WO2004056299A1

WO2004056299A1 - 使い捨て着用物品

Info

Publication number: WO2004056299A1
Application number: PCT/JP2003/015873
Authority: WO
Inventors: Koichiro Mitsui; Masakazu Shiraishi; Yasushi Sayama
Original assignee: Uni-Charm Co., Ltd.
Priority date: 2002-12-20
Filing date: 2003-12-11
Publication date: 2004-07-08
Also published as: AU2003289033A1; EP1579834A1; TW200423886A; ES2353078T3; KR20050090405A; MY137058A; US20040127865A1; EP1579834A4; KR100708571B1; ATE481953T1; DE60334320D1; CN1738584A; CA2510452A1; JP2004201719A; WO2004056299A8; EP1579834B1; BR0316901A; JP4363842B2; AU2003289033B2; US7227051B2

Description

明細書使い捨て着用物品技術分野

本発明は、体液を吸収、保持する使い捨ておむつや生理用ナプキン、尿とりパッド、母乳パヅド等の使い捨て着用物品に関する。背景技術

肌当接側に位置する透液性表面シ一トと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在する吸液性コアと、コアの上方へ起立性向を有する不透液性防漏シートとから構成され、縦方向に前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を備え、コアの両端縁の外側に横方向へ延びるェンドフラップと、コアの両側縁の外側に縦方向へ延びるサイドフラップとを有し、コアがティッシュペーパーに包被された使い捨ておむつがある（特開 2 0 0 1 — 9 5 8 3 7号公報参照）。表裏面シートどうしの固着や表裏面シートに対する防漏シートの固着、表裏面シートに対するティッシュぺ一パーの固着、ティッシュペーパーに対するコアの固着には、それらシートゃティッシュペーパーに塗布されたホットメルト型接着剤が使用されている。

特開 ·2 0 0 1 — 9 5 8 3 7号公報に開示のおむつは、シートやティッシュペーパーに略均一に塗布されたホットメルト型接着剤が縦方向へ波状に曲折して延びる独立した複数条の接着ラインを形成している。接着ラインは、隣接するラインどうしが互いに交差することなく、ラインどうしが横方向へ所与寸法離間して並んでいる。接着ラインには、それ自身が交わる交差部がわずかに存在する。シートやティッシュペーパーに対する接着剤の塗布量は、 0 . 8〜 8 g / m ²の範囲にある。

特閧 2 0 0 1 — 9 5 8 3 7号公報には、接着剤が縦方向へ曲折して延びる独立した複数条の接着ラインを形成しているので、縦方向と横方向とのいずれの方向に対しても、略同等の接着強度でシートやティッシュペーパー、コアを固着することができ、それらの剥離を防止することができるという効果が記載されている。また、接着剤の塗布量が 0 . 8 ~ 8 g / m ²の範囲にあるので、表面シートに繊維不織布が使用された場合でも、接着剤が不織布の繊維間隙を広範囲に塞いでしまうことはなく、表面シートの透水性を維持することができるという効果が記載されている。

- 発明の開示

特開 2 0 0 1 — 9 5 8 3 7号公報に開示のおむつでは、シートゃティッシュペーパー、コアの剥離を確実に防く、ため、シ一トゃティッシュペーパーに対する接着剤の塗布量を多くすると、多量の接着剤がシートゃティッシュペーパーの繊維間隙に滲入したり、接着剤がシート間で大きく広がり、硬化した接着剤によってシートの柔軟性が低下してしまう。また、シートの柔軟性を維持するため、シートやティッシュペーパーに対する接着剤の塗布量を少なくすると、シートどうしの接着強度やシートとティッシュペーパーとの接着強度、ティッシュぺ一パーとコァとの接着強度が低下し、それらが容易に剥離してしまう場合がある。このおむつでは、シートやティッシュペーパーに略均一に塗布された接着剤が接着ラインを形成しており、一条のラィン全体として接着剤の塗布量を多くするかまたは少なくするかのいずれかの手段しか採用し得ず、接着剤の塗布量によってはシ一トゃティッシュぺ一パー、コアの接着強度が低下したり、シートの柔軟性が低下するという上述した問題があり、シートやティッシュペーパー、コアの剥離防止とシートの柔軟性の維持との両者を同時に達成することが難しい。

本発明の目的は、シートどうしの剥離やシートとコアとの剥離を確実に防止することができるとともに、シートの柔軟性を維持することができる使い捨て着用物品を提供することにある。前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向配置された少なくとも 2枚のシートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、前記コアの周縁から周方向外方へ延びるそれらシートどうしが接着剤を介して固着され、前記コアがそれらシートのうちの少なくとも一方に接着剤を介して固着された使い捨て着用物品である。

前記前提における本発明の特徴としては、前記接着剤が前記シートのうちの少なくとも一方の対向面に塗布されて所定の方向へ連続して延びる接着ラインを形成し、前記接着ラインが所定の方向へ交互に並ぶ第 1部位と第 2部位とを有し、前記第 1 部位における前記接着剤の分量が、前記第 2部位における前記接着剤の分量よりも多いことにある。

本発明は、以下の実施態様を有する。

( 1 ) 前記第 1部位の単位長さ当たりの接着剤の分量が 0 . 0 0 0 1〜 0 . 0 0 4 5 g/ c mの範囲、前記第 2部位の単位長さ当たりの接着剤の分量が 0 . 0 0 0 0 3〜 0 . 0 0 0 8 gZ c mの範囲にあり、前記第 2部位の単位長さ当たりの接着剤の分量に対する前記第 1部位の単位長さ当たりの接着剤の分量が 3倍以上である。

( 2 ) 前記第 1部位では、前記接着ラインが前記物品の厚み方向へ少なくとも 3層に重なり合つている。

( 3 ) 前記第 1部位の長さ寸法が；！〜 1 0 mmの範囲にあり、前記第 2部位の長さ寸法が 0. 5〜 8 0 mmの範囲にある。 ( 4 ) 前記第 1部位の幅寸法が 0. 0 1〜 3 mmの範囲、前記第 2部位の幅寸法が 0 . 0 0 3〜 0 . 5 mmの範囲にあり、前記第 2部位の幅寸法に対する前記第 1部位の幅寸法が 3倍以上である。

( 5 ) 前記シートに対する前記接着剤の塗布量が 2 . 0〜 1 0 0 gZm²の範囲にある。

( 6 ) 前記コァがフラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維とのうちの少なくとも該パルプおよび該ポリマ一粒子の混合物であり、前記接着剤が前記コアに塗布されて前記接着ラインを形成し、前記コアに対する前記接着剤の塗布量が 2 . 0〜 1 0 0 g/m²の範囲にある。

( 7 ) 前記シートのうちの少なくとも一方が繊維不織布とブラスチックフィルムとのうちの少なくとも一方から形成され、前記不織布の圧縮特性が 0. 3 g · c m/m²以上、前記不織布の厚み寸法が 0 . 2 mm以上である。

( 8 ) 前記シートのうちの少なくとも一方が弾性的な伸縮性を有するプラスチックフィルムの少なくとも片面に繊維不織布を重ね合わせた複合シートから形成され、前記フィルムが前記不織布に収縮可能に固着され、前記複合シートの圧縮特性が 0 . 3 g - c m/m²以上、前記複合シートの厚み寸法が 0 . 2 m m以上である。 ( 9 ) 前記着用物品が、縦方向に前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を備え、前記コアの両端縁の外側に横方向へ延びるェンドフラップぉよび前記コァの両側縁の外側に縦方向へ延びるサイドフラップを有する使い捨ておむつであり、前記シートが、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、前記コァの.上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる不透液性防漏シートとのうちの少なくとも該表裏面シートであり、前記エンドフラップと前記サイドフラップとが、前記表裏面シートと前記防漏シ一トとのうちの少なくとも該裏面シー卜から形成されている。

