WO2004103649A1 - バックラッシュ補償制御方法、バックラッシュ補償制御装置およびバックラッシュ補償制御プログラム - Google Patents

バックラッシュ補償制御方法、バックラッシュ補償制御装置およびバックラッシュ補償制御プログラム Download PDF

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Abstract

 駆動源からの駆動力をバックラッシュを伴って伝達する駆動力伝達系を介して伝達されてきた駆動力を受けて周期的な動作を行なうロボットに、機械的な改造や付加を行なうことなしに、バックラッシュが補償された動作を行なわさせることを目的とし、ロボットの動作の一周期内における第1の期間中、所定の第1の動作制御値に補正値を繰返し累積加算することにより、その第1の期間をかけて漸次所定の第2の動作制御値に偏倚させるとともに、その一周期内における第2の期間中、上記の第2の動作制御値に補正値を繰返し累積減算することにより、その第2の期間をかけて漸次第1の動作制御値に戻すことにより、ロボットの動作を制御するための動作制御値を生成し、このようにして生成された動作制御値に基づいてロボットの動作を制御する。

Description

明細書
バックラッシュ補償制御方法、 バックラッシュ補償制御装置
およびバックラッシュ補償制御プログラム 技術分野
本発明は、 駆動源からの駆動力をバックラッシュを伴って伝達する、 例えばギ ァ等からなる駆動力伝達系を介して伝達されてきた駆動力を受けて周期的な動作 を行なう口ポットに、 バックラッシュが補償された動作を行なわさせるバックラ ッシュ補償制御方法、 バックラッシュ補償制御装置、 およびプログラムを実行す るコンピュータをそのようなバックラッシュ補償制御装置として動作させるバッ クラッシュ補償制御プログラムに関する。 背景技術
近年、 ロボットの関節の動作制御用のァクチユエ一夕として電気モータが広範 に利用されている。 また、 口ポットを十分なパワーで駆動するために、 口ポット 機構システム内では電気モー夕の駆動力を伝達する駆動力伝達系として様々なギ アシステムが広く採用されている。 ここで、 ギアとギアとの間には隙き間が存在 し、 したがってギアを利用した駆動力伝達系には、 バックラッシュが存在する。 ところが、 例えば二足歩行口ポット等多くの口ポットにおいては、 関節の動作方 向 (回転方向) が正逆方向に変化し、 バックラッシュのために非線形の望ましか らざる動作が発生し、 一般的に、 このことが口ポット関節の位置 (姿勢) 制御の 精度限界となっている。 特に二足歩行口ポットの二足歩行制御の場合、 関節のバ ックラッシュは位置 (姿勢) 制御に影響を及ぼすことから、 歩行動作の安定性を 著しく悪化させることになる。
上記のバックラッシュの問題に関しては、 特許文献 1に、 パックラッシュの大 きさを検出するセンサを備えてバックラッシュを計測し、 ギアの経年変化による 摩耗によりバックラッシュが増加した場合に通知するという技術が提案されてい る。 また、 特許文献 2には、 口ポットの移動部分の原点位置を検出する原点セン サを備え、 機械的原点位置を精度よく求めてバックラッシュの影響を低減する技 術が開示されている。
(特許文献 1 )
特開平 8— 7 1 9 6 6号公報
(特許文献 2 )
特開平 1 0— 7 6 4 8 8号公報
上記のとおり、 ギア等によるバックラッシュは高精度の位置制御を行なう場合 に動作の不安定さを引き起こし、 例えば二足歩行口ポットの場合、 動作が不安定 なために僅かな外 ¾^で転倒してしまうなど、 所期の動作を行ない得ない場合もあ る。
これに対し、 上記の特許文献 1は、 バックラッシュ計測しょうというものに過 ぎず、 正常な状態におけるバックラッシュを小さく押えるという技術ではない。 また、 引用文献 2は、 原点位置を検出しょうとするもので、 外乱のない動作制御 には有効な場合もあるが、 外力を受ける場合、 例えば二足歩行口ポットの二足歩 行制御など、 電気モータからの駆動力のほか、 床に足を衝いたり床から足を引き 上げたりなど床からの反力が変化する場合などは、 いくら原点位置を検出してみ てもバックラッシュの存在と外力の変化とにより、 不用意、 不規則な動作が生じ てしまうことを免がれることはできない。
また、 上記の特許文献 1ではバックラッシュを測定するセンサ、 特許文献 2で は原点センサを組み込む必要があり、 ハードウエア上の変更が必要となる。 本発明は、 上記事情に鑑み、 駆動力伝達系がバックラッシュを有していても、 そのバックラッシュが動作にあらわれるのを抑制し、 バックラッシュが補償され た動作制御を行なうことのできるバックラッシュ補償制御方法、 バックラッシュ 補償制御装置、 およびコンピュータをそのようなバックラッシュ補償制御装置と して動作させるバックラッシュ補償制御プログラムを提供することを目的とする
発明の開示
上記目的を達成する本発明のバックラッシュ補償制御方法は、 駆動源からの駆 動力をパックラッシュを伴って伝達する駆動力伝達系を介して伝達されてきた駆 動力を受けて周期的な動作を行なう口ポットに、 バックラッシュが補償された動 作を行なわさせるバックラッシュ補償制御方法において、
ロポッ卜の動作の一周期内におけるパックラッシュに起因する不良動作が生じ 得る所定の第 1の期間中、 所定の第 1の動作制御値に所定の第 1の補正値を繰返 し累積加算することにより、 その第 1の期間をかけて漸次所定の第 2の動作制御 値に偏倚させるとともに、 その一周期内におけるバックラッシュに起因する不良 動作が生じ得る所定の第 2の期間中、 上記の第 2の動作制御値に所定の第 2の補 正値を繰返し累積減算することにより、 その第 2の期間をかけて漸次所定の第 1 の動作制御値に戻すことにより、 ロポットの動作を制御するための動作制御値を 生成する第 1ステップと、
このようにして生成された動作制御値に基づいてロボットの動作を制御する第 2ステップとを有することを特徴とする。
ここで、 上記の第 1の動作制御値および第 2の動作制御値は、 口ポットの動作 を制御するための動作制御値であり、 典型的には時間的に変化する動作制御値で ある。
また、 上記の第 1の期間および第 2の期間は、 相互に同一の時間幅を有する期 間であって、 それに伴い、 上記の第 1の補正値および第 2の補正値は相互に同一 の補正値であってもよい。
