WO1991011685A1 - Position detector - Google Patents

Description

明 細 書 位置検出装置 技 術 分 野

本発明は、 建設機械や産業機械の シ リ ンダ ロ ッ ド の位 置、 自動車の ピ ス ト ン の位置、 あ る い は磁気ス ケ ー ル の ス ケ ー ラ の位置等を磁気的に検出す る位置検出装置に関 " l 。 背 景 技 術

建設機械や産業機械の シ リ ンダ ロ ッ ド の位置を検出す る場合、 シ リ ンダ ロ ッ ドや シ リ ンダ 口 ッ ドに接続 した検 出 口 ッ ド の長手方向に 、 透磁率の異な っ た部分や磁石を 所定間隔で設けて ロ ッ ドの磁気的特性を異な らせ、 こ の 磁気的特性の相違を検出 して変位量等を求め る位置検出 装置が し ば しば用 い られる。 そ して、 こ のよ う な位置検 出装置の中に、 磁気的特性の相違を検出する 手段 と して マ ク ス ゥ ェ ル ブ リ ッ ジ回路を利用 し こ も の が あ る 。 マ ク ス ゥ ェルブ リ ッ ジ は、 ブ リ ッ ジ回路を構成す る 4 辺の中 の一変に標準 と な る イ ンダク タ ンス , を有する コ イ ル を挿入 し、 他の一辺に未知の イ ンダ ク タ ンス L ₃ の コ ィ ルを挿入 して、 出力端子間の出力電圧を零と す る こ と に よ り 、 イ ンダク タ ンス L ₃ を求め る こ と がで き る よ う に な っ てい る。

—方、 マ ク ス'ゥ エ ルプ リ ッ ジを用 い た位置検出装置は 、 磁束を透過させ る金属か ら な る検出 口 ッ ド の軸方向に

、 所定の間隔で検出 口 ッ ド本体よ り 透磁率が大き い部分 、 ま たは透磁率が小さ い部分 （透磁率変化部） を複数設 け、 こ の検出 ロ ッ ドをマ ク ス ゥ ェルブ リ ツ ジ の ィ ンダク タ ン ス L ₃ の コ イ ルの 自 己イ ンダク タ ン ス L ₃ が変化 し て イ ンダ ク タ ンス L , 側の電圧 と位相が異な り 、 こ の位 相差に基づ く 交流電圧を出力端子か ら取 り 出 して、 交流 電圧のゼ ロ ク ロ ス を求めて検出 ロ ッ ドの移動量、 すなわ ち検出 口 ッ ド の位置を求め る よ う にな つ てい る。

と こ ろが、 検出 ロ ッ ドの変位がない と き に は、 マク ス ゥ ェルブ リ ッ ジの出力端子間電圧が零である べき なの に 、 セ ンサ の感度や検出 ロ ッ ド の取り 付け状態、 検出 ロ ッ ド の透磁率のノ ラ ツ キ、 回路素子のバラ ツキ、 そ して使 用中における 温度変化等の各種の原因に よ り 、 出力端子 間'に電圧が発生 し、 零点がずれる。 こ の ため、 検出ロ ッ ドが軸方向に移動 した とき にマ ク ス ゥ ェルブ リ ッ ジの出 力電圧は、 透磁率変化部がコ イ ルを通過する こ と によ つ て生ずる交流電圧 と、 セ ン サ の感度や素子のバラ ツ キ等 に基づ く 零点ズ レによ る直流電圧 （ オ フ セ ッ ト電圧） と が重畳 した も のに な る 。 従って、 マ ク ス ゥ ェルブ リ ッ ジ の交流出力電圧のゼ ロ ク ロ スを検出 して検出 口 ッ ドの位 置検出や変位量を求め る場合、 マク ス ゥ ェ ルブ リ ッ ジ の 出力電圧か ら オ フ セ ン ト 電圧を除去する 必要があ る。 従来、 上記のオ フ セ ッ ト 電圧を除去す る方法と して は 、 コ ンデ ンサを用 いた A C カ ツ プ リ ング法と ト リ マ抵抗 を用 いた電圧調整法と があ る。 しか し、 A C カ ツ プ リ ン グ法は、 コ ンデ ン サにおけ る充放電を利用す る ため、 位 相遅れが発生する こ と と、 周波数に対す る追従性が悪い た め、 交流電圧のゼ ロ ク ロ スが遅れた り 、 マ ク ス ゥ エ ル ブ リ ツ ジ の出力す る電圧が、 例えば数 H z 以下の場合、 交流分を取り 出す こ と がで き な い欠点があ る 。 一方、 ト リ マ抵抗によ る電圧調整法は、 マ ク ス ゥ ェルブ リ ッ ジ の 出力電圧の周波数が変化 し た り 、 オ フ セ ッ ト 電圧が変動 して振幅中心が変化す る場合、 電圧調整が煩雑と な る 。 特に、 検出 口 ッ ドがシ リ ンダロ ッ ドであ る よ う な場合、 使用 中におけ る検出 口 ッ ドの温度変動につれてオ フ セ ッ ト 電圧も変動 し、 電圧の調整をする のが容易でな い。 そ こ で、 本発明者等は、 第 6 図に示すよ う に、 マ ク ス ゥ ェ ルブ リ ッ ジを舍む検出回路の出力電圧を平均化 して 比較回路の基準電圧と する こ と を提案した。