( 1 0 ) 前記着用物品が、縦方向に前後域およびそれら域の間に位置する中間域を備え、前記コアの両端縁の外側に横方向へ延びる両端部および前記コアの両側縁の外側に縦方向へ延びる両側部を有する生理用ナプキンであり、前記シートが、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートとであり、前記両端部と前記両側部とが、前記表裏面シートのうちの少なくとも該裏面シートから形成されている。図面の簡単な説明

図 1は、一例として示す使い捨ておむつの部分破断斜視図。図 2は、図 1のおむつの分解斜視図。

図 3は、図 1 の I I I— I I I線端面図。

図 4は、図 1の I V— I V線矢視断面図。

図 5は、接着剤を塗布した不織布やフィルムの上面図。

図 6は、不織布やフィルムに接着剤を塗布する状態を示す図。図 7は、不織布やフィルムに接着剤を塗布した後の図。図 8は、一例として示す生理用ナプキンの部分破断斜視図。図 9は、図 8の I X— I X線端面図。

図 1 0は、図 8の X— X線矢視断面図。

図 1 1は、接着剤を介して固着された不織布とフィルムとの部分上面図。発明を実施するための最良の形態

添付の図面を参照し、本発明に係る使い捨て着用物品の詳細を、使い捨ておむつと生理用ナプキンとを例として説明すると、以下のとおりである。

図 1， 2は、一例として示す使い捨ておむつ 1の部分破断斜視図と、図 1のおむつ 1の分解斜視図とであり、図 3 , 4は、図 1 の I I I 一 I I I線端面図と、図 1 の I V— I V線矢視断面図とである。図 1では、横方向を矢印 L、縦方向を矢印 Mで示し、厚み方向を矢印 Nで示す。図 3は、接着ライン 2 9上を切断した状態で示す。なお、不織布 1 0 , 1 3， 1 7やフィルム 1 2 , 2 2の内面とは、コア 4に対向する面をいい、それらの外面とは、コア 4に非対向の面をいう。

おむつ 1は、肌当接側に位置する透液性表面シート 2 (シ一ト）と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シ一ト 3 (シート）と、表裏面シート 2， 3の間に介在する吸液性コア 4 と、一対の不透液性防漏シート 1 6 (シート）とを主要な構成部材とする。おむつ 1は、それら構成部材の他に、伸縮性シート 2 0 (シ ― ト）および各伸縮性弾性部材 1 8 , 2 4 , 2 5 と、テープファスナ 2 6および夕ーゲヅトテープ 2 7 とを有する。おむつ 1 は、縦方向に前胴周り域 5および後胴周り域 7 と、それら胴周り域 5， 7の間に位置する股下域 6 とを備え、コア 4の両端縁 4 aの外側に位置して横方向へ延びる一対のェンドフラップ 8 と、コア 4の両側縁 4 bの外側に位置して縦方向へ延びる一対のサイドフラップ 9 とを有する。

股下域 6では、サイドフラップ 9 がおむつ 1の横方向内方へ向かって弧を画いている。おむつ 1 は、着用時に前後胴周り域

5 , 7 を連結するオープン型であり、その平面形状が実質的に砂時計型を呈する。コア 4は、前後胴周り域 5 , 7間に延び、それら域 5 , 7の中央に配置されている。

表面シート 2は、親水性繊維不織布 1 0から形成され、コァ 4の両端縁 4 aから縦方向外方へ延びる両端部 2 aと、コア 4 の両側縁 4 bから横方向外方へ延びる両側部 2 bとを有する。不織布 1 0の内面には、縦方向へ連続して延びる複数条の接着剤 1 1 が塗布されている。裏面シート 3は、通気不透液性ブラスチックフィルム 1 2 と、フィルム 1 2の外側に位置する疎水性繊維不織布 1 3 とから形成されている。裏面シート 3は、コァ 4の両端縁 4 aから縦方向外方へ延びる両端部 3 aと、コア 4の両側縁 4 bから横方向外方へ延びる両側部 3 b とを有する。フィルム 1 2の内面には、縦方向へ連続して延びる複数条の接着剤 1 4が塗布されている。不織布 1 3の内面には、縦方向へ連続して延びる複数条の接着剤 1 5 が塗布されている。フィルム 1 2 と不織布 1 3 とは、それらの内外面が接着剤 1 5 を介して固着されている。表裏面シート 2 , 3の両端部 2 a , 3 aおよび両側部 2 b , 3 bでは、不織布 1 0の内面とフィルム 1 2 の内面とが接着剤 1 1 , 1 4を介して固着されている。コア 4 は、不織布 1 0の内面とフィルム 1 2の内面とに接着剤 1 1， 1 4を介して固着されている。

防漏シ一ト 1 6は、疎水性,键維不織布 1 7から形成され、サイドフラヅプ 9 を縦方向へ延びている。防漏^ — ト 1 6 は、縦方向へ延びる固定側部 1 6 aと、コア 4の上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる可動部 1 6 b と、エンドフラップ 8 に位置しておむつ 1の横方向内方へ倒伏した固定両端部 1 6 c とを有する。可動部 1 6 bの上方には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材 1 8が収縮可能に取り付けられている。弾性部材 1 8は、可動部 1 6 bの一部に被覆された状態で、可動部 1 6 bに固着されている。固定側部 1 6 aと固定両端部 1 6 c とにおける不織布 1 7の内面には、縦方向へ連続して延びる複数条の接着剤 1 9が塗布されている。固定側部 1 6 aでは、不織布 1 7の内面が表裏面シート 2 , 3を形成する不織布 1 0の外面とフィルム 1 2の内面とに接着剤 1 4 , 1 9を介して固着されている。固定両端部 1 6 cでは、不織布 1 7の内面が不織布 1 0の外面に接着剤 1 .9 を介して固着されている。おむつ 1が表面シート 2 を内側にして縦方向へ湾曲すると、弾性部材 1 8が収縮し、可動部 1 6 bがコア 4の上方へ起立する。起立した可動部 1 6 b は、排泄物に対する障壁を形成する。

伸縮性シート 2 0は、後胴周り域 7 に配置され、疎水性繊維不織布 2 1 と、不織布 2 1の外側に位置する通気不透液性の伸縮性プラスチックフィルム 2 2 とから形成されている。伸縮性シート 2 0では、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態にあるフィルム 2 2 に不織布 2 1 が固着されており、フィルム 2 2 が横方向内方へ収縮することで不織布 2 1が横方向内方へ引き寄せられ、シート 2 0 に不規則な多数の皺（図示せず）が形成されている。フィルム 2 2の一部には、縦方向へ連続して延びる複数条の接着剤 2 3が塗布されている。伸縮性シート 2 0は、その一部が裏面シート 3の両側部 3 b と防漏シート 1 6の固定側部 1 6 a との間に介在している。伸縮性シ一ト 2 0では、不織布 2 1 の外面が防漏シート 1 6 を形成する不織布 1 7の内面に接着剤 1 9 を介して固着され、フィルム 2 2 の内面が裏面シート 3 を形成するフィルム 1 2 の内面に接着剤 1 4 , 2 3 を介して固着されている。

コア 4は、フラヅフパルプと高吸収性ポリマ一粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。コア 4は、それの型崩れやポリマ一粒子の脱落を防止するため、その全体をティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートで包被することもできる。

ェンドフラップ 8 は、コア 4の両端縁 4 aから縦方向外方へ延びる表裏面シート 2 , 3の両端部 2 a , 3 a と防漏シート 1 6の固定両端部 1 6 c とから形成されている。エンドフラップ 8 には、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材 2 4が収縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材 2 は、裏面シート 3 を形成するフィルム 1 2 と不織布 1 3 との間に介在し、それらに接着剤 1 5 を介して固着されている。