ここで、 上記の 「口ポット」 は、 「駆動源からの駆動力を伝達する駆動力伝達 系を介して伝達されてきた駆動力を受けて周期的な動作を行なう」 ものであれば よく、 例えばこの定義に合致するマニピュレータ等もここでいうロポットに該当 する。 本発明は、 この定義に合致する口ポットのうち、 「駆動源からの駆動力を バックラッシュを伴って伝達する駆動力伝達系を介して伝達されてきた駆動力を 受けて周期的な動作を行なうロポット」 を制御対象とするものである。
本発明のバックラッシュ補償制御方法は、 バックラッシュに起因する不良動作 が生じ得る所定の第 1の期間および第 2の期間、 それぞれ、 補正値を累積加算お よび累積減算することにより、 後述する実施形態に示すようにバックラッシュが 有効に補償され、 安定した動作が可能となる。 しかも、 本発明のパックラッシュ 補償制御方法は、 口ポットの機構上の改造は不用であり、 安価な制御が可能であ る。
ここで、 上記本発明のバックラッシュ補償制御方法において、
上記第 1ステップにおける動作制御値生成アルゴリズムと同一のアルゴリズム を用いるとともにその第 1ステップにおける第 1の補正値に対応する補正値とし て相互に異なる複数の補正値それぞれを用いてロボットの動作試験を行なうこと により、 補正値とバックラッシュの補償の程度との間の対応関係を求める第 3ス テツプと、
上記対応関係に基づいて、 バックラッシュの補償が適正に行なわれる補正値を 求める第 4ステップとを有し、
前述の第 1ステップでは、 第 4ステップで求められた補正値を上記第 1の補正 値として採用することが好ましい。
ここでいう 「動作試験」 は、 その制御対象のロボット自体で行なってもよいが 、 かならずしもその制御対象の口ポット自体で行なう必要はなく、 多数製造され る同種のロポットのうちの典型的な 1台のロポット、 例えばプロトタイプのロボ ットで行なってもよく、 あるいは、 実際に組み立てられた口ポットではなくコン ピュー夕内にデータ上で構築されたロポットの動作シミュレーションによる動作 試験を行なってもよい。
バックラッシュを補償するための補正値はトライアンドエラ一で適正な補正値 を探してもよいが、 上記の第 3および第 4ステップにより、 適正な補正値を容易 に求めることができ、 第 1ステップでその補正値を採用することで、 バックラッ シュを有効に補償することができる。
また、 上記目的を達成する本発明のバックラッシュ補償制御装置は、 駆動源か らの駆動力をパックラッシュを伴って伝達する駆動力伝達系を介して伝達されて きた駆動力を受けて周期的な動作を行なうロボットに、 バックラッシュが補償さ れた動作を行なわさせるバックラッシュ補償制御装置において、
ロボッ卜の動作の一周期内におけるバックラッシュに起因する不良動作が生じ 得る所定の第 1の期間中、 所定の第 1の動作制御値に所定の第 1の補正値を繰返 し累積加算することにより、 その第 1の期間をかけて漸次所定の第 2の動作制御 値に偏倚させるとともに、 その一周期内におけるパックラッシュに起因する不良 動作が生じ得る所定の第 2の期間中、 上記第 2の動作制御値に所定の第 2の補正 値を繰返し累積減算することにより、 その第 2の期間をかけて漸次所定の第 1の 動作制御値に戻すことにより、 ロポットの動作を制御するための動作制御値を生 成する動作制御値生成部と、
動作制御値生成部で生成された動作制御値に基づいてロポッ卜の動作を制御す る動作制御部とを備えたことを特徴とする。
さらに、 上記目的を達成する本発明のバックラッシュ補償制御プログラムは、 プログラムを実行するコンピュータ内で実行され、 そのコンピュータを、 駆動 源からの駆動力をバックラッシュを伴って伝達する駆動力伝達系を介して伝達さ れてきた駆動力を受けて周期的な動作を行なう口ポットに、 バックラッシュが補 償された動作を行なわさせるバックラッシュ補償制御装置として動作させるバッ クラッシュ補償制御プログラムにおいて、
コンピュータを、
口ポットの動作の一周期内におけるバックラッシュに起因する不良動作が生じ 得る所定の第 1の期間中、 所定の第 1の動作制御値に所定の第 1の補正値を繰返 し累積加算することにより、 その第 1の期間をかけて漸次所定の第 2の動作制御 値に偏倚させるとともに、 一周期内におけるバックラッシュに起因する不良動作 が生じ得る所定の第 2の期間中、 上記第 2の動作制御値に所定の第 2の補正値を 繰返し累積減算することにより、 その第 2の期間をかけて漸次所定の第 1の動作 制御値に戻すことにより、 ロポットの動作を制御するための動作制御値を生成す る動作制御値生成部と、
動作制御値生成部で生成された動作制御値に基づいてロポッ卜の動作を制御す る動作制御部とを備えたバックラッシュ補償制御装置として動作させることを特 徴とする。 図面の簡単な説明
図 1は、 コンピュータと、 そのコンピュータとの間で通信を行なう口ポットの 外観図である。
図 2は、 図 1に示したコンピュータのハードウェア構成図である。 図 3は、 本発明のバックラッシュ補償制御方法の一実施形態を示すフローチヤ 一卜である。
図 4は、 本発明のパックラッシュ補償制御プログラムの一実施形態の概要を示 す模式図である。
図 5は、 本発明のバックラッシュ補償制御装置の一実施形態を示すプロック図 である。
図 6は、 図 1に示すロポット 2 0 0の両足のモデルを示した図である。
図 7は、 図 6のロポットの二足歩行の各フェーズを示し tた図である。
図 8は、 図 7に模式的に示した二足歩行時における、 右足の、 図 6に示すヒッ プロールジョイントおよびアンクルロールジョイントの制御角を示した図である 図 9は、 バックラッシュによる胴体の傾きを示す模式図である。
図 1 0は、 図 6の右足の足裏に配置された圧力センサ (図示せず) により測定 された、 二足歩行時の圧力変化を示した図である。
図 1 1は、 バックラッシュを無視したときの口ポット制御アルゴリズムの概要 を示したフローチャートである。
図 1 2は、 バックラッシュを考慮したときの、 ロボット制御アルゴリズムを示 すフローチャートである。
図 1 3は、 口ポットの二足歩行動作の一周期内の各変数あるいは定数の意味を 表わした模式図である。 .