第 6 図において、 検出回路 1 0 は、 マ ク ス ゥ ェ ルブ リ ッ ジ 1 2 と位相検波器 1 4 と差動増幅器 1 6 とか らな つ てお り 、 交流電源であ る発振器 1 8 の出力側に接続さ れ て い る。 そ して、 発振器 1 8 は、 例えば 6 0 k H z の高 周波電圧を出力 し、 こ の電圧を マ ク ス ゥ エ ルブ リ ッ ジ 1 2 に印加する と と もに、 位相検波器 1 4 に入力 してい る ま た、 マ ク ス ゥ ェ ルブ リ ッ ジ 1 2 の出力端子 a , b 間 に現れた電圧は、 差動増幅器 1 6 に よ っ て増幅さ れ、 位 相検波器 1 4 に入力す る よ う に な っ てい る。

位相検波器 1 4 は、 発振器 1 8 の出力電圧 と差動増幅 器 1 6 の出力電力 と の位相差を求め、 そ の ズ レ量に応 じ た電圧を出力信号 と して出力す る。 そ して、 位相検波器 1 4 の出力電圧は、 出力電圧の ノ イ ズを除去する ノ イ ズ フ ィ ルタ 2 0 と平均値演算回路 2 2 と に入力する よ う に / っ て ヽ る 。

平均値演算回路 2 2 は、 バータ ワ ース （Butter worth) 特性を有する 電圧制御電圧源 （ Vol tage Control led Voyage Source, 以下 V C V S と い う ） 型の低域通過ァ ク テ ィ ブフ ィ ルタ によ っ て構成 してあ り 、 R C ノヽ · ッ シブ回 路 2 4 と演算増幅器 2 6 とか ら な っ てい る。 そ して、 演 算増幅 2 6 の出力 は、 電圧保持回路 2 8' に入力す る よ う に な っ て い る 。 電圧保持回路 2 8 は、 ノ イ ズフ ィ ルタ 2 0 の出力に基づいて電圧保持タ ィ ミ ングを発生する電圧 保持タ イ ミ ン グ発生回路 3 0 力、 ら ワ ン シ ョ ッ ト パ ル ス を 受け る と、 そ の時に平均値演算画路 2 2 が出力 した平均 電圧を記憶 し、 次の ワ ン シ ョ ッ ト ノ、 'ルスが入力する ま で 保持する と と もに、 保持 してい る平均電圧をノ イ ズフ ィ ル タ 2 0 の出力が入力する比較回路 3 2 に基準電圧と し て入力す る 。

こ の よ う に検出回路 1 0 の出力の平均値を比較回路 3 2 の基準電圧 とす る こ と に よ り 、 マ ク ス ゥ ェ ルブ リ ッ ジ 1 2.の出力端子 a , b 間に生ずる オ フ セ ッ ト 電圧を 自 動 的に調整で き る。

