機器に対する動作の設 定を含めることができる。本実施形態に係るサービスによれば、通信機器へのコマン ド実行や、通信機器に実装されたコンピュータプログラムの更新を要求することがで きる。
[0232] 例えば携帯端末 102から Homeサービスを要求し、自宅の各種機器を特定した後 に、ゲートウェイを介して家庭の電気機器に対して操作コマンドを要求しても良い。ま た、別の例としては、家電製品などのプログラムアップデートを要求し、モノ管理サー ノ 106で要求情報に対応する家電製品を特定した場合、ゲートウェイ 112群を介し て当該家電製品にコンピュータプログラムの更新を要求することができる。
[0233] コンピュータプログラムの更新は、モノ管理サーバ 106に更新用プログラムを記憶し ておき、これを家電製品に送信することにより行うこととしても良い。
[0234] あるいは、ゲートウェイ 112群に更新用プログラムを記憶しておき、ゲートウェイ 112
群に通信機器のアップデートを指示することとしても良い。この場合は指示を受けた ゲートウェイ 112群が通信機器の更新用プログラムを送信する。
[0235] 通信機器は、操作コマンドを受信または、別の例ではアップデートの指示を受信す ると、操作コマンドに応じた機器操作を行ったり、別の例では同時に受信した更新用 プログラムを実行し、搭載されて ヽるプログラムのアップデートを行う。
[0236] ネットワーク内で試用するモノ IDや操作コマンドと、ゲートウェイ配下の通信機器と の間のローカル環境で使用するローカルなモノ IDや操作コマンドは、ゲートウェイに I D変換やプロトコル (操作コマンド)変 能を具備させることによって、ローカル環境 での ID管理や多彩なプロトコル種類をネットワーク側に隠蔽、または共通化させるこ とが出来る。
[0237] (実施形態 9)
図 5に示す例ではモノ管理サーバ 106がゲートウェイ群の現在の場所のみを管理 する。このため、ゲートウェイ 112が携帯電話のように移動可能な場合、過去にゲート ウェイ 112が存在していた位置が分力もない。つまり、通信機器が過去にどこにあつ たかを知ることができなくなる。
[0238] そこで、本実施形態では、図 5に示すモノ管理サーバ 106内の表 504の変形例とし て、図 19に示すように、ゲートウェイ 112群力もの情報に、その通知時間におけるゲ 一トウエイの位置を合わせて通知させる。モノ管理サーバ 106は、ゲートウェイ 112群 の位置を管理する。
[0239] ゲートウェイ 112群の位置情報の取得は以下のように種々の方法で行うことができ る。
[0240] 例えば、ゲートウェイ 112が GPSの機能を搭載している場合は、ゲートウェイ 112か らモノ管理サーバ 106に対し、 GPSにより特定される位置情報を通知することとしても よい。
[0241] また、複数の位置に無線タグを固定的に配置しておき、各ゲートウェイ 112がその 無線タグのタグ IDを読み取ってモノ管理サーバ 106を通知することとしても良い。こ の場合、モノ管理サーバ 106に各無線タグの位置とタグ IDとを対応付けて記憶して おくことにより、通知を受けたタグ IDに対応する無線タグの位置を特定することができ
る。結果として、ゲートウェイ 112群の位置を特定することができる。この無線タグによ る位置の特定は、 GPSなどの経度、緯度情報に比べ、同じビル内の階などの高低差 や、さらには休憩室、職場のデスク、食堂、特定のゲートなどの詳細な位置によるプ レゼンス情報 (何を行っている力、どのような状態にある力 どこの通路を通ったのか 、近くに何がある場所なのか等)としての付加価値情報も持たせることが出来る。
[0242] また、携帯電話とゲートウェイ 112がー体ィ匕している場合、またはゲートウェイ 112 に携帯電話がつながつている場合には、携帯電話の位置登録情報を用いることが出 来る。例えばモノ管理サーバ 106がホームロケーションサーバ(HLR)として機能する 場合、携帯電話から受信した情報に基づき当該携帯電話の位置情報を特定すること ができる。
[0243] ここで、位置情報の取得は、要求に対するゲートウェイ 112群からの応答、ゲートゥ エイ 112群力もの定期的な通知、ゲートウェイ 112群における状態の変更を契機とし た通知等いずれの場合にも適用可能である。
[0244] 本実施形態では、各実施形態で説明したゲートウェイ 112群力もモノ管理サーバ 1 06への情報通知に、その時間における位置情報を含める。これにより、検索要求を 行う際に時間指定された場合の検索結果として得られるゲートウェイの過去の位置を 特定することができる。この情報を上記の各実施形態におけるモノ管理サーバ 106が 参照することで、ゲートウェイ 112群が移動する場合にあっても通信機器の過去の位 置を突き止めることができる。
[0245] また、この能力を利用して、例えば携帯端末 102からある過去の時間範囲を指定し てモノ IDやサービス IDを送信し、モノ管理サーバ 106では対応するモノ IDの当該時 間範囲における複数の位置情報を取得することができる。これにより、ある過去の時 間範囲におけるゲートウェイ 112またはそれに属していたモノ IDの「位置の軌跡」を たどることができる。つまり、過去の場所の履歴を検索することができる。