図 1 4は、 上記のようにして求めた。 補正値 Cと口ポットの傾き 0 (図 9参照
) との対応関係を示すグラフである。
図 1 5は、 補正値 Cm i nの決定アルゴリズムを示すフローチャートである。 図 1 6は、 図 6に示すお足のヒップロールジョイントの角度を示す図である。 図 1 7は、 バックラッシュ補償前後の右足のヒップロールジョイントの角度を 示す図である。
図 1 8は右足裏の圧力センサの、 補正前後の圧力変化を示す図である。
図 1 9は、 本発明のバックラッシュ補償制御装置の一実施形態を内蔵したロボ ットの外観図である。 図 2 0は、 図 1 9のロポットの構成を示すブロック図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施形態について説明する。
以下に説明する本発明の一実施形態としてのバックラッシュ補償制御装置は、 一台のコンピュータと、 そのコンピュータ内で動作する、 本発明の一実施形態と してのバックラッシュ補償制御プログラムとの組合せにより構成されたものであ り、 また本発明の一実施形態としてのバックラッシュ補償制御方法は、 そのコン ピュータを利用して実行されるものである。
そこで、 以下では先ず、 本発明の一実施形態としてのパックラッシュ補償制御 装置を構成するコンピュータのハードウェアについて説明する。
図 1は、 コンピュータと、 そのコンピュータとの間で通信を行なう口ポットの 外観図である。
この図 1に示すコンピュータ 1 0 0は、 C P U (中央処理装置) 、 R AM (ラ ンダムアクセスメモリ) 、 ハードディスク、 通信ボード等が内蔵された本体部 1 0 1、 本体部 1 0 1からの指示により表示画面 1 0 2 a上に画像や文字列を表示 する表示装置 1 0 2、 コンピュータ 1 0 0に操作者の指示を入力するためのキー ポ一ド 1 0 3、 表示画面 1 0 2 a上の任意の位置を指定することにより、 その指 定時にその位置に表示されていたアイコン等に応じた指示を入力するマウス 1 0 4、 およびロボット 2 0 0との間で通信を行なうためのアンテナ 1 0 5を備えて いる。
本体部 1 0 1は、 さらに外観上、 フレキシブルディスク (図示せず) 、 C D— R OM 3 0 0がそれぞれ装填される F D装填口 1 0 1 a、 C D— R OM装填口 1 0 1 bを有しており、 それらの内部には、 それらの装填口 1 0 1 a, 1 0 1 bか ら装填されたフレキシブルディスク (F D) や C D— R OM 3 0 0をドライブし てアクセスする F Dドライブや C D— R OMドライブも内蔵されている。
一方、 口ポット 2 0 0は、 人体に似せた形状を有し、 人間の鉢の関節に相当す る部分に 2つの部材どうしの間の角度の調節が自在な関節を有し、 さらに人間の 目に対応する部分にカメラ、 人間の耳に対応する部分にマイクロホン、 人間の手 先に相当する部分に接触センサを備えるなど、 このロポッ卜には各種のセンサが 備えられている。 また、 この口ポットには通信設備が内蔵されており、 コンビュ 一夕 100との間で通信を行ない、 コンピュータ 100に向けて各種センサの情 報を送信し、 コンピュータ 100からは制御信号を受信してその制御信号に基づ いて二足歩行などの動作を行なうように構成されている。
尚、 このコンビュ一夕 100には、 ロボット 200に相当する、 アルゴリズム 上で構築したロボッ卜が内蔵されており、 ロポット 200の動作を制御するため の制御アルゴリズムは、 直ちに口ポット 200の動作制御に用いるのではなく、 先ずは、 コンピュータ 100内に構築されたアルゴリズムとしてのロボットをそ の制御アルゴリズムで動作させることにより動作シミュレーションが行なわれ、 意図した通りの動作を行なうことが確認された後、 その制御アルゴリズムが、 ハ 一ドウエア的に製作されたロボット 200に適用される。
図 2は、 図 1に示したコンピュータのハードウェア構成図である。
このハードウェア構成図には、 CPU1 11、 RAMI 12、 ハ一ドディスク コントローラ 1 13、 FDドライブ 114、 CD— ROMドライブ 115、 マウ スコントローラ 116、 キーボードコントローラ 1 17、 ディスプレイコント口 ーラ 118、 および、 ロポット 200 (図 1参照) との間で通信を行なうための 通信ボード 1 19が示されており、 それらはバス 1 10で相互に接続されている
FDドライブ 114、 CD— ROMドライブ 1 15は、 図 1を参照して説明し たように、 それぞれ FD装填口 101 aおよび CD— ROM装填口 101 から 装填された FD 310、 CD— ROM300をアクセスするものである。 通信ボ ード 1 19はアンテナ 105を介して、 ロボット 200と通信を行なう。
また、 図 2には、 ハードディスクコントローラ 1 13によりアクセスされるハ ードディスク 120、 マウスコントローラ 116により制御されるマウス 104 、 キーボードコントローラ 117により制御されるキーボード 103、 およびデ イスプレイコントローラ 1 18により制御される表示装置 102も示されている 図 3は、 本発明のバックラッシュ補償制御方法の一実施形態を示すフローチヤ ートである。
この図 3のフローチャートに示すバックラッシュ補償制御方法は、 対応関係生 成ステップ (ステップ (a ) ) と、 補正値算出ステップ (ステップ (b ) ) と、 動作制御値生成ステップ (ステップ (c ) ) と、 動作制御ステップ (ステップ ( d ) ) とで構成されている。
ここでは、 各ステップ (a ) 〜 (d ) についてはその概要のみ説明し、 詳細は 本発明のバックラッシュ補償制御装置およびバックラッシュ補償制御プログラム の説明とともに後述する。 また、 ここでは、 説明の都合上、 動作制御値生成ステ ップ (ステップ (c ) ) と、 動作制御ステップ (ステップ (d ) ) を先に説明す る。
この図 3のフローチャートに示すバックラッシュ補償制御方法は、 図 1に示す 口ポットに、 バックラッシュが補償された動作を行なわさせる方法である。
このバックラッシュ補償制御方法の動作制御値生成ステップ (ステップ (c ) ) では、 口ポットの動作の一周期内における、 バックラッシュに起因する不良動 作が生じ得る所定の第 1の期間中、 所定の第 1の動作制御値に所定の第 1の補正 値を繰返し累積加算することにより、 その第 1の期間をかけて漸次所定の第 2の 動作制御値に偏倚させるとともに、 その一周期内におけるバックラッシュに起因 する不良動作が生じ得る所定の第 2の期間中、 上記の第 2の動作制御値に所定の 第 2の補正値を繰返し累積減算することにより、 その第 2の期間をかけて漸次所 定の第 1の動作制御値に戻すことにより、 ロポッ卜の動作を制御するための動作 制御値が生成される。
また、 動作制御ステップ (ステップ (d ) ) では、 動作制御値生成ステップ ( ステップ (c ) ) で生成された動作制御値に基づいて、 ロボット 2 0 0の動作が 制御される。