サイドフラップ 9 は、表裏面シート 2 , 3の両側部 2 b , 3 b と防漏シート 1 6 の固定側部 1 6 a と伸縮性シ一ト 2 0 とから形成されている。伸縮性シート 2 0 は、サイドフラップ 9 の一部を形成している。サイドフラップ 9では、コア 4 の両側縁 4 bから表面シート 2の両側部 2 bが横方向外方へわずかに延び、両側部 2 bからさらに横方向外方へ裏面シート 3の両側部 3 b と防漏シ一ト 1 6 の固定側部 1 6 a とが延びている。サイドフラップ 9 には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材 2 5 が収縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材 2 5 は、裏面シート 3を形成するフィルム 1 2 と不織布 1 3 との間に介在し、それらに接着剤 1 5を介して固着されている。

テ一プファスナ 2 6は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成されている。テ一プファスナ 2 6は、横方向へ延びる固定端部 2 6 aと自由端部 2 6 b とを有する。固定端部 2 6 aは、伸縮性シ一ト 2 0を形成するフィルム 2 1 と不織布 2 2 との間に介在し、それらに固着されている。自由端部 2 6 bの内面には、粘着剤（図示せず）が塗布され、粘着剤が剥離紙（図示せず）に被覆、保護されている。前胴周り域 5 には、テープファスナ 2 6の自由端部 2 6 bを着脱可能に止着する夕ーゲットテープ 2 7が取り付けられている。夕一ゲットテープ 2 7は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成され、横方向へ長い矩形を呈する。夕一ゲットテープ 2 7 には、縦方向へ連続して延びる複数条の接着剤 2 8が塗布されている。夕ーゲット 'テープ 2 7は、裏面シート 3を形成する不織布 1 3の外面に接着剤 2 8を介して固着されている。

おむつ 1 を着用するには、後胴周り域 7のサイドフラップ 9 を前胴周り域 5のサイドフラップ 9の外側に重ね合わせ、粘着剤を介してテープファスナ 2 6の自由端部 2 6 bを夕ーゲヅトテープ 2 7に止着して前胴周り域 5 と後胴周り域 7 とを連結する。前後胴周り域 5 , 7が連結されたおむつ 1 には、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とが形成される（図示せず）。図 5 は、接着剤 1 1， 1 4 , 1 5 , 1 9 , 2 3 を塗布した不織布 1 0， 1 3 , 1 7やフィルム 1 2 , 2 2の部分上面図であり、図 6 , 7は、不織布 1 0 , 1 3， 1 7やフィルム 1 2 , 2 2 に接着剤 1 1， 1 4 , 1 5 , 1 9 , 2 3を塗布する状態を示す図と、不織布 1 0 , 1 3， 1 7やフィルム 1 2 , 2 2 に接着剤 1 1 , 1 4， 1 5， 1 9， 2 3を塗布した後の図とである。図 5は、接着剤 1 9.を介して固着された不織布 1 0 , 1 7 どうしを厚み方向へプレスした後の状態、または、接着剤 1 1 , 1 4 , 1 5， 2 3を介して固着された不織布 1 0， 1 3 とフィルム 1 2 , 2 2 とを厚み方向へプレスした後の状態を示している。なお、それら図では、縦方向を矢印 L、横方向を矢印 M (図 5 のみ）で示し、厚み方向を矢印 N (図 6 , 7のみ）で示す。

表裏面シ一ト 2， 3、防漏シート 1 6、伸縮性シ一ト 2 0を形成する不織布 1 0， 1 3 , 1 7やフィルム 1 2 , 2 2 に塗布された接着剤 1 1， 1 4， 1 5， 1 9， 2 3 (以下、接着剤の符号 1 1 , 1 4， 1 5， 1 9， 2 3を一括して B 1 とする。）は、縦方向へ連続して略直状に延びる独立した複数条の接着ライン 2 9 を形成している。接着ライン 2 9は、隣接するそれらライン 2 9 どうしが互いに交差することなく、横方向へ所与寸法離間して並んでいる。ライン 2 9は、縦方向へ交互に並ぶ第 1部位 3 0 と第 2部位 3 1 とを有する。第 1部位 3 0は、図 6 に示すように、接着ライン 2 9が厚み方向へ 3層に重なり合うことで形成されている。なお、第 1部位 3 0では、接着ライン 2 9 が厚み方向へ 4層以上重なり合つていてもよい。

接着ライン 2 9は、図 7 に示すように、第 1部位 3 0 における接着剤 B 1の分量が第 2部位 3 1 における接着剤 B 1の分量よりも多く、第 1部位 3 0 における接着剤 B 1の厚みが第 2部位 3 1 における接着剤 B 1の厚みよりも大きくなり、縦方向へ凹凸を繰り返している。接着剤 B 1の分量が第 2部位 3 1のそれよりも多い第 1部位 3 0では、第 2部位 3 1 と比較し、接着剤 B 1 が不織布 1 0 , 1 3 , 1 7の繊維間隙に厚み方向へ深く滲入するとともに、接着剤 B 1がフィルム 1 2， 2 2面で大きく広がる。これとは逆に、接着剤 B 1の分量が第 1部位 3 0のそれよりも少ない第 2部位 3 1ではヽ第 1部位 3 0 と比較し、接着剤 B 1が不織布 1 0 , 1 3 , 1 7の繊維間隙にわずかに滲入するだけであり、接着剤 B 1がフィルム 1 2 , 2 2面でわずかに広がるだけである。第 1部位 3 0では、アンカー効果が第

2部位 3 1よりも強く作用し、不織 1 0 , 1 7どうしの接着強度ゃ不織布 1 0 , 1 3とフイノレム 1 2 2 2 との接着強度、不織布 1 0 とフィゾレム 1 2 とに対するァ 4の接着強度を向上させることができる。第 2部位 3 1ではヽ接着剤 B 1が硬化したとしても、不織布 1 0 ， 1 3 , 1 7やフイルム 1 2， 2 2の剛性が接着剤 B 1によつて影響を受けることがなく、不織布 1

0 , 1 3 , 1 7自身ゃフイルム 1 2 2 2 自身が有する柔軟性を維持することができる。

第 1部位 3 0の単位長さ当たりの接着剤 B 1の分量は、 0. 0 0 0 1〜 0. 0 0 4 5 g/c mの範囲にあり、第 2部位 3 1 の単位長さ当たりの接着剤 B 1の分量は、 0.0 0 0 0 3〜 0. 0 0 0 8 gZ c mの範囲にある。なお、第 2部位 3 1の単位長さ当たりの接着剤 B 1の分量に対する第 1部位 3 0の単位長さ当たりの接着剤 B 1の分量が 3倍以上である。

第 1部位 3 0の接着剤 B 1の分量が 0. 0 0 0 1 g/ c m未満では、第 1部位 3 0における不織布 1 0 , 1 7どうしゃ不織布 1 0， 1 3 とフィルム 1 2 , 2 2 との接着強度、不織布 1 0 とフィルム 1 2 とに対するコア 4の接着強度が低下し、第 1部位 3 0において不織布 1 0， 1 7どうしゃ不織布 1 0， 1 3 とフィルム 1 2 , 2 2 とが剥離したり、コア 4が不織布 1 0 とフイルム 1 2 とから剥離してしまう場合がある。第 1部位 3 0の接着剤 B 1の分量が 0. 0 0 4 5 g/c mを超過すると、第 1 部位 3 0において接着剤 B 1が不織布 1 0 1 3 , 1 7の繊維間隙に厚み方向へ必要以上に滲入したり、接着剤 Β 1がフィルム 1 2 , 2 2面で必要以上に広がり、硬化した接着剤 Β 1によつて不織布 1 0 1 3 , 1 7やフィルム 1 2 2 2の剛性が増カロし、不織布 1 0 , 1 3 , 1 7ゃフィルム 1 2 2 2の柔軟性が低下してしま Ό o

