明 細 書 ナビゲ一シヨン装置 技術分野
この発明は、 目的地に至る経路を探索するナビゲーション装置に関す るものである。 背景技
ナビゲーシヨン装置は、 目的地が設定されると、 現在位置から目的地 に至る最適な経路を探索し、 その経路を提示して目的地まで誘導するも のである。
その際、 目的地に至る経路の把握を補助する目的で、 案内点 (例えば 、 経路上の交差点) をリス トアップし、 その案内点の通行方向等を表示 する機能を有するものがある。
しかし、 使用者が何らかの理由により、 ある案内点の通行を回避した い場合がある。 その場合に対処するため、 使用者が通行の回避を希望す る案内点を設定すれば、 その案内点を回避する経路を再探索する機能を 有するものがある。
例えば、 1 0個の案内点が提示された場合において、 3個目の案内点 から 7個目の案内点までの区間が慢性的な渋滞箇所である場合、 回避す る案内点として、 4個目の案内点と 5個目の案内点と 6個目の案内点と をそれそれ指定すれば、 4個目の案内点と 5個目の案内点と 6個目の案 内点とを回避する経路が再探索される。
従来のナビゲ一シヨン装置は以上のように構成されているので、 使用 者が通行の回避を希望する案内点を設定すれば、 その案内点を回避する
経路を再探索するが、 複数の案内点に跨る区間の回避を希望するような 場合、 複数の案内点を一々指定しなければならず、 操作が面倒であるな どの課題があつた。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、 面倒 な設定を行うことなく、 任意の案内点を結ぶ区間を回避する経路を探索 することができるナビゲ一シヨン装置を得ることを目的とする。 発明の開示
この発明に係るナビゲーシヨン装置は、 任意の案内点間を結ぶ区間の 回避設定を受け付け、 その設定結果にしたがって目的地に至る経路を再 探索するようにしたものである。
このことによって、 面倒な設定を行うことなく、 任意の案内点を結ぶ 区間を回避する経路を探索することができる効果がある。
この発明に係るナビゲーシヨン装置は、 任意の案内点の回避設定を受 け付けるようにしたものである。
このことによって、 任意の案内点を回避する経路を探索することがで きる効果がある。
この発明に係るナビゲ一ション装置は、 受付手段によ り受け付けられ た回避設定を保存する保存手段を設け、 経路探索手段が目的地に至る経 路を探索する際、 保存手段に保存されている回避設定を参照するように したものである。
このことによって、 一度回避設定を行えば、 次回から回避設定を行う ことなく、 任意の案内点を結ぶ区間を回避する経路を探索することがで きる効果がある。
この発明に係るナビゲーシヨン装置は、 保存手段に保存されている回 避設定を提示して、 その回避設定の変更を受け付けるようにしたもので
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' このことによって、 状況に応じて回避の有無を変更することができる 効果がある。
この発明に係るナビゲーション装置は、 経路探索手段が目的地に至る 経路を探索する前に、 保存手段に保存されている回避設定を提示するよ うにしたものである。
このことによって、 目的地に至る経路が探索される前に、 回避状況を 確認することができる効果がある。
この発明に係るナビゲ一シヨン装置は、 保存手段が回避日時を回避設 定に付加して保存するようにしたものである。
このことによって、 過去の回避日時を考慮して、 回避の有無を指定す ることができる効果がある。 図面の簡単な説明
第 1図はこの発明の実施の形態 1 によるナビゲ一シヨン装置を示す構 成図である。
第 2図は案内点のリス ト表示例を示す説明図である。
第 3図はこの発明の実施の形態 4によるナビゲーシヨン装置を示す構 成図である。
第 4図はこの発明の実施の形態 5 によるナビゲ一シヨ ン装置を示す構 成図である。
第 5図は回避設定内容を示す説明図である。
第 6図は回避設定内容を示す説明図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 この発明をよ り詳細に説明するために、 この発明を実施するた
めの最良の形態について、 添付の図面に従って説明する。
実施の形態 1 .