ここで、 典型的には、 上記第 1の動作制御値および第 2の動作制御値は、 時間 的に変化する動作制御値である。
また、 本実施形態は、 上記第 1の期間および上記第 2の期間は相互に同一の時 間幅を有する期間であって、 第 1の補正値および第 2の補正値は相互に同一の補 正値である。 上記のステップ (c) とステップ (d) は、 ステップ (c) の動作制御値の生 成が一周期分全て生成された後にステップ (d) が実行される、 いわゆるシーケ ンス制御であってもよいが、 ここでは、 ステップ (c) でその時点の動作制御値 を生成してステップ (d) でその時点の動作制御を行なう処理がある短かい単位 時間間隔で繰り返される (ステップ (e) ) 、 いわゆるオンライン制御であって もよい。
また、 図 3のフローチャートに示すバックラッシュ補償制御方法の、 対応関係 生成ステップ (ステップ (a) ) および補正値算出ステップ (ステップ (b) ) は、 ロボットを実際に制御する前の準備段階で実行されるステップである。 ここで、 ステップ (a) の対応関係生成ステップでは、 ステップ (c) の動作 制御値生成ステップにおける動作制御値生成ァルゴリズムと同一のァルゴリズム を用いるとともに、 ステップ (c) における第 1の補正値 (本実施形態では第 2 の補正値も同じ値) に対応する補正値として相互に異なる複数の補正値それぞれ を用いてロボットの動作試験を行なうことにより、 補正値とバックラッシュの補 償の程度との間の対応関係がを求められる。
ここでの動作試験は、 図 1に示すロボット 200自体で行なってもよいが、 本 実施形態では、 コンピュータ 100の内部にデータ上で構築されたアルゴリズム としての口ポットの動作シミュレーションによる動作試験が行なわれる。
また、 ステップ (b) の補正値算出ステップでは、 上記の対応関係に基づいて 、 バックラッシュの補償が適切に行なわれる補正値が求められる。
上述したステップ (c) ではこのようにして求められた補正値が採用される。 図 3のフローチャートの各ステップ (a) 〜 (d) の詳細については後述する 図 4は、 本発明のバックラッシュ補償制御プログラムの一実施形態の概要を示 す模式図である。
ここでは、 このバックラッシュ補償制御プログラム 400は、 CD— ROM3 00に記憶されており、 この CD— ROM300が図 1に示す CD— ROM装填 口 101 bから装填され図 2の CD— ROMドライブ 115によりアクセスされ て、 その CD— ROM 300に記憶されているバックラッシュ補償制御プロダラ ム 4 0 0が、 図 1 , 図 2に示すコンピュータ 1 0 0にインストールされる。 その コンピュータ 1 0 0内にインストールされたバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0がそのコンピュータ 1 0 0内で実行されると、 そのコンピュータ 1 0 0は 、 本発明のバックラッシュ補償制御装置の一実施形態として動作する。
尚、 このバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0は、 ここでは C D— R OM 3 0 0に記憶されている例を示したが、 C D _ R〇Mに記憶されている必要はな く、 例えば F D等他の可搬型記憶媒体に記憶されてコンピュータ 1 0 0にインス トールされてもよく、 あるいは、 他の装置等から通信網 (図示せず) を介してコ' ンピュー夕 1 0 0にインストールされてもよく、 あるいは、 そのコンピュータ 1 0 0のハードディスク (図 2参照) 等にはじめから記憶されていてもよく、 最終 的にコンピュータで実行可能となるものであればどのように保存あるいは記憶さ れていてもよい。
図 4に示すバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0は、 動作制御値生成部 4 0 1と、 動作制御部 4 0 2と、 対応関係生成部 4 0 3と、 補正値算出部 4 0 4と から構成されている。 このバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0の各部 4 0 1〜4 0 4の作用は、 図 5の説明と合わせて説明する。
図 5は、 本発明のバックラッシュ補償制御装置の一実施形態を示すプロック図 である。
このパックラッシュ補償制御装置 4 1 0は、 図 1 , 図 2に示すコンピュータ 1 0 0内で図 4に示すバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0が実行されること により、 図 1 , 図 2に示すコンピュータ 1 0 0内に実現するものである。
この図 5のバックラッシュ補償制御装置 4 1 0は、 動作制御値生成部 4 1 1と 、 動作制御部 4 1 2と、 対応関係生成部 4 1 3と、 補正値演算部 4 1 4とから構 成されている。 これら各部 4 1 1〜4 1 4は、 図 4に示すパックラッシュ補償制 御プログラム 4 0 0を構成する各部 4 0 1〜4 0 4にそれぞれ対応するが、 図 5 のパックラッシュ補償制御装置 4 1 0の各部 4 1 1〜 4 1 4は、 図 1, 図 2に示 すコンピュータ 1 0 0のハードウェアおよびそのコンピュータ 1 0 0内で実行さ れるオペレーティングシステム (O S ) と、 その O S上で動作する、 図 4に示す バックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0の各部 4 0 1〜4 0 4との結合で構成 されているのに対し、 図 5に示すバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0の各 部 4 0 1〜4 0 4は、 それらの複合のうちのアプリケーションプログラムの部分 のみで構成されている。 図 5に示すバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0を 構成する各部 4 0 1〜4 0 4の、 このバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0 が図 1 , 図 2のコンピュータ 1 0 0内で実行されたときの作用は、 図 5に示すパ ックラッシュ補償制御装置 4 1 0を構成する各部 4 1 1〜4 1 4の作用そのもの であり、 以下、 図 5のバックラッシュ補償制御装置 4 1 0の各部 4 1 1〜 4 1 4 の作用を説明することで、 図 4のバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0の各 部 4 0 1〜4 0 4の作用の説明を兼ねるものとする。
ただし、 ここでも先ずは、 概要説明にとどめ、 その後、 本発明の更に詳細な実 施形態を説明する。
図 5に示すパックラッシュ補償制御装置 4 1 0は、 図 1に示すロポッ卜 2 0 0 、 すなわち、 駆動源からの駆動力をバックラッシュを伴って伝達する駆動力伝達 系を介して伝達されてきた駆動力を受けて周期的な動作を行なう口ポットに、 バ ックラッシュが補償された動作を行なわさせるバックラッシュ補償制御装置であ る。