第 2部位 3 1の接着剤 B 1の分量が 0 . 0 0 0 0 3 g/c m 朱 ¾では、第 2部位 3 1において不織 1 0 , 1 7どうしを固着したり、不織布 1 0 , 1 3とフィルム 1 2 , 2 2 とを固着するとが困難になり、第 2部位 3 1を不織 Ί¾ 1 0 , 1 7どうしの固着や 1 0 , 1 3 とフィルム 1 2 2 2 との固着に利用することができない場合がある。また、コァ 4表面に多数の凹凸が形成されていることから、第 2部位 3 1に塗布された接着剤 B

1 ( 1 1 , 1 4 ) がコア 4表面に接することができず、不織布

1 0 とフィレム 1 2 とにコア 4を固着するとができない。第

2部位 3 1の接着剤 B 1の分量が 0. 0 0 0 8 g / c mを超過すると、硬化した接着剤 B 1によって不織 †! 1 0 , 1 3 , 1 7 ゃフイルム 1 1 2 2の剛性が増加し不織布 1 0 , 1 3 1

7やフイノレム 1 1 , 2 2の柔軟性が低下してしまう。なお、第

1および第 2部位 3 0 , 3 1の単位長さ当たりの接着剤 B 1の以下の方法で測定した

( 1 ) おむつ 1から表面シート 2や裏面シー 3、防漏シート

1 6を分離し、接着ライン 2 9を有するそれらシート 2 3

1 6のうちの少なくとも 1つを切断して長さ 1 c mの分量測定用シ ―ト片を作成し、測定用シート片の重さを直示天秤で測定する o 測定用シート片には、 1条の接着ライン 2 9が延びてい ( 2 ) 測定用シート片に塗布された接着剤 B 1をトルエンで溶解する。接着剤 B 1の溶解手順は、以下のとおりである。測定用シート片をトルエンに 3 0分間浸し、 1 0分毎に計 4回搔き混ぜる。 3 0分後に測定用シート片をトルエンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。次に、測定用シート片を洗浄用トルェンに浸して 5分間搔き混ぜた後、測定用シート片をトルェンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。さらに、測定用シート片をオーブン ( 4 0 °C全開）内に入れ、 1時間放置乾燥させ、乾燥後の測定用シート片の重さを直示天秤で測定する。 ( 3 ) 接着剤 B 1の塗布量は、接着剤 B 1を溶解する以前の測定用シート片の重さ（単位： g) を A、接着剤 B 1を溶解した後の測定用シート片の重さ（単位： g ) を Bとし、 C = ( A— B ) で算出する。ここで、 Cは、接着剤 B 1の分量（単位： g / c m) である。

接着ライン 2 9では、第 1部位 3 0の長さ寸法 T 1が 1〜 1 0 mmの範囲にあり、第 2部位 3 1の長さ寸法 T 2が 0. 5〜 8 0 mmの範囲にある。第 1部位 3 0の長さ寸法 T 1が l mm 未満では、第 1部位 3 0における不織布 1 0 , 1 7どうしゃ不織布 1 0， 1 3 とフィルム 1 2， 2 2 との接着強度、不織布 1 0 とフィルム 1 2 とに対するコア 4の接着強度が低下し、第 1 部位 3 0において不織布 1 0 , 1 7どうしゃ不織布 1 0 , 1 3 とフィルム 1 2 , 2 2 とが剥離したり、コア 4が不織布 1 0 とフィルム 1 2 とから剥離してしまう場合がある。第 1部位 3 0 の長さ寸法 T 1が 1 0 mmを超過すると、硬化した接着剤 B 1 によって不織布 1 0 , 1 3， 1 7やフィルム 1 2 , 2 2の剛性が増加し、不織布 1 0， 1 3 , 1 7やフィルム 1 2， 2 2の柔軟性が低下してしまう。第 2部位 3 1の長さ寸法 T 2が 8 0 m mを超過すると、接着ライン 2 9における第 1部位 3 0の占有率が低下し、不織布 1 0 , 1 7どうしゃ不織布 1 0， 1 3 とフイルム 1 2 , 2 2 との接着強度、不織布 1 0とフィルム 1 2 とに対するコア 4の接着強度が低下し、不織布 1 0 , 1 7どうしゃ不織布 1 0 , 1 3 とフィルム 1 2， 2 2 とが剥離したり、コァ 4が不織布 1 0 とフィルム 1 2 とから剥離してしまう場合がある。

接着ライン 2 9では、第 1部位 3 0の幅寸法 T 3が 0. 0 1 〜 3 mmの範囲、第 2部位 3 1の幅寸法 T 4が 0.0 0 3〜 0. 5 mmの範囲にあり、第 2部位 3 1の幅寸法 T 4に対する.第 1 部位 3 0の幅寸法 T 3が 3倍以上である。

第 1部位 3 0の幅寸法 T 3が 0. 0 1 mm未満では、第 1部位 3 0における不織布 1 0， 1 3 , 1 7の有効接着面積ゃフィルム 1 2 , 2 2の有効接着面積が小さくなり、第 1部位 3 0における不織布 1 0 , 1 7どうしゃ不織布 1 0， 1 3 とフィルム 1 2 , 2 2 との接着強度、不織布 1 0 とフィルム 1 2 とに対するコア 4の接着強度が低下し、第 1部位 3 0において不織布 1 0 , 1 7どうしゃ不織布 1 0 , 1 3 とフィルム 1 2 , 2 2 とが剥離したり、コア 4が不織布 1 0とフィルム 1 2 とから剥離してしまう場合がある。第 1部位 3 0の幅寸法 T 3が 3 mmを超過すると、硬化した接着剤 B 1によって不織布 1 0， 1 3， 1 7やフィルム 1 2 , 2 2の剛性が増加し、不織布 1 0 , 1 3 , 1 7やフィルム 1 2， 2 2の柔軟性が低下してしまう。第 2部位 3 1の幅寸法 T 4が 0. 0 0 3 mm未満では、第 2部位 3 1 において不織布 1 0， 1 7どうしを固着したり、不織布 1 0 , 1 3 とフィルム 1 2， 2 2 とを固着することが困難になり、第 2部位 3 1を不織布 1 0， 1 7どうしの固着ゃ不織布 1 0 , 1 3 とフィルム 1 2 , 2 2 との固着に利用することができない場合がある。また、第 2部位 3 1に塗布された接着剤 Β 1 ( 1 1 , 1 4 ) がコア 4表面に接することができず、不織布 1 0 とフィルム 1 2 とにコア 4を固着することができない。なお、第 1および第 2部位 3 0， 3 1の長さ寸法 T l , Τ 2や幅寸法 Τ 3 , Τ 4は、拡大鏡または電子顕微鏡を用いて測定することができる。

不織布 1 0 , 1 3 , 1 7やフィルム 1 2 , 2 2に対する接着剤 B 1の塗布量は、 2. 0〜： I 0 0 g/m²の範囲にある。ここで、接着剤 B 1の塗布量は、不織布 1 0 , 1 3， 1 7ゃフィルム 1 2 , 2 2の単位面積当たりの坪量（単位： g/m ² ) であり、接着ライン 2 9の単位長さ当たりの接着剤 B 1の分量（単位： g / c m ) とは異なる。