第 1図はこの発明の実施の形態 1によるナビゲ一ション装置を示す構 成図であり、 図において、 1は使用者が目的地等を設定する際に操作す る操作キー、 2は地図デ一夕を記憶する地図データベース、 3は操作キ 一 1を用いて目的地が設定されると、 地図デ一夕ベース 2を参照して、 その目的地に至る最適な経路を探索する経路探索部である。 なお、 地図 デ一夕ベース 2及び経路探索部 3から経路探索手段が構成されている。
4は経路探索部 3により探索された経路上の案内点をリス トアップし て、 その案内点をディスプレイ 5に表示するリス ト表示部、 5は案内点 をリス ト表示するディスプレイである。 なお、 リス ト表示部 4及びディ スプレイ 5から リス ト表示手段が構成されている。
6は 2つの案内点間を結ぶ区間又は任意の案内点の回避設定を受け付 ける回避設定受付部 (受付手段) であり、 回避設定受付部 6は回避設定 を受け付けると、 目的地に至る経路の再探索を経路探索部 3に依頼する 次に動作について説明する。
まず、 使用者が操作キー 1を用いて目的地を設定すると、 経路探索部 3が地図データベース 2を参照して、 その目的地に至る最適な経路を探 索する。
これにより、 目的地に至る経路を示す案内図がディスプレイ 5に表示 されるが、 目的地に至る経路の把握を容易にするため、 リス ト表示部 4 が経路探索部 3により探索された経路上の案内点 (例えば、 経路上の交 差点) をリス トアヅプして、 その案内点もディスプレイ 5 に表示する。 第 2図は案内点のリス ト表示例であり、 この例では 5つ案内点が表示 され、 それらの案内点における通行方向や、 それらの案内点までの距離
が表示されている。
しかし、 使用者が何らかの理由により、 任意の案内点間を結ぶ区間の 通行を回避したい場合がある。 その場合には、 使用者が操作キー 1を用 いて回避設定を行えば、 経路の再探索を要求することができる。
例えば、 1番目の案内点から 5番目の案内点を結ぶ区間の通行を回避 したい場合、 操作キ一 1を用いて、 第 2図に示すように、 1番目の案内 点と 5番目の案内点を指定すれば、 回避設定受付部 6が 1番目の案内点 から 5番目の案内点を結ぶ区間の回避設定を受け付ける。 そして、 回避 設定受付部 6は、 その回避設定を受け付けると、 その設定結果を経路探 索部 3に出力して、 目的地に至る経路の再探索を経路探索部 3に依頼す る。
因みに、 上記従来例の場合、 複数の案内点に跨る区間の回避を希望す る場合、 複数の案内点を一々指定する必要があるので、 2番目の案内点 と 3番目の案内点と 4番目の案内点を回避設定する必要がある。
これにより、 経路探索部 3は、 1番目の案内点から 5番目の案内点を 結ぶ区間を含まない経路を探索し、 その経路を示す案内図をディスプレ ィ 5に表示する。 また、 上記と同様に、 リス ト表示部 4が経路探索部 3 により探索された経路上の案内点をリス トアップして、 その案内点もデ イスプレイ 5に表示する。
以上で明らかなように、 この実施の形態 1 によれば、 回避設定受付部 6が任意の案内点間を結ぶ区間の回避設定を受け付け、 経路探索部 3が その設定結果にしたがって目的地に至る経路を再探索するように構成し たので、 複数の案内点に跨る区間の回避を希望する場合でも、 複数の案 内点を一々指定することなく、 任意の案内点を結ぶ区間を回避する経路 を探索することができる効果を奏する。
実施の形態 2 .
上記実施の形態 1では、 1つの区間の回避設定を受け付けるものにつ いて示したが、 複数の区間の回避設定を受け付けるようにしてもよく、 上記実施の形態 1 と同様の効果を奏する。
ただし、 複数の区間の回避設定を受け付ける場合、 指定箇所が区間の 先頭であるのか、 区間の後尾であるのかを明確にする必要があるが、 例 えば、 操作キー 1の中の 「A」 キーを区間の先頭を設定するキーとして 割り付け、 操作キ一 1の中の 「B」 キーを区間の後尾を設定するキーと して割り付けるようにすればよい。 実施の形態 3 .