このバックラッシュ補償制御装置 4 1 0の動作制御値生成部 4 1 1では、 ロボ ットの動作の一周期内におけるバックラッシュに起因する不良動作が生じ得る所 定の第 1の期間中、 所定の時間的に変化する第 1の動作制御値に所定の第 1の補 正値を繰返し累積加算することにより、 その第 1の期間をかけて漸次所定の第 2 の動作制御値に偏倚させるとともに、 その一周期内におけるバックラッシュに起 因する不良動作が生じ得る所定の第 2の期間中 (本実施形態では、 この第 2の期 間は上記の第 1の期間と同じ時間幅を有する期間である) 、 その第 2の動作制御 値に所定の第 2の補正値 (本実施形態では、 この第 2の補正値は上記の第 1の補 正値と同じ値) を繰返し累積減算することにより、 その第 2の期間をかけて漸次 所定の第 1の動作制御値に戻すことにより、 ロボットの動作を制御するための動 作制御値が生成される。
動作制御部 4 1 2では、 その動作制御値生成部 4 1 1で生成された動作制御値 に基づいてロポット 2 0 0の動作が制御される。 また、 対応関係生成部 4 1 3および補正値算出部 4 1 4は、 ロボットを制御す る段階ではなく、 その制御の準備段階で実行されるものであり、 対応関係生成部 4 1 3では、 動作制御値生成部 4 1 1で用いられる上記の動作制御値生成アルゴ リズムと同一のアルゴリズムが用いられるとともに、 その動作制御値生成部 4 1 1で用いられる第 1の補正値 (本実施形態では第 2の補正値も同じ値である) に 対応する補正値として相互に異なる複数の補正値それぞれを用いてロボットの動 作試験を行なうことにより、 補正値とバックラッシュの補償の程度との間の対応 関係がを求められる。
補正値算出部 4 1 4では、 その対応関係生成部 4 1 3で生成された対応関係に 基づいて、 バックラッシュの補償が適正に行なわれる補正値が求められ、 ロポッ トの実際の制御にあたり、 動作制御値生成部 4 1 1では、 そのようにして求めら れた補正値が採用される。
上記のロポッ卜の動作試験としては、 コンピュータ 1 0 0内に構築されたデー 夕上のロポッ卜の動作シミュレーションによる動作試験が行なわれる。
以下、 本発明の更に詳細な実施形態を説明する。
図 6は、 図 1に示すロボット 2 0 0の両足のモデルを示した図である。
この図 6には、 実線で右足 2 1 0が示されるとともに破線で左足 2 2 0が示さ れている。 右足 2 1 0と左足 2 2 0は左右対称の構造を有しており、 ここでは右 足 2 1 0を中心に説明する。 右足 2 1 0には、 5つの関節 2 1 1〜2 1 5が配備 されている。 それら 5つの関節のうちの 3つの関節 2 1 2 , 2 1 3, 2 1 4は、 図 6に矢印で示す進行方向の動き、 すなわち X—Z平面内の動き (これを 'ピッ チ' と称する) を担っており、 残りの 2つの関節 2 1 1, 2 1 5は、 進行方向に 直角な、 Y— Z平面内の動き (これを 'ロール' と称する) を担っている。 関節 2 1 1は、 人体に例えると腰の動きを担う関節であって、 以下この関節 2 1 1を ヒップロールジョイント 2 1 1と称する。 また、 関節 2 1 5は、 人体に例えると 足首の動きを担う関節であって、 以下、 この関節 2 1 5をアンクルロールジョイ ント 2 1 5と称する。
図 7は、 図 6のロポッ卜の二足歩行の各フェーズを示した図である。
先ずは、 左右両足≥ 1 0, 2 2 0が床に着地した両足サポートのフェーズから 出発し、 その後右足 2 1 0の片足でサポートして左足 2 2 0を前後に移動させる (このように足を前後に移動させることを 'スイング' と称する) フェーズに移 行し、 その後再び、 左右両足 2 1 0, 2 2 0が着地した両足サポートのフェーズ となり、 次に今度は左足 2 2 0—本でサポートして右足 2 1 0をスィングさせる フェーズに移行し、 以下これを繰り返すことにより二足歩行が行なわれる。 右足 2 1 0の一本でサポートして左足をスイングするフェーズでは、 重心は右足側に 移動し、 左足一本でサポートして右足をスイングするフェーズでは、 重心は左足 側に移動する。 このとき、 口ポットの胴体は斜めにならずに垂直に起立した状態 を保っていることが重要である。 この点については後述する。
図 8は、 図 7に模式的に示した二足歩行時における、 右足の、 図 6に示すヒッ プロールジョイント 2 1 1およびアンクルロールジョイント 2 1 5の制御角を示 した図である。
ここでは、 図示の一周期で二歩 (左右の足それぞれ一歩ずつ) の歩行が行なわ れ、 その間、 右足のヒップロールジョイント 2 1 1およびアンクルロールジョイ ント 2 1 5は、 図 8の、 それぞれ実線、 破線で示す各角度に制御され、 これによ り、 図 7 (B) に示すように、 胴体を垂直に保ったまま左右への重心の移動が行 なわれる。 ただし、 このとき各ジョイント 2 1 1 , 2 1 5のバックラッシュが問 題となる。
図 9は、 バックラッシュによる胴体の傾きを示す模式図である。
図 9 (A) は、 バックラッシュが存在しない理想状態を示した図であり、 胴体 は垂直に起立している。
これに対し図 9 ( B ) は、 バックラッシュが存在する状態を示した図であり、 バックラッシュに起因して胴体が角度 Θだけ傾いている。 このような傾き Θが存 在すると、 重心も期待した位置とは別の位置に外れてしまい、 胴体が左右に振れ てしまい、 安定した二足歩行が不能となる。 そこで、 ここでは、 バックラッシュ に起因したこの胴体が傾き 0を抑制する。
図 1 0は、 図 6の右足 2 1 0の足裏に配置された圧力センサ (図示せず) によ り測定された、 二足歩行時の圧力変化を示した図である。
図に示す 2つの楕円 A, Bのうち、 楕円 Aは、 右足を持ち上げるタイミングに 相当し、 主に左足のバックラッシュに起因して、 右足裏が一旦床から離れて、 再 度右足裏が床に着いた後、 持ち上げられていることが分かる。 また、 楕円 Bは、 スイング動作の後の右足が床に着地するタイミングを表わしており、 主に右足自 身のバックラッシュに起因して右足裏の圧力が激しくランダムに変化しており、 不安定な動作になっていることが分かる。
図 11は、 バックラッシュを無視したときの口ポット制御アルゴリズムの概要 を示したフローチャート。
ここでは、 図 12を参照して後で説明する本実施形態のフローチャートとの対 比のために、 バックラッシュを無視した理想状態におけるロボット制御アルゴリ ズムを説明しておく。
ここでは、 先ず、 時間計測用の変数 r tを 0. 0に初期化し (ステップ (s 1 ) ) 、 その時点 (r tの時点。 ここでは初期化直後の r t = 0. 0の時点) にお ける、 口ポットの動作を制御するための動作制御値 Vdを算出し (ステップ (s 2) ) 、 その動作制御値 Vdに基づいて口ポットの動作を制御する (ステップ ( S 3) ) 。 尚、 図 1あるいは図 6に示す口ポットには、 制御すべき多数の関節が 存在するが、 ここでは、 各関節の具体的な動作制御値を問題としているのではな いため、 1つの動作制御値 Vdで代表させている。