不織布 1 0 , 1 3， 1 7やフィルム 1 2， 2 2に対する接着剤 B 1の塗布量が 2. 0 gZm²未満では、単位面積当たりの接着剤 B 1の塗布量が極端に減少し、不織布 1 0， 1 7 どうしゃ不織布 1 0， 1 3 とフィルム 1 2， 2 2 とを固着することができず、不織布 1 0 とフィルム 1 2 とにコア 4を固着することができない。不織布 1 0， 1 3 , 1 7やフィルム 1 2， 2 2に対する接着剤 B 1の塗布量が 1 0 O g/m²を超過すると、硬ィ匕した接着剤 B 1によって不織布 1 0 , 1 3， 1 7やフィルム 1 2 , 2 2の剛性が著しく増加し、不織布 1 0， 1 3， 1 7やフィルム 1 2 , 2 2の柔軟性が低下してしまう。なお、接着剤 B 1の塗布量は、以下の方法で測定した。

( 1 ) おむつ 1から表面シート 2や裏面シート 3、防漏シート 1 6を分離し、それらシート 2 , 3， 1 6のうちの少なくとも 1つを切断して 1 0 O mmx l 0 O mmの塗布量測定用シート片を作成し、測定用シ一ト片の重さを直示天秤で測定する。

( 2 ) 測定用シート片に塗布された接着剤 B 1をトルエンで溶解する。接着剤 B 1の溶解手順は、以下のとおりである。測定用シート片をトルエンに 3 0分間浸し、 1 0分毎に計 4回搔き混ぜる。 3 0分後に測定用シート片をトルエンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。次に、 '測定用シート片を洗浄用トルェンに浸して 5分間接き混ぜた後、測定用シート片をトルェンから取り出し、濾紙でトルエンを拭き取る。さらに、測定用シート片をオーブン（ 4 0 °C全開）内に入れ、 1時間放置乾燥させ、乾燥後の測定用シート片の重さを直示天秤で測定する。 ( 3 ) 接着剤 B 1の塗布量は、接着剤 B 1を溶解する以前の測定用シ一ト片の重さ（単位： g) を D、接着剤 B 1を溶解した後の測定用シート片の重さ（単位： g ) を Eとし、 F = ( D - E ) ÷ 0. 0 1で算出する。ここで、 Fは、接着剤 B 1の塗布量（単位： gZm²) である。

表面シート 2を形成する不織布 1 0 と裏面シート 3を形成する不織布 1 3 とは、それらの圧縮特性が 0. 3 g ' c m/m² 以上のものを使用することができ、それらの厚み寸法が 0. 2 mm以上のものを使用することができる。圧縮特性が 0. 3 g - c m/m²以上かつ厚み寸法が 0. 2 mm以上の不織布 1 0 , 1 3は、高い嵩と優れた柔軟性とを有し、それら不織布 1 0 , 1 3が着.用者の肌に接したときの触感がよい。また、そのような圧縮特性と厚み寸法とを有する不織布 1 0， 1 3を使用したとしても、接着ライン 2 9における第 1部位 3 0の接着剤 B 1 ( 1 1， 1 5 ) が不織布 1 0 , 1 3の繊維間隙に厚み方向へ深く滲入するので、嵩が高い不織布 1 0 , 1 3 とフィルム 1 2 とを確実に固着することができる。伸縮性シート 2 0は、その圧縮特性が 0 . 3 g · c m/m² 以上のものを使用することができ、その厚み寸法が 0. 2 mm 以上のものを使用することができる。圧縮特性が 0 . 3 g · c m / m ²以上かつ厚み寸法が 0 . 2 m m以上の伸縮性シート 2 0は、高い嵩と優れた柔軟性とを有し、伸縮性シ一ト 2 0が着用者の肌に接したときの触感がよい。また、そのような圧縮特性と厚み寸法とを有する伸縮性シート 2 0を使用したとしても、接着ライン 2 9 における第 1部位 3 0の接着剤 B 1 ( 2 3 ) が伸縮性シート 2 0を形成する不織布 2 2の繊維間隙に厚み方向へ深く滲入するので、伸縮性シ一ト 2 0をフィルム 1 2 に確実に固着することができる。なお、不織布 1 0， 1 3や伸縮性シート 2 0 には、圧縮特性が 0 . 3 g · c mZm²未満かつ厚み寸法が 0 . 2 mm未満のものを使用することもできる。不織布 1 0 , 1 3や伸縮性シート 2 0の圧縮特性と厚み寸法とは、以下の方法で測定した。

( 1 ) おむつ 1から表面シート 2や裏面シート 3、防漏シート 1 6、伸縮性シート 2 0を分離し、さらに、裏面シート 2や伸縮性シ一ト 2 0からフィルム 1 2， 2 1 を分離した後、それらシート 2， 3 , 1 6， 2 0を切断して l O mm x l O mmの圧縮特性測定用シート片と厚み寸法測定用シート片とを作成する。

( 2 ) 圧縮特性の測定器には、 COMPRESSION TESTER (力ト一テック株式会社製、型式： KES- FB3 AUT0-A) を使用した。測定条件は、 S E N S ： 2 x 5、スピード： 5 0 s e c /mm、加圧面積： 2 c m²、ストロークセレクト： 5 mm/ 1 0 V、上限荷重（ F m) : 5 O g f / c m、 F mセヅトダイヤル： 5である。

( 3 ) 厚み寸法の測定器には、 THICKNESS GAGE ((株）大栄科学精器製作所製、型式： Model UF-60) を使用した。測定条件は、測定面： ø 4 4 m m、測定圧： 3 g / c m ²である。厚み寸法は、厚み寸法測定用シート片を測定器に挟み測定する。厚み寸法は、厚み寸法測定用シート片の厚み寸法を少なくとも 1

0回測定し、それら測定値の平均を採用した。

おむつ 1では裏面シート 2， 3、防漏シート 1 6、伸縮性シ一卜 2 0を形成する不織布 1 0， 1 3 , 1 7やフィルム 1

2 ， 2 2またはァ 4が縦方向へ連続して延びる接着ライン 2

9を介して固着され、接着ライン 2 9が縦方向に交互に並ぶ第

1部位 3 0と第 2部位 3 1 とを有し、第 2部位 3 0よりも接着剤 B 1の分量が多い第 1部位 3 0で不織布どうし 1 0， 1 7や不織 1 0， 1 3 とフィルム 1 2， 2 2 とを確実に固着することがでぎるとともに、 3ァ 4を不織布 1 0とフィルム 1 2 とに確実に固着するとができ、それらの剥離を防ぐことができる。接着ライン 2 9は、接着剤 B 1の分量が第 1部位 3 0のそれよりも少ない第 2部位 3 1を有する。ゆえに、おむつ 1では、ラィン 2 9が第 1部位 3 0のみから形成されている場合と比較し、不織布 1 0 1 3， 1 7やフィルム 1 2， 2 2の柔軟性の低下を防ぐことがでぎ、不織布 1 0， 1 3， 1 7自身やフィルム 1 1 , 2 2 自身が有する柔軟性を維持することができる。このおむつ 1は、不織布 1 0 , 1 3 , 1 7やフィルム 1 2， 2 2 が接着ライン 2 9を介して固着されることで、不織布 1 0 ,. 1 3 , 1 7やフィルム 1 2， 2 2、コア 4の剥離防止と不織布 1 0 , 1 3 , 1 7やフィルム 1 2 , 2 2の柔軟性の維持との両者を同時に達成することができる。

図 8 , 9は、一例として示す生理用ナプキン 4 0の部分破断斜視図と、図 8の I X— I X線端面図とであり、図 1 0， 1 1 は、図 8の X— X線端面図と、接着剤 5 1 , 5 3を介して固着 zo された不織布 5 0 とフィルム 5 2 との部分上面図である。図 1 1 は、接着剤 5 1 , 5 3を介して固着された不織布 5 0 とフィルム 5 2 とを厚み方向へプレスした後の状態を示している。それら図では、横方向を矢印 L (図 8 , 9のみ）、縦方向を矢印 M (図 8， 1 0のみ）で示し、厚み方向を矢印 N (図 9 , 1 0のみ）で示す。