上記実施の形態 1では、 任意の区間の回避設定を受け付けるものにつ いて示したが、 回避設定受付部 6が任意の案内点の回避設定を受け付け るようにしてもよい。
即ち、 任意の区間の回避設定を受け付けるモードと、 任意の案内点の 回避設定を受け付けるモードとを用意し、 使用者が任意のモ一ドを選択 して、 任意の区間の回避設定か、 任意の案内点の回避設定を行うように してもよい。
これにより、 任意の案内点を回避する経路も探索することができる効 果を奏する。 実施の形態 4 .
第 3図はこの発明の実施の形態 4によるナビゲ一シヨン装置を示す構 成図であり、 図において、 第 1図と同一符号は同一または相当部分を示 すので説明を省略する。
7は回避設定受付部 6により受け付けられた回避設定を保存する回避
設定保存部 (保存手段) である。
次に動作について説明する。
上記実施の形態 1〜 3では、 使用者が操作キ一 1を用いて目的地を設 定すると、 経路探索部 3が地図データペース 2を参照して、 その目的地 に至る最適な経路を探索するものについて示したが、 回避設定保存部 7 が回避設定受付部 6により受け付けられた過去の回避設定を保存し、 経 路探索部 3が目的地に至る経路を探索する際、 回避設定保存部 7に保存 されている過去の回避設定を参照して経路を探索するようにしてもよい これにより、 一度回避設定を行えば、 次回から回避設定を行うことな く、 任意の案内点を結ぶ区間、 あるいは、 任意の案内点を回避する経路 を探索することができる効果がある。 実施の形態 5 .
第 4図はこの発明の実施の形態 5によるナビゲ一シヨン装置を示す構 成図であり、 図において、 第 3図と同一符号は同一または相当部分を示 すので説明を省略する。
8は回避設定保存部 7に保存されている回避設定をデイスプレイ 5に 表示して、 その回避設定の変更を受け付ける回避設定変更部 (変更手段 ) である。
次に動作について説明する。
上記実施の形態 4では、 回避設定保存部 7が回避設定受付部 6により 受け付けられた過去の回避設定を保存し、 経路探索部 3が目的地に至る 経路を探索する際、 回避設定保存部 7に保存されている過去の回避設定 を参照するものについて示したが、 経路探索部 3が目的地に至る経路を 探索する前に、 回避設定保存部 7に保存されている回避設定をディスプ
レイ 5に表示して (第 5図を参照) 、 回避設定変更部 8がその回避設定 の変更を受け付けるようにしてもよい。
これにより、 目的地に至る経路が探索される前に、 回避状況を確認す ることができる効果を奏する。 また、 回避を 「する」 又は 「しない」 を 選択するだけで回避設定を変更することができるので、 回避の有無を簡 単に変更することができる効果を奏する。 即ち、 回避設定の削除や再設 定を行うことなく、 回避の有無を変更することができるので、 状況に応 じた回避の設定内容を簡単に変更することができる。 実施の形態 6 .
上記実施の形態 4 , 5では、 回避設定保存部 7が回避設定受付部 6に より受け付けられた過去の回避設定を保存するものについて示したが、 第 6図に示すように、 回避設定保存部 Ίが回避日時を回避設定に付加し て保存するようにしてもよい。
これにより、 過去の回避日時を考慮して、 回避の有無を指定すること ができる効果を奏する。 即ち、 慢性的に渋滞する区間等が存在しても、 時間帯によっては渋滞しないこともあるので、 過去の回避日時を考慮し て、 きめ細かく回避の有無を設定することができる。 産業上の利用可能性
以上のように、 この発明に係るナビゲーシヨン装置は、 例えば、 目的 地に至る経路上に渋滞箇所が存在する場合のように、 通行を回避したい 地点があるとき、 その地点の回避設定を受け付けて、 目的地に至る経路 を再探索するものに適している。