前記平均値演算回路 2 2 を構成 してい る V C V S 型の 低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ は、 R , R Z C ！ C _z の時 定数を も ち、 周波数 f 。 は

f 0 = 1 / 2 % ( R . R 2 C , C _z ) と な り 、 こ の f 。 がフ イ ノレタ リ ン グ の中心周波数 と な る 。 と こ ろが、 検出回路 1 0 の出力電圧の周波数は、 マ ク ス ゥ ェ ルブ リ ッ ジ 1 2 の コ イ ル L ₃ に揷通 し た図示 し な い検出 ロ ッ ド の移動速度に よ り 変化する 。 従 っ て、 平均 値演箕回路 2 2 に よ り 検出回路 1 0 の出力電圧の平均値 を演箕す る場合、 検出 ロ ッ ドの移動速度に合わせて低域 通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ の中心周波数 f 。 を変化させ る こ と が必要と な る が、 こ の中心周波数 Γ。 を検出 ロ ッ ド の移動速度に応 じて変化さ せる こ と は極めて困難であ る 。 こ のた め、 低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ は、 検出回路 1 0 が検出 σ ッ ド の移動速度の変化に応 じて出力する 周 · 波数のすべてを平滑で き る も のであ る こ とが望ま しい。

一方、 検出 ロ ッ ド は、 例えば シ リ ンダ ロ ッ ドの よ う に 、 通常低速レ ベルか ら動き始め る た め、 検出回路 1 0 の 出力電圧の平均値を求め る 場合、 低域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ を使用する こ と にな る 。 と こ ろが、 検出 ロ ッ ド の 移動速度の範囲は非常に広 く 、 検出回路 1 0 の出力電圧 の周波数 も極めて広い範囲にわた る 。 こ のた め、 前記の 低域通過ァ ク テ ィ ブ フ ィ ルタ に よ っ て検出 口 ッ ド の高速 域におけ る平均値を求め る と、 平均値演算を行う ものの 、 時定数によ る平滑化の演算遅れ （応答遅れ） が発生す る。

第 7 図は、 そ の一例を示 した も の で、 静止 して いた検 出 口 ッ ドが移動を開始 してから、 平均値演算回路 2 2 が 検出回路 1 0 の出力電圧の平均値を出力する ま でに 3 0 O m s を要 してい る。

本発明 は、 前記欠点を解消す る ためにな ら れた も ので 、 低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ の応答遅れを小さ く する こ と がで き る 位置検出装置を提供す る こ とを 目的 と して い る。 発 明 の 開 示 '

上記目的を達成する ために、 本発明に係る 位置検出装 置は、 検出回路の岀カ電圧の平均値を求め、 こ の平均値 を基準電圧と して前記比較回路に与える平均値演箕回路 を設ける と共に、 こ の平均値演算回路を構成 して いる 低 域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ノレタ の コ ンデ ンサを充電す るダ イ オー ドを、 前記フ ィ ルタ の抵抗と並列に設けてい る。

こ の平均値演箕画路は、 直列接続 した中心周波数の異 な る 複 段の低域通過フ ィ ルタ で構成 してお り 、 且つ前 段の フ ィ ルタ の中心周波数を後段の フ ィ ルタ の中心周波 数よ り 高 く して い る。

ま た、 こ れ ら複数段の低域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ に は、 各フ ィ ルタ の コ ンデ ン サを充電する ダイ オー ドを 、 各フ ィ ルタ の抵抗 と並列に設けて い る。

かかる 構成によ り 、 低域通過ァ ク テ ィ ブフ ィ ルタ の コ ンデ ンサがダ イ ォ ー ドを介 して充電される た め、 コ ンデ ン サ の充電時間が短縮さ れる。 従っ て、 平均値演算回路 の演算時定数 （平滑時定数） が小さ く な つ て、 応答遅れ を小 さ く する こ と がで き る 。 しかも 、 ダ イ オ ー ド は、 コ ン デ ンザ の充電方向に のみ電流を通すよ う に な っ てい る た め、 コ ンデ ン サの放電方向は通常 の時定数を保ち、 平 均値演算回路の平滑特性を悪化させ る こ とがない。

ま た、 検出回路の出力電圧が複数段の低域通過ァ ク テ ィ ブ フ ィ ルタ を中心周波数の高い順に通過す る た め、 前 段での減衰と後段での滅衰とが重ね合わ さ り 、 演算時定 数が小さ く な り 、 演算遅れを小さ く する こ と がで き る 。

なお、 各フ ィ ルタ の コ ン デ ン サを充電する ダイ ォー ド をそれぞれ設ければ、 さ ら に特性を改善する こ と がで き る 。 図面の簡単な説明