ナプキン 4 0は、肌当接側に位置する透液性表面シート 4 1 (シート）と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート 4 2 (シート）と、表裏面シート 4 1 , 4 2の間に介在する吸液性コア 4 3 とを主要な構成部材とする。ナプキン 4 0は、縦方向に前域 4 4および後域 4 6 と、それら域 4 4 , 4 6の間に位置する中間域 4 5 とを備え、コア 4 3 の両端縁 4 3 aの外側に位置して横方向へ延びる両端部 4 7 と、コア 4 3の側縁 4 3 b の外側に位置して縦方向へ延びる両側部 4 8 とを有する。コア

4 3は、図 1のおむつ 1のそれと同一のものでめ、前後域 4

4 , 4 6間に延び、それら域 4 4， 4 6の中央に配置されている。中間域 4 5の両側部 4 8 には、横方向外方へ延ぴる一対のウィング 4 9が形成されている。

表面シート 4 1は、親水性繊維不織布 5 0から形成され、コァ 4 3の両端縁 4 3 aから縦方向外方へ延びる両端部 4 1 aと、コア 4 3の両側縁 4 3 bから横方向外方へ延びる両側部 4 1 b とを有する。不織布 5 0の内面には、縦方向へ連続かつ曲折して延びる複数条の接着剤 5 1が塗布されている。裏面シート 4 2 は、プラスチヅクフィルム 5 2 から形成され、コア 4 3の両端縁 4 3 aから縦方向外方へ延びる両端部 4 2 aと、コア 4 3 の両側縁 4 3 bから横方向外方へ延びる両側部 4 2 b とを有する。フィルム 5 2の内面には、縦方向へ連続かつ曲折して延びる複数条の接着剤 5 3 が塗布されている。コア 4 3の上面には、縦方向へ連続かつ曲折して延びる複数条の接着剤 5 4が塗布されている。表裏面シ一卜 4 1 , 4 2 の両端部 4 l a , 4 2 aおよび両側部 4 1 b , 4 2 bでは不織布 5 0の内面とフィルム

5 2 の内面とが接着剤 5 1 , 5 3 を介して固着されている。コァ 4 3 は、不織布 5 0の内面とフイルム 5 2の内面とに接着剤

5 1 ， 5 1 , 5 4 を介して固着されている。両端部 4 7 と両側部 4 8 とでは、接着剤 5 1 , 5 3の他に、不織布 5 0の内面とフィルム 5 2の内面とがドッ卜状の多数の熱融着部 5 5 を介して固着されている o

ナプキン 4 0では、その横方向中央に縦方向へ延びる粘着域

5 6 が形成され、ゥィング 4 9 に縦方向へ延びる粘着域 5 7 が形成されている。それら粘着域 5 6 , 5 7は、フィルム 5 2 の外面に形成されている o 粘着域 5 6 , 5 7 には、粘着剤 6 1 が塗布されている。粘着剤 6 1 はヽ剥離紙 6 2 に被覆、保護されている。ナプキン 4 0 を使用するには、粘着域 5 6 ， 5 7から剥離紙 6 2 を剥がし、粘着域 5 6 をショーツの内側に貼付するとともに、ウィング 4 9 をショ一ヅの外側に折り返し、粘着域

5 7 を介してウイング 4 9 をショ ' —ヅの外側に貼付する。

表面シート 4 1 を形成する不織布 5 0 とコア 4 3 とに塗布された接着剤 5 1 , 5 4は、縦方向へ連続してスパイラル状に延びる独立した複数条の接着ライン 5 8 を形成している。裏面シート 4 2 を形成するフィルム 5 2 に塗布された接着剤 5 3は、縦方向へ連続してジグザグ状に延びる独立した複数条の接着ライン 5 8 を形成している。接着ライン 5 8 は、隣接するそれらライン 5 8 どうしが互いに交差することなく、横方向へ所与寸法離間して並んでいる。ライン 5 8 は、その延びる方向に沿つて交互に並ぶ第 1部位 5 9 と第 2部位 6 0 とを有する。第 1部位 5 9は、接着ライン 5 8が厚み方向へ 3層に重なり合うことで形成されている (図 6参照）。なお、第 1部位 5 9では、接着ライン 5 8が厚み方向へ 4層以上重なり合つていてもよい。

それら接着ライン 5 8では、第 1部位 5 9 における接着剤 5 1 , 5 3 , 5 4 (以下、接着剤の符号 5 1 , 5 3 , 5 4を一括して B 2 とする。）の分量が第 2部位 6 0における接着剤 B 2の分量よりも多い。接着剤 B 2の分量が第 2部位 6 0のそれよりも多い第 1部位 5 9では、第 2部位 6 0 と比較し、接着剤 B 2 ( 5 1， 5 4 ) が不織布 5 0の繊維間隙に厚み方向へ深く滲入するとともに、接着剤 B 2 ( 5 3 ) がフィルム 5 2面で大きく広がる。これとは逆に、接着剤 B 2の分量が第 1部位 5 9のそれよりも少ない第 2部位 6 0では、第 1部位 5 9 と比較し、接着剤 B 2 ( 5 1 , 5 4 ) が不織布 5 0の繊維間隙にわずかに滲入するだけであり、接着剤 B 2 ( 5 3 ) がフィルム 5 2面でわずかに広がるだけである。第 1部位 5 9では、アンカ一効果が第 2部位 6 0 よりも強く作用し、不織布 5 0 とフィルム 5 2 との接着強度ゃ不織布 5 0 とフィルム 5 2 とに対するコア 4 3の接着強度を向上させることができる。第 2部位 6 0では、接着剤 B 2が硬化したとしても、不織布 5 0やフィルム 5 2の剛性が接着剤 B 2 によって影響を受けることがなく、不織布 5 0 自身やフィルム 5 2 自身の有する柔軟性を維持することができる。第 1部位 5 9の単位長さ当たりの接着剤 B 2の分量は、 0. 0 0 0 1〜 0 . 0 0 4 5 g/ c mの範囲にあり、第 2部位 6 0 の単位長さ当たりの接着剤 B 2の分量は、 0 .0 0 0 0 3〜 0 . 0 0 0 8 g/ c mの範囲にある。なお、第 2部位 6 0の単位長さ当たりの接着剤 B 2の分量に対する第 1部位 5 9の単位長さ当たりの接着剤 B 2の分量が 3倍以上である。

第 1部位 5 9の接着剤 B 2の分量が 0 . 0 0 0 1 g/ c m未満では、第 1部位 5 9 において不織布 5 0 とフィルム 5 2 とが剥離したり、第 1部位 5 9 においてコア 4 3が不織布 5 0 とフイルム 5 2 とから剥離してしまう場合がある。第 1部位 5 9の接着剤 B 2の分量が 0 . 0 0 4 5 gZ c mを超過すると、第 1 部位 5 9 において接着剤 B 2 ( 5 1 , 5 4 ) が不織布 5 0の繊維間隙に厚み方向へ必要以上に滲入したり、接着剤 B 2 ( 5 3 ) がフィルム 5 2面で必要以上に広がり、硬化した接着剤 B 2 によって不織布 5 0やフィルム 5 2の剛性が増加し、不織布 5 0 やフィルム 5 2の柔軟性が低下してしまう。第 2部位 6 0の接着剤 B の分量が 0 . 0 0 0 0 3 g/ c m未満では、第 2部位 6 0 において不織布 5 0 とフィルム 5 2 とを固着することが困難となり、第 2部位 6 0を不織布 5 0 とフィルム 5 2 との固着に利用することができない場合がある。また、コア 4 3表面に多数の凹凸が形成されていることから、第 2部位 6 0 に塗布された接着剤 B 2 ( 5 1 , 5 3 ) がコア 4 3表面に接することができず、不織布 5 0 とフィルム 5 2 とにコア 4 3を固着することができない。第 2部位 6 0の接着剤 B 2の分量が 0 . 0 0 0 8 g/ c mを超過すると、硬化した接着剤 B 2 によって不織布 5 0やフィルム 5 2の剛性が増加し、不織布 5 0やフィルム 5 2の柔軟性が低下してしまう。