ステップ S 4では、 時間変数 r tが Δ tだけ進められ、 ステップ (s 5) では 、 時間変数 r tの値が口ポットの動作を停止すべき時刻 Ts tpに達したか否か が判定される。 r tが未だ Ts tpに達していないときは、 ステップ (s 2) 〜 (s 4) を繰り返し実行し、 r tが Ts tpに達するとこのルーチンを終了する 図 12は、 バックラッシュを考慮したときの、 ロボット制御アルゴリズムを示 すフローチヤ一トである。
この図 12のフ口一チャートにおいて、 ステップ (c 1) 〜 (c 9) 、 および ステップ (d l) は、 図 3のバックラッシュ補償制御方法のフローチャートにお けるステップ (c) の動作制御値生成ステップ、 およびステップ (d) の動作制 御ステツプにそれぞれ相当するとともに、 図 4のパックラッシュ補償制御プログ ラム 400における動作制御値生成部 401、 および動作制御部 402の各作用 、 並びに図 5のバックラッシュ補償制御装置 410の動作制御値生成部 411お よび動作制御部 412の各作用にも相当する。
図 12のフローチャートのステップ (e l) , (e 2) は、 動作制御値の生成 と動作制御とを繰り返し行なわさせるためのステップである。
図 12のフローチャートのステップ (c 1) では、 各変数 Vcmp, r t, r t cが全て 0. 0に初期化される。 ここで変数 Vcmpは、 動作制御値 Vd (ステツ プ (c 8) 参照) を補正する (ステップ (c 9) 参照) ための補正値の累積値 ( ステップ (c 4) 参照) を表わす変数である。 また、 変数 r tは、 図 1 1のフロ 一チャートでも説明したとおり、 経過時間を表わす変数である。 さらに、 r t c は、 口ポットの動作の一周期、 すなわち、 ここでは、 図 6の口ポットの二足歩行 を念頭に置いており、 図 7に示す、 両足サポートのフェーズから左足を持ち上げ て左足を一歩前進させる左足スイングフェーズ、 再び両足でサポートするフエ一 ズ、 さらに今度は右足を持ち上げて右足を一歩前進させる右足スイングフェーズ までの一連の二歩の歩行からなる一周期中の時刻を表わす変数である。 例えば、 この一周期が 2秒であるとすると、 r t cは、 0. 0から進行し、 2. 0に達し た瞬間に再び 0. 0に戻り、 それを繰り返す変数である。
図 12のフローチャートのステップ (c 2) では、 変数 r tと、 一周期の時間 幅を表わす CTとに基づいて、 変数 r t cの値が求められ、 ステップ (c 3) , (c 5) ではそれぞれ、 変数 r t cが Tcmpl≤r t c≤Tcmp2であるか否か、 Tcmp3≤ r t c≤Tcmp4であるか否かが判定される。
図 13は、 口ポットの二足歩行動作の一周期内の各変数あるいは定数の意味を 表わした模式図である。
横軸は時間変数 r tを表わしており、 CTはその中の 1つの周期を表わしてい る。 また、 変数 r t cは一周期 CT内の経過時間を表わしている。
また、 Tcmpl, Tcmp2は、 一周期 CT内の第 1の期間の始点, 終点の各時刻 を表わしており、 Tcmp3, Tcmp4は、 一周期 CT内の第 2の期間の始点, 終点 の各時刻を表わしている。
ここで、 2つの変数 Tcmpl, Tcmp2で規定される第 1の期間は、 一周期 CT 内における、 例えば図 10に楕円 Aで示したような、 バックラッシュの影響が強 く表われる期間を表わしており、 2つの変数 Tcmp3, Tcmp4で規定される第 2 の期間は、 一周期 CT内における、 例えば図 10に楕円 Bで示したような、 バッ クラッシュの影響が強く表われるもう 1つの期間を表わしている。 ここでは、 二 足歩行のような周期的な動作を予定しており、 バックラッシュの影響は、 典型的 には図 10に示すように、 一周期内の 2つの期間に表われる。 本実施形態では、 第 1の期間と第 2の期間は同一の時間幅に設定されている。
図 12に戻って説明を続ける。
図 12のステップ (c 3) では、 Tcmpl≤ r t c≤Tcmp2であるか否か、 す なわち、 現在、 第 1の期間内の時刻であるか否かが判定され、 第 1の期間内の時 刻であるときは、 補正値 Cの累積値を表わす変数 Vcmpに補正値 Cが加算される (ステップ (c 4) ) 。 また、 図 12のステップ (c 5) では、 Tcmp3≤r t c≤Tcmp4であるか否か、 すなわち、 現在、 第 2の期間内の時刻であるか否か が判定され、 第 2の期間内の時刻であるときは、 変数 Vcmpから補正値 Cが減算 される (ステップ (c 6) ) 。 現在が、 第 1の期間内でも第 2の期間内でもない ときは、 変数 Vcmpの値はそのまま保存される (ステップ (c 7) ) 。
以上の、 補正値の累積値 Vcmpの算出を経た後は、 現在の動作制御値 Vdが算 出され (ステップ (c 8) ) 、 算出された動作制御値 Vdに変数 Vcmpが加算さ れることにより新たな動作制御値 Vdが求められ (ステップ (c 9) ) 、 このよ うにして求められた新たな動作制御値 V dに基づいて口ポットの動作が制御され る (ステップ (d 1) ) 。
その後、 時間変数 r tが Δ tだけ進められ (ステップ (e l) ) 、 動作停止時 刻 Ts tpに達するまで (ステップ (e 2) ) 、 ステップ (c 2) 〜 (e 1) の 処理が繰り返される。
ここで、 時間を進める単位時間△ tは、 口ポットが十分に滑らかに動作するこ とのできる微小時間であり、 その微小時間 Δ tごとにステップ (c 2) 〜 (e l ) が繰り返される。 したがって、 変数 Vcmpは Δ t時間ごとに第 1の期間内にお いては補正値 Cが累積加算され、 第 2の期間内においては補正値 Cが累積減算さ れる。 ここでは、 第 1の期間と第 2の期間は相互に同一の時間幅を持った期間で あり、 したがって、 第 2の期間の終点では、 補正値 Cを加算する前の状態 Vcmp =0. 0) に戻ることになる。
ここで、 本発明との対比では、 ステップ (c 8) で計算しただけの動作制御値 Vdを本発明では第 1の動作制御値と称しており、 第 1の期間内に補正値が累積 加算された後の変数 Vcmpが加算された後の動作制御値を本発明では第 2の動作 制御値と称している。 すなわち、 ステップ (d l) では、 直前の一周期の第 2の 期間の終点から今回の一周期の第 1の期間の始点までの間は、 補正されない (ス テツプ (c 9) で変数 Vcmp=0. 0が加算された) 第 1の動作制御値に基づい てロポッ卜の動作が制御され、 第 1の期間の終点から第 2の期間の始点での間は 、 最大限に補正された (ステップ (c 9) で変数 Vcmpの最大値が加算された) 第 2の動作制御値に基づいて口ポット動作が制御され、 第 1の期間中は、 第 1の 動作制御値から第 2の動作制御値へと時間的に順次変化する動作制御値に基づい て口ポットの動作が制御され、 第 2の期間中は、 第 2の動作制御値から第 1の動 作制御値へと時間的に順次変化する動作制御値に基づいてロボットの動作が制御 される。