第 1 図は本発明の第 1 実施例に係る位置検岀装置の説 明図、 第 2 図は第 2 実施例に係る平均値演算回路の回路 図、 第 3 図は第 2 実施例に係る 平均値演箕回路の作用 の 説明図、 第 4 図は第 3 実施例に係る平均値演算回路の画 路図、 第 5 図は第 3 実施例に係る平均値演算回路の応答 特性を示す図、 第 6 図は従来の検出画路の出力電圧の平 均値を演算す る平均値演箕面路を設けた位置検出装置の 説明図、 第 7 図は第 6 図に示 した位置検出装置の平均値 演算回路の応答特性を示す図である 。 発明を実施する ため の最良の形態 本発明 に係る位置検出装置の好ま しい実施例を 、 添付 図面に従 って詳説する 。 なお、 前記従来技術において説 明 した部分に枏当する 部分について は、 同一の符号を付 し、 そ の説明を省略す る。

第 1 図は、 本発明の第 1 実施例に係る 位置検出装置の 説明図で あ る。 平均値演算回路 2 2 は、 R C パ ッ シブ回 路 2 4 と演算増幅器 2 6 と 力、 ら な っ てい る。 R Cパ ッ シ ブ回路 2 4 は、 直列接続 した抵抗 R , , R z にそれぞれ ダイ オー ド D , , 抵抗 R ₅ とダイ オー ド D ₂ , 抵抗 R ₆ とが並列に接続してあ る。 抵抗 R , に並列接続したダイ オー ド D , は、 抵抗 R _t , R ₂ 間に一端を接続したコ ン デ ンサ C , の充電用で あ り 、 そ の力 ソ ー ドは抵抗 R i と と も に位相検 器 1 4 の出力側に接続してあ る。 そ して 、 ダイ オ ー ド D , のア ノ ー ドは、 抵抗値の小さ な （例え ば 1 Ω ) 抵抗 R ₅ を介 して抵抗 R t , R ₂ 間に接続して あ る。 一方、 ダイ オー ド D ₂ は、 演算増幅器 2 6 の非反転入 力端子に接続 した コ ン デ ン サ C ₂ の充電用で あ り 、 そ の 力 ソ ー ド は抵抗 R ₂ と と も に演算増幅器 2 6 の非反転入 力端子と 、 一端を接地 した コ ン デ ン サ C ₂ と に接続 して あ る 。 ま た、 ダイ オー ド D ₂ の ア ノ ー ド は、 抵抗値の小 さ な抵抗 R ₆ を介 して抵抗 R , , R ₂ 間に接続 してあ る なお、 一端を抵抗 R , , R 2 間に接続 した コ ンデ ン サ C , の他端は、 演算増幅器 2 6 の反転入力端子に接続 し て あ る。 ま た、 演箕増幅器 2 6 は、 出力電圧の全部が負 帰還 さ れて い る ボルテ ー ジ フ ォ ロ ワ と な っ て い る 。

上記の如 く 構成 した第 1 実施例において は、 位相検波 器 1 4 が正の電圧を出力す る と、 こ の電圧が抵抗 R , , 抵抗 R ₆ , ダイ オー ド D , を介 して コ ン デ ン サ C _z を図 示のよ う に充電す る。 こ のため、 演算増幅器 2 6 の非反 転入力端子に は、 コ ンデ ン サ C ₂ の端子電圧に相 当す る 電圧が入力 し、 演算増幅器 2 6 の出力電圧がコ ンデ ン サ C , を図示の よ う に充電する。

一方、 位相検波器 1 4 が負の電圧を出力す る と、 コ ン デ ン サ C , がダイ オー ド D i 、 抵抗 R ₅ を介 して図示 と 反対に充電さ れる と と もに、 コ ンデ ン サ C _z の電荷が抵 抗 1¾ ₂ を介 して放電さ れる 。

.こ の よ う に、 コ ンデ ンサ C , , C ₂ を充電す る ダイ ォ 一 ド D , , D ₂ を設けた こ とに よ り 、 コ ンデ ンサ C ！ , C _z の充電時間を短縮する こ と がで き 、 平均値演算回路

2 2 の平滑演算時間を向上す る こ と がで き る 。 従って、 平均値演算回路 2 2 は、 R Cパ ッ シ ブ回路 2 4 の中心周 波数が検出口 ッ ド の作動速度の遅い領域に設定 してあ る 場合であ っ て も、 検出 ロ ッ ドの作動速度の高い側におい て も演算の時定数の遅れが小さ く な り 、 応答遅れを小さ く す る こ とができ る。 しかも、 ダイ オー ド D _t , D ₂ は 、 コ ンデ ンサ C , , C ₂ の充電方向にの み電流を通すた め、 コ ン デ ン サ , C ₂ の放電が通常の時定数を保ち 、 平滑特性を悪化させ る こ とがない。