接着ライン 5 8では、第 1部位 5 9の長さ寸法丁 1が 1〜 1 0 mmの範囲にあり、第 2部位 6 0の長さ寸法 T 2が 0 . 5〜 8 0 mmの範囲にある。第 1部位 5 9の長さ寸法 T 1 が 1 m m 未満では、第 1部位 5 9 において不織布 5 0 とフィルム 5 2 とが剥離したり、第 1部位 5 9 においてコア 4 3が不織布 5 0 とフィルム 5 2 とから剥離してしまう場合がある。第 1部位 5 9 の長さ寸法 T 1 が 1 0 mmを超過すると、硬化した接着剤 B 2 によって不織布 5 0やフィルム 5 2の剛性が増加し、不織布 5 0やフィルム 5 2の柔軟性が低下してしまう。第 2部位 6 0の長さ寸法 T 2が 8 O mmを超過すると、接着ライン 5 8 における第 1部位 5 9の占有率が低下し、不織布 5 0 とフィルム 5 2 との接着強度、不織布 5 0 とフィルム 5 2 とに対するコア 4 3 の接着強度が低下し、' 不織布 5 0 とフィルム 5 2 とが剥離したり、コア 4 3が不織布 5 0 とフィルム 5 2 とから剥離してしまう場合がある。

接着ライン 5 8では、第 1部位 5 9の幅寸法 T 3が 0 . 0 1 〜 3 mmの範囲、第 2部位 6 0の幅寸法 T 4が 0 .0 0 3〜 0 . 5 m mの範囲にあり、第 2部位 6 0の幅寸法 T 4に対する第 1 部位 5 9の幅寸法 T 3が 3倍以上である。

第 1部位 5 9の幅寸法 T 3が 0. 0 1 mm未満では、第 1部位 5 9 における不織布 5 0 とフィルム 5 2 との有効接着面積が小さくなり、第 1部位 5 9 において不織布 5 0 とフィルム 5 2 とが剥離したり、コア 4 3が不織布 5 0 とフィルム 5 2 とから剥離してしまう場合がある。第 1部位 5 9の幅寸法 T 3が 3 m mを超過すると、硬化した接着剤 B 2 によって不織布 5 0ゃフイルム 5 2の剛性が増加し、不織布 5 0やフィルム 5 2の柔軟性が低下してしまう。第 2部位 6 0の幅寸法 T 4が 0. 0 0 3 mm未満では、第 2部位 6 0において不織布 5 0 とフィルム 5 2 とを固着することが困難になるとともに、第 2部位 6 0 において不織布 5 0 とフィルム 5 2 とにコア 4 3 を固着することができない。

不織布 5 0やフィルム 5 2、コア 4 3 に対する接着剤 B 2の塗布量は、 2. 0〜 1 0 0 g/m²の範囲にある。不織布 5 0 やフィルム 5 2、コア 4 3 に対する接着剤 B 2の塗布量が 2 . 0 g/m²未満では、単位面積当たりの接着剤 B 2の塗布量が極端に減少し、不織布 5 0 とフィルム 5 2 とを固着することができず、不織布 5 0 とフィルム 5 2 とにコア 4 3 を固着することができない。不織布 5 0やフィルム 5 2 に対する接着剤 B 2 の塗布量が 1 0 0 g/m²を超過すると、硬化した接着剤 B 2 によって不織布 5 0やフィルム 5 2の剛性が著しく増加し、不織布 5 0やフィルム 5 2の柔軟性が低下してしまう。

なお、第 1および第 2部位 5 9， 6 0の単位長さ当たりの接着剤 B 2の分量（ g / c m) の測定方法、第 1および第 2部位 5 9 , 6 0の長さ寸法（mm) や幅寸法（mm) の測定方法、接着剤 B 2の塗布量（ g/m² ) の測定方法は、図 1のおむつ 1のそれらと同様である。

表面シート 4 1 を形成する不織布 5 0は、それらの圧縮特性が 0 . 3 g ' c m/m²以上のものを使用することができ、それらの厚み寸法が 0 . 2 mm以上のものを使用することができる。圧縮特性が 0 . 3 g ■ c m/m²以上かつ厚み寸法が 0 . 2 mm以上の不織布 5 0は、高い嵩と優れた柔軟性とを有し、不織布 5 0が着用者の肌に接したときの触感がよい。また、そのような圧縮特性と厚み寸法とを有する不織布 5 0を使用したとしても、接着ライン 5 8 における第 1部位 5 9の接着剤 B 2 ( 5 1 ) が不織布 5 0の繊維間隙に厚み方向へ深く滲入するので、嵩が高い不織布 5 0 とフィルム 5 2 とを確実に固着することができる。不織布 5 0の圧縮特性（ g · c m/m ² ) と厚み寸法（mm) との測定方法は、図 1のおむつ 1のそれと同様である。ナプキン 4 0では、表裏面シート 4 1， 4 2 を形成する不織布 5 0やフィルム 5 2 またはコア 4 3が縦方向へ連続して延びる接着ライン 5 8 を介して固着され、接着ライン 5 8 が縦方向に交互に並ぶ第 1部位 5 9 と第 2部位 6 0 とを有し、第 2部位 6 0 よりも接着剤 B 2の分量が多い第 1部位 6 0で不織布 5 0 とフィルム 5 2 とを確実に固着することができるとともに、不織布 5 0 とフィルム 5 2 とにコア 4 3 を確実に固着することができ、それらの剥離を防ぐことができる。接着ライン 5 8 は、スパイラル状やジグザグ状に延びているので、ナプキン 4 0の縦方向と横方向とのいずれの方向に対しても、略同等の接着強度で不織布 5 0やフィルム 5 2、コア 4 3 を固着することができ、縦方向と横方向との両方向から剥離力が作用したとしても、不織布 5 0 とフィルム 5 2 とが剥離することはなく、コア 4 3 が不織布 5 0 とフィルム 5 2 とから剥離することはない。

接着ライン 5 8は、接着剤 B 2の分量が第 1部位 5 9 のそれよりも少ない第 2部位 6 0 を有する。ゆえに、ナプキン 4 0では、ライン 5 8が第 1部位 5 9 のみから形成されている場合と比較し、不織布 5 0ゃフィルム 5 2 の柔軟性の低下を防ぐことができ、不織布 5 0 自身やフィルム 5 2 自身が有する柔軟性を維持することができる。このナプキン 4 0は、不織布 5 0ゃフイルム 5 2、コア 4 3の剥離防止と不織布 5 0やフィルム 5 2 の柔軟性の維持との両者を同時に達成することができる。

表面シート 2， 4 1 には、親水性繊維不織布の他に、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布や微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することもできる。裏面シート 3 , 4 2 には、疎水性繊維不織布や通気不透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用することもでき、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布の少なくとも片面に、高い強度と優れた柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布を固着した複合不織布を使用することもできる。

不織布としては、スパンレース、二一ドルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スノンボンド、. ケミカルボンド、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフイン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。

裏面シート 3 には.、伸縮性かつ疎水性の繊維不織布や伸縮性かつ通気不透液性のプラスチックフィルム、伸縮性かつ疎水性の繊維不織布と伸縮性かつ通気不透液性のプラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することもできる。裏面シート 3 には、熱可塑性エラストマ一樹脂繊維からなる伸縮性かつ疎水性の繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布を使用することもできる。伸縮性の繊維不織布としては、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性の不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマ一樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。