ここで問題となるのは、 第 1の期間および第 2の期間の各始点 Tcmpl, Tcm p3、 および各終点 Tcmp2, Tcmp4と、 補正値 Cの決め方である。
第 1の期間と第 2の期間の始点と終点 Tcmpl〜Tcmp4は、 例えば図 10に示 すようなデ一夕から決定することができる。 この決定は、 ォペレ一夕が行ないコ ンピュータ 100 (図 1参照) に入力してもよいが、 圧力等のデータが大きく変 動する期間を捉えて、 あるいはバックラッシュを直接に検出して、 自動的に行な つてもよい。 図 10の楕円 Aに示す、 バックラッシュの悪影響が表われている時 間幅と、 図 10の楕円 Bに示す、 バックラッシュの悪影響が表われている時間幅 は相互に異なっているが、 第 1の期間と第 2の期間は相互に同一の時間幅に設定 することができる。 あるいは、 第 1の期間と第 2の期間は相互に別々の時間幅に 設定してもよいが、 そのときには第 2の期間の終点で Vcmp=0. 0となるよう に、 図 12のステップ (c 4) の補正値 Cとステップ (c 6) の補正値 Cとを異 ならせる必要がある。
次に補正値 Cの決定方法について説明する。
ここでは、 図 12のフローチヤ一'トに示すアルゴリズムと同一のアルゴリズム を採用し、 かつ補正値 Cとして様々な値を用いてロボットの動作制御を行なう。 ただし、 ここでは、 図 1のコンピュータ 100内に構築されたデ一夕上でのロボ ットの動作制御 (動作シミュレーション) を行なう、 以下のようにして補正値 C の適正値が決定される。 その適正値を確認する目的で、 あるいは、 より高精度の 適正値を探す目的で、 その補正値をそのシミュレーションにより求めた適正値に 近い値で変化させて、 実際のロポッ卜の動作制御を行なってもよい。
ここでは、 図示は省略するが、 図 12のフローチャートに示すアルゴリズムと 同一のアルゴリズムを採用し図 12の補正値 Cを様々に変化させて、 シミュレ一 シヨン上で口ポットを動作させ、 口ポットの胴体の傾き角度 0 (図 9参照) を測 定することが、 図 3のバックラッシュ補償制御方法のステップ (a) の対応関係 生成ステップに相当し、 また、 図 4のバックラッシュ補償制御プログラム 400 の対応関係生成部 403および図 5のパックラッシュ補償制御装置 410の対応 関係制御部 413の作用に相当する。
図 14は、 上記のようにして求めた。 補正値 Cと口ポットの傾き 0 (図 9参照 ) との対応関係を示すグラフである。
ここでは、 この図 14に示すグラフに基づいて、 + ε≤0≤— εである補正値 Cminが求められ、 ロボットの動作を実際に制御する際、 図 12の補正値 Cとし て、 その求められた補正値 Cminが用いられる。
図 15は、 補正値 Cminの決定アルゴリズムを示すフローチャートである。 この図 15のフローチャートは、 図 3のバックラッシュ補償制御方法における ステップ (b) の補正値算出ステップに相当するとともに、 図 4のバックラッシ ュ補償制御プログラム 400の補正値算出部 404および図 5のバックラッシュ 補償制御装置 410の補正値算出部 414の作用に相当する。
図 15のステップ (b 1) では、 図 14の関数を 0= f (C) で表わしたとき f (ca) · f (cb) く 0 … (1) となる 2つの補正値変数 ca, cbが選び出され、 ステップ (b 2) でそれら 2 つの変数 ca, cbの平均値としての変数
C0= (ca+cb) /2 … (2) が求められ、 ステップ (b 3) で、 その平均値としての変数 C。に対応する傾き 角度
θ0= ί (C0) … (3) が求められる。
ステップ (b4) では、 このようにして求めた傾き角度 0。が、
- ε≤θ 0≤ ε 0 … (4) の範囲内にあるか否かが判定され、 0。がこの範囲から外れているときは、 ステ ップ (b 5) において、
f (Ca) · Θ 0<0 … (5) か否かが判定される。 (5) 式を満足するときはステップ (b 6) に進んで変数 Cbとして変数 C。が採用され、 あるいは (5) 式を満足しないときはステップ (b 7) に進んで変数 Caとして変数 C。が採用されてステップ (b 2) に戻り 、 再び (2) 式に従って新たな平均値 C。が求められる。
これを繰り返すと、 ステップ (b 3) で求められる傾き角度 Θ。は、 0。=0 に向けて収束し、 ステップ (b4) で上記の (4) 式の条件を満足するまで収束 した 0。が求められると、 その 0。に対応する CQ (ステップ b 3) 、 (3) 式参 照) が、 補正値 Cminとして求められる (ステップ (b 8) ) 。
このようにして求めた補正値 Cmi nは、 図 1 2に示すフローチャートに従って 口ポットの動作を制御したときに口ポットの傾き角度 0 (図 9参照) をほぼ 0. 0にする補正値であり、 図 12に示すフローチャートに従ってロポットの動作を 制御するにあたっては、 その図 12中の補正値 Cとして上記のようにして求めら れた補正値 C mnが採用される。
以下、 上記の動作制御によりバックラッシュの悪影響が有効に低減されること を示す実験結果について説明する。
ここに示す実験結果は、 図 6に示す概略構造の二足歩行ロボットの二足歩行制 御を行なった結果である。
図 16は、 図 6に示す右足 210のヒップロールジョイント 21 1の角度を示 す図である。
ここでは、 左右一歩ずつ二歩歩いたことに相当する一周期 CTは CT= 2. 8 5秒であり、 第 1の期間の始点 Tcmplおよび終点 Temp2、 第 2の期間の始点 T cmp3および終点 Tcmp4は、 時間定数 Cdp=0. 73秒を定義したとき、 それぞ れ
Tcmpl=0. 0秒
Tcmp2 = Cdp/4 = 0. 1825秒
Tcmp3 = CT/2-Cdp/4=l. 2455秒
Tcmp4 = CT/2=l. 425秒
と設定した。 その後、 上述のアルゴリズムに従って補正値 C = Cminを決定した 。 その結果、 補正値 Cは
C=0. 001
と決定された。 ここで、 リアルタイムコントロールサイクル Δ t (図 12のステ ップ (e l) 参照) は、 Δ 1: = 1. 0 (ミリ秒) である。
このようにして求めた補正値 Cを用い図 12のアルゴリズムに従ってロポット の動作制御を行なった。 尚、 図 16は、 右足のヒップロールジョイント 21 1の の角度を示すものであるが、 左足についても同様にバックラッシュ補償制御を行 なった。
図 17は、 バックラッシュ補償前後の右足のヒップロールジョイント 21 1の 角度を示す図である。
補正前 (実線) のグラフは、 図 16と同じグラフであり、 破線で示す補正後の 角度を示すグラフでは、 バックラッシュに起因する分が抑えられていることが分 かる。
図 18は右足裏の圧力センサの、 補正前後の圧力変化を示す図である。
この図 18から、 圧力変動は補正前 (破線) の方が大きく、 補正後 (実線) は その圧力変動が穏やかになっていることが分かる。
図 19は、 本発明のバックラッシュ補償制御装置の一実施形態を内蔵したロボ ットの外観図である。