第 2 図は、 第 2 実施例の平均値演算回路の回路図で あ る 。 平均値演算回路 2 2 は、 2 つの低域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ 4 0 , 5 0 が直列に接続してあ り 、 各フ ィ ルタ 4 0 , 5 0 は同様な構成であ る 。

低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ 4 0 の R' Cパ ッ シブ回路 は、 2 つの抵抗 R ₈ , R , と 2 つの コ ンデ ン サ C ₃ , C

4 とか ら構成されてい る。 即ち、 抵抗 R 8 , R 9 は直列 接続されてお り 、 抵抗 R ₈ と抵抗 R ₉ と の間にコ ンデ ン サ C ₃ の一端が接続さ れ、 抵抗 R の一端に コ ンデ ン サ C _A が接続さ れて いる。 そ して、 抵抗 R ₈ の一端は検出 回路 1 0 に接続さ れ、 抵抗 R ₉ の一端は接地された コ ン デ ン サ C ₄ と と も に演算増幅器 4 2 の非反転入力端子 （ + ) に接続さ れて い る 。 ま た、 コ ンデ ン サ C ₃ の他端も 、 演箕増幅器 4 2 の反転入力端子 （ 一） に接続されて い る 。 なお、 演算増幅器— 4 2 がボ ルテー ジ フ ォ ロ ワ であ る こ と は、 第 1 実施例と 同様で あ る。

一方、 低域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ 5 0 の R C パ ッ シ ブ回路を構成 して い る 抵抗 R ₁₀ , R , コ ン デ ン サ C ₅ , C ₆ の配置関係は、 前記低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ

4 0 と同様で あ り 、 抵抗 R ,。 の一端がこ の フ ィ ルタ 4 0 の出力端子と な る 演箕増幅器 4 2 の出力端子に接続さ れ て い る。

し 力、 し、 こ れ ら の低域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ 4 0 -,

5 0 は、 それぞれの中心周波数 f が異な って い る。 即 ち 、 検出回路 1 0 に接続 さ れた前段の低域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ 4 0 の抵抗 R ₈ , R 9 と コ ンデ ンサ C ₃ , C 4 の値は、 後段の低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ 5 0 の抵抗 R ₁₀ , R ,i , コ ンデ ン サ C ₅ , C ₆ の値よ り 小さ く な つ て い て、 そ の演算時定数は小さ く 、 中心周波数 f が高 く な っ て い る。

こ れ ら抵抗と コ ンデ ンサ と の数値例を示す と、 前段の フ ィ ルタ 4 0 で は

R 8 = R 9 = 1 0 0 k Ω , C 3 = C 4 = 1 0 3 0 P F で あ り 、 後段の フ ィ ルタ 5 0 で は

R io = R u = 5 1 Ο Ιί Ω , C ₅ = C ₆ = 4 7 3 0 p F で あ る 。

こ の よ う に構成 した第 2 実施例におい て は、 検出回路 1 0 の出力電圧の周波数が第 3 図 （ A ) のよ う に低い場 合、 平均値演算回路 2 2 は、 中心周波数 f 。 が低い後段 の フ ィ ルタ 5 0 が主に電圧の平均化を行 う 。 こ の場合、 平均値演算回路 2 2 の応答が遅 く と も、 入力 して く る電 圧の変動がゆ つ く り し て い る た め、 応答遅れによ る誤差 を無視す る こ とができ る。

他方、 検出回路 1 0 の出力電圧の周波数が第 3 図 （ B ) のよ う に高い場合に は、 中心周波数 f 。 が高 く 、 演算 時定数が小さ い前段の フ ィ ルタ 4 0 が主に平均化を行う 。 こ の た め、 平均値演箕回路 2 2 に入力する 電圧の周波 数が高 く な る こ と によ る応答遅れを小さ く で き る 。 こ の 場合、 後段の フ ィ ルタ 5 0 は電圧の平滑化に ほと んど寄 与せず、 応答が悪 く と も影響を与えない。