接着剤 B 1 , B 2 には、ホットメルト型接着剤ゃァクリル系接着剤、ゴム系接着剤を使用することができる。

図 1 のおむつ 1 では、接着剤がコア 4 に塗布され、コア 4 に縦方向へ連続して略直状に延びる独立した複数条の接着ライン 2 9 が形成されていてもよい。また、接着ライン 2 9 が横方向へ略直状に延びていてもよく、接着ライン 2 9 が縦方向と横方向との両方向へ略直状に延びていてもよい。さらに、接着ライン 2 9 が図 8のナプキン 4 0 と同様にスパイラル状またはジグザグ状に延びていてもよい。おむつ 1 は、オープン型のみならず、前後胴周り域 5 7のサイドフラップ 9 があらかじめ連結されたパンツ型であってもよい。図 8のナプキン 4 ◦では、接着ライン 5 8が横方向と縦方向とのいずれかへ略直状に延びていてもよく、接着ライン 5 8 が縦方向と横方向との両方向へ略直状に延びていてもよい。なお、使い捨て着用物品には、おむつ 1 やナプキン 4 0 のみならず、尿とりドゃ母乳パッドも含まれる。本発明にかかる使い捨て着用物品によれば、シートどうしおよびシートと吸液性コアとが所定の方向へ連続して延びる接着ラインを介して固着され、接着ラインが所定の方向へ交互に並ぶ第 1部位と第 2部位とを有し、第 2部位よりも接着剤の分量が多い第 1部位でシートどうしゃシートとコアとを確実に固着することができ、シートどうしの剥離やシートとコアとの剥離を防ぐことができる。物品は、接着ラインが接着剤の分量が第 1部位のそれよりも少ない第 2部位を有するので、ラインが第 1部位のみから形成されている場合と比較し、接着剤が硬化したとしても、シートの柔軟性の低下を防く、ことができ、シート自身が有する柔軟性を維持することができる。この物品は、シートどうしの剥離防止ゃシ一トとコアとの剥離防止およぴシートの柔軟性の維持の両者を同時に達成することができる。

この着用物品では、シートが繊維不織布やプラスチックフィルムから形成されていたとしても、第 1部位の接着剤が不織布の繊維間隙に厚み方向へ深く滲入するとともに、第 1部位の接着剤がフィルム面で大きく広がり、不織布どうしの接着強度や不織布とフィルムとの接着強度、不織布とフィルムとに対するコアの接着強度を向上させることができ、不織布どうしゃ不織布とフィルムとが剥離することはなく、コアが不織布とフィルムとから剥離することはない。また、第 2部位の接着剤が不織布の繊維間隙にわずかに滲入するだけであり、第 2部位の接着剤がフィルム面でわずかに広がるだけなので、第 2部位において不織布ゃフィルムの剛性が硬化した接着剤によって影響を受けることがなく、不織布自身やフィルム自身が有する柔軟性を維持することができる。

この着用物品は、着用者の肌に接するシートの柔軟性を維持することができ、着用者の動作が伝わったとしても、シートどうしの剥離やシートとコアとの剥離を防止することができるので、使い捨ておむつや生理用ナプキンとして好適である。

Claims

請求の範囲

1 . 互いに対向配置された少なくとも 2枚のシートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、前記コアの周縁から周方向外方へ延びるそれらシートどうしが接着剤を介して固着され、前記コアがそれらシートのうちの少なくとも一方に接着剤を介して固着された使い捨て着用物品において、前記接着剤が、前記シートのうちの少なくとも一方の対向面に塗布されて所定の方向へ連続して延びる接着ラインを形成し、前記接着ラインが、所定の方向へ交互に並ぶ第 1部位と第 2部位とを有し、前記第 1部位における前記接着剤の分量が、前記第 2部位における前記接着剤の分量よりも多いことを特徴とする前記着用物品。

2 . 前記第 1部位の単位長さ当たりの接着剤の分量が、 0 . 0 0 0 1〜 0 . 0 0 4 5 ノ 0 !11の範囲、前記第 2部位の単位長さ当たりの接着剤の分量が、 0 . 0 0 0 0 3〜 0 . 0 0 0 8 g / c mの範囲にあり、前記第 2部位の単位長さ当たりの接着剤の分量に対する前記第 1部位の単位長さ当たりの接着剤の分量 . が 3倍以上である請求項 1 に記載の着用物品。

3 . 前記第 1部位では、前記接着ラインが前記物品の厚み方向へ少なくとも 3層に重なり合つている請求項 1 または請求項 2 に記載の着用物品。

4. 前記第 1部位の長さ寸法が、 1〜 1 0 mmの範囲にあり、前記第 2部位の長さ寸法が、 0 . 5〜 8 0 mmの範囲にある請求項 1ないし請求項 3いずれかに記載の着用物品。

5 . 前記第 1部位の幅寸法が、 0 . 0 1〜 3 mmの範囲、前記第 2部位の幅寸法が、 0 . 0 0 3〜 0. 5 mmの範囲にあり、前記第 2部位の幅寸法に対する前記第 1部位の幅寸法が 3倍以上である請求項 1ないし請求項 4いずれかに記載の着用物品。

6 . 前記シートに対する前記接着剤の塗布量が、 2 . 0〜 1 0

0 g Z m ²の範囲にある請求項 1 ないし請求項 5いずれかに記載の着用物品。

7 . 前記コアが、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維とのうちの少なくとも該パルプおよび該ポリマー粒子の混合物であり、前記接着剤が、前記コアに塗布されて前記接着ラインを形成し、前記コアに対する前記接着剤の塗布量が、 2 . 0〜 1 0 0 g/m²の範囲にある請求項 1 ないし請求項 6いずれかに記載の着用物品。

8 . 前記シートのうちの少なくとも一方が、繊維不織布とブラスチックフィルムとのうちの少なくとも一方から形成され、前記不織布の圧縮特性が、 0 . 3 g · c m/m²以上、前記不織布の厚み寸法が、 0 . 2 mm以上である請求項 1ないし請求項 7いずれかに記載の着用物品。

9 . 前記シートのうちの少なくとも一方が、弾性的な伸縮性を有するプラスチックフィルムの少なくとも片面に繊維不織布を重ね合わせた複合シートから形成され、前記フィルムが、前記不織布に収縮可能に固着され、前記複合シートの圧縮特性が、 0 . 3 g ' c m / m ²以上、前記複合シートの厚み寸法が、 0 . 2 m m以上である請求項 1ないし請求項 7いずれかに記載の着用物品。

1 0 . 前記着用物品が、縦方向に前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を備え、前記コアの両端縁の外側に横方向へ延びるエンドフラップおよび前記コアの両側縁の外側に縦方向へ延びるサイドフラップを有する使い捨ておむつであり、前記シートが、肌当接側に位置する透液性表面シ一トと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、前記コアの上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる不透液性防漏シートとのうちの少なくとも該表裏面シートであり、前記ェンドフラップと前記サイドフラップとが、前記表裏面シートと前記防漏シ一トとのうちの少なくとも該裏面シートから形成されている請求項 1ないし請求項 9いずれかに記載の着用物品。

1 1 . 前記着用物品が、縦方向に前後域およびそれら域の間に位置する中間域を備え、前記コァの両端縁の外側に横方向へ延びる両端部および前記コアの両側縁の外側に縦方向へ延びる両側部を有する生理用ナプキンであり、前記シートが、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートとであり、前記両端部と前記両側部とが、前記表裏面シートのうちの少なくとも該裏面シートから形成されている請求項 1ないし請求項 9いずれかに記載の着用物品。