このロポット 600は、 図 1のコンピュータ 100で実現しているバックラッ シュ補償制御装置を図 6に示すロポット 200自身の内部に備えたものに相当す る。 すなわち、 この口ポット 6 0 0は、 この口ポット自身を制御するパックラッシ ュ補償制御装置 6 1 0を内蔵している。
図 2 0は、 図 1 9のロポット 6 0 0の構成を示すブロック図である。
このロポット 6 0 0は、 バックラッシュ補償制御装置 6 1 0と、 そのバックラ ッシュ補償制御装置 6 1 0により動作が制御される関節 6 2 0と、 その関節の動 作を計測するセンサ 6 3 0を備えている。
この口ポット 6 0 0のバックラッシュ補償制御装置 6 1 0は、 動作制御値生成 部 6 1 1と動作制御部 6 1 2とから構成されている。
このバックラッシュ補償制御装置 6 1 0には、 図 5に示すバックラッシュ補償 制御装置 4 1 0には備えられている対応関係生成部 4 1 3および補正値算出部 4 1 4に相当する構成は備えられておらず、 図 2 0のバックラッシュ補償制御装置 6 1 0の動作制御値生成部 6 1 1で採用される各種変数や定数は上述のアルゴリ ズムに従ってあらかじめ求められて、 動作制御値生成部 6 1 1にあらかじめ格納 されており、 この図 2 0のバックラッシュ補償制御装置 6 1 0は、 あらかじめ格 納されている各種の値を用い、 図 1 2のフローチャートに示すアルゴリズムに従 つてこのバックラッシュ補償制御装置 6 1 0を内蔵している口ポット 6 0 0 (図 1 9参照) の動作を制御する。
このように、 バックラッシュ補償制御装置 6 1 0は口ポットを制御する段階で は、 動作制御値生成部 6 1 1と動作制御部 6 1 2とを備えていればよく、 図 5に 示すバックラッシュ補償制御装置 4 1 0における対応関係生成部 4 1 3および補 正値算出部 4 1 4に相当する構成は不要である。 バックラッシュ補償制御プログ ラムの場合も同様であり、 ロポッ卜の動作制御のみを行なうためのバックラッシ ュ補償制御プログラムの場合、 図 4に示すバックラッシュ補償制御プログラム 4 0 0のうちの対応関係生成部 4 0 3および補正値算出部 4 0 4は不要である。 また、 パックラッシュ補償制御装置は、 図 1に示すように制御対象のロボット とは別体に構成してもよく、 あるいは、 図 1 9に示すように制御対象の口ポット に内蔵されていてもよい。

Claims

請求の範囲
1 . 駆動源からの駆動力をバックラッシュを伴つて伝達する駆動力伝達系を 介して伝達されてきた駆動力を受けて周期的な動作を行なうロポットに、 該バッ クラッシュが補償された動作を行なわさせるパックラッシュ補償制御方法におい て、
前記ロポッ卜の動作の一周期内における前記バックラッシュに起因する不良動 作が生じ得る所定の第 1の期間中、 所定の第 1の動作制御値に所定の第 1の補正 値を繰返し累積加算することにより、 該第 1の期間をかけて漸次所定の第 2の動 作制御値に偏倚させるとともに、 該一周期内における前記バックラッシュに起因 する不良動作が生じ得る所定の第 2の期間中、 該第 2の動作制御値に所定の第 2 の補正値を繰返し累積減算することにより、 該第 2の期間をかけて漸次所定の第 1の動作制御値に戻すことにより、 前記ロポッ卜の動作を制御するための動作制 御値を生成する第 1ステップと、
このようにして生成された動作制御値に基づいて前記ロポットの動作を制御す る第 2ステップとを有することを特徴とするバックラッシュ補償制御方法。
2 . 前記第 1の動作制御値および第 2の動作制御値は、 時間的に変化する動 作制御値であることを特徴とする請求項 1記載のバックラッシュ補償制御方法。
3 . 前記第 1の期間および第 2の期間は相互に同一の時間幅を有する期間で あって、 前記第 1の補正値および第 2の補正値は相互に同一の補正値であること を特徴とする請求項 1記載のバックラッシュ補償制御方法。
4 . 前記第 1ステップにおける動作制御値生成アルゴリズムと同一のァルゴ リズムを用いるとともに該第 1ステップにおける前記第 1の補正値に対応する補 正値として相互に異なる複数の補正値それぞれを用いて前記ロポットの動作試験 を行なうことにより、 補正値と前記バックラッシュの補償の程度との間の対応関 係を求める第 3ステップと、
前記対応関係に基づいて、 前記バックラッシュの補償が適正に行なわれる補正 値を求める第 4ステップとを有し、
第 1ステツプでは、 前記第 4ステツプで求められた補正値を前記第 1の補正値 として採用することを特徴とする請求項 1記載のバックラッシュ補償制御方法。
5 . 駆動源からの駆動力をバックラッシュを伴つて伝達する駆動力伝達系を 介して伝達されてきた駆動力を受けて周期的な動作を行なう口ポットに、 該バッ クラッシュが補償された動作を行なわさせるバックラッシュ補償制御装置におい て、
前記ロポットの動作の一周期内における前記バックラッシュに起因する不良動 作が生じ得る所定の第 1の期間中、 所定の第 1の動作制御値に所定の第 1の補正 値を繰返し累積加算することにより、 該第 1の期間をかけて漸次所定の第 2の動 作制御値に偏倚させるとともに、 該一周期内における前記バックラッシュに起因 する不良動作が生じ得る所定の第 2の期間中、 該第 2の動作制御値に所定の第 2 の補正値を繰返し累積減算することにより、 該第 2の期間をかけて漸次所定の第 1の動作制御値に戻すことにより、 前記ロポッ卜の動作を制御するための動作制 御値を生成する動作制御値生成部と、
前記動作制御値生成部で生成された動作制御値に基づいて前記ロポットの動作 を制御する動作制御部とを備えたことを特徴とするパックラッシュ補償制御装置
6 . プログラムを実行するコンピュータ内で実行され、 該コンピュータを、 駆動源からの駆動力をバックラッシュを伴って伝達する駆動力伝達系を介して伝 達されてきた駆動力を受けて周期的な動作を行なう口ポットに、 該バックラッシ ュが補償された動作を行なわさせるパックラッシュ補償制御装置として動作させ るバックラッシュ補償制御プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記口ポットの動作の一周期内における前記バックラッシュに起因する不良動 作が生じ得る所定の第 1の期間中、 所定の第 1の動作制御値に所定の第 1の補正 値を繰返し累積加算することにより、 該第 1の期間をかけて漸次所定の第 2の動 作制御値に偏倚させるとともに、 該一周期内における前記パックラッシュに起因 する不良動作が生じ得る所定の第 2の期間中、 該第 2の動作制御値に所定の第 2 の補正値を繰返し累積減算することにより、 該第 2の期間をかけて漸次所定の第 1の動作制御値に戻すことにより、 前記ロポットの動作を制御するための動作制 御値を生成する動作制御値生成部と、
前記動作制御値生成部で生成された動作制御値に基づいて前記ロボットの動作 を制御する動作制御部とを備えたバックラッシュ補償制御装置として動作させる ことを特徴とするパックラッシュ補償制御プログラム。
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