[0246] また、サービス仲介サーバ 104において地図画像を記憶しておき、モノ管理サーバ 106から取得した複数の位置情報を上記地図画像上に描画することができる。この 場合において、地図上に描画された複数の位置を通る移動の経路をマッピングする などの加工を行うこととしても良い。
[0247] さらには、上記のように描画された経路から、その時間範囲内のある時間における 場所を想定することも可能である。ここで、位置の予測に当たっては、地図上の道路 および鉄道などの経路情報や、過去の経路の学習から算出することも可能である。
[0248] (実施形態 10)
また、携帯端末 102からモノ IDの通知を要求し、モノ管理サーバ 106においてマツ チングを行う際に、その時刻には検索に力かるモノ IDに一致する通信機器を発見で きなかった場合でも、引き続き当該モノ IDを記憶しておくこととしてもよい。この場合、 モノ IDの情報を更新した後、あるいは所定時間の経過後にさらなるマッチングを行い 、発見した時点でモノ管理サーバ 106またはサービス仲介サーバ 104に報告するこ とがでさる。
[0249] このようにモノ IDを記憶しておくことにより、通知要求があった時点では対象の通信 機器を発見できなくても、その後、ゲートウェイ 112がその通信機器の近くを通りかか る際に発見することができる。また、ゲートウェイ 112が検索指示のあったモノ IDを記 憶し、定期的にモノ IDの検索を行っている場合、およびモノ管理サーバ 106へ登録 して ヽる場合には、対象の通信機器を発見する確率を高めることができる。
[0250] (他の実施形態)
上述したモノ管理サーバの機能の一部をホームロケーションサーバ(HLR)が担うこ ととしても良い。
[0251] また、モノ IDやゲートウェイ 112群の識別情報として、 IPv6アドレス、あるいは IPv6 アドレスに任意の数の記号を付加したものを使用することができる。
[0252] また、指定時間は検索要求に複数含まれていてもよぐこの場合、検索要求に検索 の開始時間と終了時間とを含めることにより、一定時間内のモノ IDや情報の検索を 行うことができる。
[0253] また、サービス仲介サーバ 104またはモノ管理サーバ 106は、地理的な位置の絞 込みまたは結果の表示に際し、各種位置情報と住所情報'地図情報の相互変換機 能を有することとしても良い。例えば、住所と GPSや移動通信の位置登録エリア、基 地局のセル IDとのマッピングを行うことにより、位置情報から住所情報'地図情報へ 変換して携帯端末 102に提供することができる。
[0254] また、上述したゲートウェイ 112群に、プロトコルの変 能を持たせることとしても 良 、。例えば図 1に示す例にぉ 、てゲートウェイ 112群とノード 110cとの間の通信は 通常 IPプロトコルを使用して行うが、ゲートウェイ 112がホームゲートウェイの場合に は通信プロトコルとして ECHONETや HAViなどの業界や家電サプライャのプロトコル を使用することができる。同様に、ゲートウェイ 112が RFタグリーダの場合には電磁 誘導あるいはマイクロ波による通信方式、ゲートウェイ 112がセンサホストの場合には 有線又は無線のローカル通信方式を使用することができる。ゲートウェイ 112は広域 ネットワーク側の IPプロトコルとローカル(実世界)側の通信プロトコルとの変 能を 有することができる。図 20は、モノの分類に応じたネットワーク側のアドレスおよび通 信プロトコルと、実世界側の通信プロトコルおよび IDとの関係を示す。
[0255] また、モノ管理サーバ 106からの要求による、ゲートウェイ 112からの情報通知また は状態変化、定期的な情報通知に関して、パケット通信料を無料とすることができる。 実現手段として、パケットを非課金とするためには、ゲートウェイ 112からのパケットに 特定の識別子を含める方法、またはパケットの送付先アドレスがモノ管理サーバ宛か 否かにより課金判定を行うことができる。通常、パケットの課金判定をネットワークのェ ッジノード(図 1のノード 110cに相当)が行っており、そのノードにおけるアドレスもしく は識別子を査察することにより課金判定が可能である。
[0256] また、サービス要求への回答に有益であった情報通知には報酬を与えることができ る。例えば図 17に示す例において交通情報をユーザに提供する場合、ステップ S11 12において、提供された交通情報が有益であった力否かを回答させるためのメッセ ージを携帯端末 102に表示させる。携帯端末 102がこのメッセージに対する回答を サービス仲介サーバ 104を介してモノ管理サーバ 106に返送する。受信した回答が「 有益」を示すものである場合、モノ管理サーバ 106は速度情報を提供した速度セン サを特定する。通信網の管理者はここで特定された速度センサの所持者に報酬を提 供することが可能となる。
[0257] また、報酬にっ 、ては、モノ IDで検索結果のマッチングが得られたことを条件として 与えることができる。あるいはゲートウェイ 112でマッチングを行う場合には、そのマツ チング結果の報告がマッチング結果を含むことを条件として、そのゲートウェイ 112の
所持者に対して報酬を与えることができる。
以上述べた形態以外にも種々の変形が可能である。し力しながら、特許請求の範 囲に記載された技術思想に基づくものである限り、その変形は本発明の技術範囲内 となる。