なお、 第 2 実施例において は、 平均値演算回路 2 2 が 直列接続 した 2 つのフ ィ ルタ 4 0 , 5 0 の場合について 説明 したが、 こ れ らの フ ィ ルタ を 3 つ以上直列に接続 し た構成と して も よ い。 ただ し、 前段の フ ィ ルタ の中心周 波数 f 。 は、 後段の フ ィ ルタ よ り も高 く なる よ う に設定 する 。

第 4 図は、 第 3 実施例の平均値演算回路を示す回路図 であ る。 第 3 実施例は、 平均値演算回路 2 2 を構成して い る 低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ の抵抗 R ₈ , R 9 , R 1₀ , R H と並列に、 第 1 図の実施例に示 した と同様に、 コ ンデ ン サ C ₃ , C ₄ , C 5 , C ₆ を充電す る ためのダ ィ オー ド D ₈ , D 9 , D ₁₀ , D を設けた も のである 。 こ の よ う に、 コ ンデ ンサ充電用 のダイ オ ー ド D B , D 9

, D _{1 0} , D M を設ける と、 演算時定数を よ り 小さ く で き 、 第 5 図に示すよ う に、 従来 3 0 0 m s かか っ て いた応 答時間を 1 2 0 m s に する こ とがで き る 。

以上説明 したよ う に、 本発明によ れば、 低域通過ァ ク テ ィ ブフ イ ノレタ の コ ンデ ン サがダイ ォー ドを介して充電 さ れる た め、 コ ン デ ン サ の充電時間が短縮さ れる 。 従 つ て、 平均値演算回路の演算時定数 （平滑時定数） が小さ く な つ て、 応答遅れを小さ く する こ とがで き る。 しか も 、 ダ イ オ ー ド は、 コ ンデ ン サの充電方向 にのみ電流を通 すよ う に な っ て い る た め、 コ ン デ ン サ の放電方向に は通 常の時定数を保ち、 平均値演算回路の平滑特性を悪化 さ せ る こ と がな い。

ま た、 検出回路の出力電圧が複数の低域通過ァ ク テ ィ ブ フ ィ ルタ を 中心周波数の高い順に通過する ため、 前段 で の滅衰と後段での減衰と が重ね合わさ り 、 演算時定数 が小さ く な り 、 演算遅れを小さ く す る こ とがで き る。

そ して、 低域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ の コ ンデ ン サ を 充電する ダイ オー ドを設ければ、 さ ら に特性を改善す る こ と がで き る 。 産業上の利用可能性

本発明 は、 建設機械や産業機械の シ リ ンダ 口 ッ ドの位 置、 自動車の ピス ト ン の位置、 ある いは磁気スケ一ルの ス ケ 一 ラ の位置等を磁気的に検出す る時、 フ ィ ルタ の応 答遅れを小さ く す る こ とができ る位置検出装置と して有 用であ る 。

Claims

. 請 求 の 範 囲

1 . ロ ッ ト"の軸方向に沿っ て周期的に変化させた磁気的 特性を検出 し、 磁気的特性に応 じた電圧を出力す る検出 回路 と、 こ の検出回路の出力電圧を基準電圧 と比較す る 比較回路 とを有 し、 こ の比較回路の出力信号に基づいて 前記 ロ ッ ドの位置を求め る位置検出装置において、

前記検出回路の出力電圧の平均値を求め、 こ の平均値 を基準電圧と して前記比較回路に与え る 平均値演算回路 を設ける と共に、 こ の平均値演箕回路を構成 して い る 低 域通過ア ク テ ィ ブ フ ィ ルタ の コ ンデ ン サ を充電す る ダ イ オー ドを、 こ の フ ィ ルタ の抵抗 と並列に設けた こ と を特 徴 とする位置検出装置。

2 . 前記平均値演算回路は、 直列接続じた中心周波数の 異な る複数段の低域通過ァ ク テ ィ ブフ ィ ルタ で構成 し、 且つ、 前段の フ ィ ルタ の中心周波数が後段の フ ィ ルタ の 中心周波数よ り も高い こ と を特徴と する請求の範囲 1 記 載の位置検出装置。

3 . 前記複数段の低域通過ア ク テ ィ ブフ ィ ルタ は、 各フ ィ ルタ の コ ンデ ン サを充電する ダイ オ ー ドを、 各フ ィ ル タ の抵抗 と並列に設けた こ とを特徴とする請求の範囲 2 記載の位置検出装置。